2025/1/6
薬剤師(薬学博士)の一宮市議会議員の中村かずひとです。
毎年、冬場に寒くなると、季節性インフルエンザや風邪などが流行します。最近、細胞外小胞が上気道感染に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。感染防御の仕組みについて理解を深め、感染症を防ぎましょう。

■感染防御の仕組み
細胞外小胞(extracellular vesicle:EV)とは聞き慣れない言葉ですが、細胞から放出される微小ナノ粒子、つまり細胞のかけらです。このEVの中には遺伝子情報、糖、タンパク質が含まれており、一般には細胞間のコミュニケーションに使われます。鼻粘膜は病原体の感染を検知すると、病原体と戦う仕組みが満載されたEVを分泌し、ウイルス感染から守ります。その様子は、攻撃を受けた蜂の巣から蜂が飛び出していく様子に似ています。

■鼻粘膜の温度が下がらないように
最近の研究で、鼻粘膜の温度が5℃下がると鼻粘膜から分泌されるEVの量が4割も減少し、その分だけ鼻粘膜の抗ウイルス作用が質、量ともに低下することが分かりました。これが、寒くなるとインフルエンザや風邪などのウイルス感染症が流行する理由の1つと考えられています。つまり、鼻粘膜の温度低下を防ぐことは、感染症の予防になると言えます。鼻を覆うマスク着用は、この点においても有効性が期待できます。「頭寒足熱」が健康によいと言われますが、鼻を暖かくすることをオススメします。
インフルエンザや風邪などの感染症は、北半球でも南半球でも同じように「冬」の訪れとともに流行しますが、北半球と南半球で交互に勢力を盛り返すことにより、絶滅せずに毎年猛威をふるい続けると言われているので、気をつけて下さい。

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