2025/12/16
薬剤師(薬学博士)の一宮市議会議員の中村かずひとです。
冬の朝は目が覚めても暗くて、寒く、布団から出たくない時がありますね。今回は睡眠と季節の関係について、紹介します。
■長い睡眠時間となる冬
アメリカで行われた216人を対象とした研究で、1年間の睡眠パターンが測定されました。その結果、冬の睡眠時間は夏よりも平均11.4分長くなっていました。この季節による変動は、年齢や性別、居住地域によっても異なることが明らかになりました。例えば、季節による睡眠時間の変化は中年層と高齢層で顕著に見られましたが、若年層ではそのような傾向は確認されませんでした。さらに、女性の方が男性よりも季節の影響を受けやすく、冬と夏の睡眠時間の差が大きいこともわかりました。

■なぜ季節で変化?
季節によって睡眠時間が変化する要因としては、冬と夏では日照時間の長さが大きく異なります。日照時間の変化は、体内時計を調整する働きを持つメラトニンの分泌に影響を与えます。冬は日照時間が短いため、メラトニン分泌が早く始まり、止まるのは遅くなるため、睡眠時間が長くなる傾向にあると考えられます。
また、気温の変化も睡眠に影響を及ぼす可能性があります。アメリカの研究では、気温が就寝時刻と起床時刻に影響していることが
確認されました。
■睡眠時間は大丈夫?
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は考えをまとめたり、記憶を整理し、定着させたりする重要な役割があると考えられています。感情の処理にかかわる脳の一部である扁桃体がレム睡眠中に活性化することから、レム睡眠中には感情やそれにまつわる記憶の処理を行っているとされています。一晩寝たら嫌な感情がスッキリした時には、レム睡眠がきちんととれた可能性が高いです。一方、嫌悪感や恐怖がいつまでも続く人はレム睡眠がきちんととれていない可能性があるため、しっかりと睡眠をとれば症状がよくなるかもしれません。
冬の朝が夏よりも眠く感じるのは、冬には人間はレム睡眠の時間を長くとらないといけないのに、学校や仕事などの時間の都合上、必要なレム睡眠がとれる前に起きることになるため、気分がスッキリせず、より眠気を感じるためと考えられます。
年末年始は色々と忙しい時期ですが、必要な睡眠時間を確保できる生活習慣を心がけましょう。

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