2025/3/24
薬剤師(薬学博士)の一宮市議会議員の中村かずひとです。
暖かくなり、運動する機会も増える時季ですね。食事の後に、急に走るなどの激しい運動をすると、わき腹が痛くなる経験をしたことがあると思います。そもそも、食事とわき腹痛関係は。快適に運動するため、この関係について紹介します。
■食事や運動でどうなる脾臓
食事や運動をすると、脾臓(ひぞう)の大きさは小さくなることが証明されています。
スウェーデンの病院で行われた研究で、健常者20人に食事をさせ、その前後でCTを使って脾臓のサイズを測定すると、脾臓のサイズは食後に3%ほど小さくなることが確認されました。
食後には、腸管に多くの血流が必要になり、血液の貯蔵部としての脾臓が収縮して、脾臓に貯留している血液を動員するためと推定されています。
同様に、運動によって筋肉(骨格筋)にもっと多くの血流が必要な状況になると、脾臓に溜まっている血液が奪われることが予想されますが、これも実際に運動中に脾臓が収縮することが実験的に証明されています。

■脾臓とは
脾臓は、にぎりこぶしほどの大きさをしたスポンジ状の軟らかい臓器で、一般的に、腹部の左上、肋骨のすぐ下に位置しています。
脾臓は、血液中の古くなった赤血球をこわす働きをしています。また、からだの中に入ってきた病原菌や細菌などとたたかう抗体を作ったり、新しい血液を溜める働きをしている大切な臓器の一つです。

■食後に運動をした時の注意は
食事と運動はどちらも脾臓を急激に収縮させることから、同時に影響を受けた場合、わき腹の痛みとして感じるという説明が最も納得できると思われます。
食後の運動によるわき腹の痛みをなくすには、脾臓が急に収縮しないように身体を慣らす、具体的には食後十分時間をとって、少しずつ運動強度を上げていく以外にないようです。
脾臓は、腎臓や胆嚢のように痛みを感じることは稀で、なじみが薄い臓器です。食後に運動をし、わき腹痛を感じたら、自分の脾臓を想い、普段の働きを労ってあげて下さい。

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