2026/3/3
薬剤師(薬学博士)の一宮市議会議員の中村かずひとです。
注射をされる時,お医者さんは黙っていきなり針を刺すのではなく、「ちょっとチクッとしますよ」という声がけがありませんか。
そうは言っても相手は鋭い「針」。覚悟を決めていても痛みは走りますし、小さなお子さんともなれば、泣き叫んで暴れてしまうこともあります。今回は、そんな注射の「痛み」を少しでも和らげるための、最新の工夫や知恵についてご紹介します。

■注射の痛みを消す「没入」の魔法
子どもの注射嫌いを救おうと、これまで「気をそらす」ための様々な工夫が試されてきました。ゴムボールを握らせる、風船を膨らませる……。しかし、こうした小手先の仕掛けだけでは、痛みのストレスを十分に拭い去ることはできませんでした。
一方、ヨーロッパで6歳から12歳の子どもたち100人を対象研究によれば、注射の数分前か「塗り絵」に集中させた子どもたちは、痛みや不安が改善したとの報告があります。
6カ月から4歳の子どもたちを対象に最新のVR技術で森を駆け回る映像を視聴させる試みも、乳幼児の痛みを和らげたとの報告もあります。単に意識を逸らすのではなく、別世界へ心を引き込む。そんな「没頭の力」が、医療現場の景色を変えようとしています。

■「針の太さ」と痛みの意外な関係
「注射針は細いほど痛くない」と思われがちですが、実はそう単純ではないようです。オーストラリアの救急病院で行われた調査では、太めの18G(ゲージ)とやや細い20Gの針を比較。すると、刺す時の痛みや処置の成功率、医師の扱いやすさのいずれにおいても、両者を比べて有意な差は見られませんでした。
一方で、医療現場の工夫は止まりません。私の趣味である献血においても、以前は16Gだった針が最近は18Gへと細分化されています。先端に「バックアイ」という側孔を設けることで、細くても効率的な採血を可能にしています。「痛みの軽減」と「確かな医療効果」。この両立をめぐる試行錯誤は、今も多様なアプローチで続いています。

◎過去の健康に関わる話題
★紫外線に注意!貼り薬で光線過敏症?(令和6年5月13日)★
★口の健康 気をつけよう/口内炎と口腔がん(令和5年12月26日)★
★季節の変わり目 血圧の変動に注意を(令和4年11月23日)★
★時間帯ごとで違う?!「散歩」の効果(令和4年10月10日)★
★体の片側に痛み? 帯状疱疹を疑って!(令和4年6月9日)★
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>中村 かずひと (ナカムラ カズヒト)>痛くない注射。どうしたら?