2025/1/31
宇治市議会令和6年12月定例会における一般質問の内容、政策提言についてご報告します。
第6回のご報告は、「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律」により創設され、令和7年4月から施行される、かかりつけ医機能報告制度に対する、宇治市の役割についてです。
持続可能な社会保険制度の構築をめぐり、とくに現役世代の負担に関して、103万円、106万円、130万円の壁、3号被保険者廃止、高額療養費制度の上限引き上げや後期高齢者医療制度の窓口負担割合などなど、議論が非常な盛り上がりを見せる中、地域医療に関する基礎自治体の役割は今後さらに重要かつ、これまでよりも守備範囲が広がってくるのではないかと予想しています。
前回の一般質問においても 「市民・住民の安心感を高める正確な医療情報を、地域医療専門家を育成しながら発信していくことが基礎自治体にも求められていくのではないか」と提言しました。
第1回の報告は、Ujiふれあい教室の移転と機能拡充 かどや陽平一般質問報告その1(R6.12宇治市議会)2025/1/30
第2回は、宇治市の人口戦略について かどや陽平一般質問報告2(R6.12宇治市議会)
第3回は、宇治市の子ども支援医療制度の高校生までの拡充 かどや陽平一般質問報告3(R6.12宇治市議会)2025/1/31
第4回は、宇治市の日本版DBSへの対応について かどや陽平一般質問報告4(R6.12宇治市議会)2025/1/31
第5回は、宇治市の孤独孤立対策について かどや陽平一般質問報告5(R6.12宇治市議会)2025/1/31
厚生労働省の説明によると、「かかりつけ医機能報告制度の実施に当たっては、都道府県が医療機関からの報告を受け、その情報を見える化するとともに、協議の場において、かかりつけ医機能報告を踏まえた協議を市町村等と連携しながら円滑に進め、必要な具体的方策を検討・推進していくことが重要です」とのこと。
そこで制度の概要及び都道府県との連携の上で、基礎自治体に求められる役割について質問しました。
当局の答弁は、
「かかりつけ医機能報告制度は、慢性疾患を有する高齢者、その他継続的に医療を必要とする方を地域で支えるために必要な、かかりつけ医としての診療機能について、各医療機関が都道府県に対し報告をするもの」
「これにより、都道府県が地域内の各医療機関におけるかかりつけ医機能の状況が分かるようになり、報告内容を踏まえ、かかりつけ医機能の確保や地域の課題に対して必要な方策を検討することが可能となる」
「市町村としては、都道府県が設置する協議の場に医療・介護関係者等とともに参画し、報告により得られた情報を基に、在宅医療の提供や入退院支援等、地域における課題の把握、各医療機関の連携の強化などについて検討していく」
ということでした。
前回の一般質問において、 「市民・住民の安心感を高める正確な医療情報を、地域医療専門家を育成しながら発信していくことが基礎自治体にも求められていくのではないか」と申し上げました。
かかりつけ医制度普及についても、市町村にてすでに先行的に取組みをしている事例があり、新潟県燕市では地元医師会、地域包括支援センターと連携し、「転ばぬ先の医療」推進プロジェクトと称して、レセプトデータをもとに長い間受診歴がなく、健康診断にもいっていない後期高齢者を抽出してアウトリーチ型で戸別訪問し、かかりつけ医を紹介する取り組みをされています。また、吹田市の様に公式ウェブサイトにてかかりつけ医を持つよう周知啓発をはかっている自治体は数多くあります。
そこで、国・府と役割分担をするうえで、市民に最も身近な基礎自治体である宇治市にもかかりつけ医制度普及を含め、果たすべき役割は多いのではないかと考え、市の取り組み状況を確認しました。
市の答弁は
「地域の高齢者の中には、一切医療機関を受診しない方や逆に多くの医療機関を受診される方がいる等、その受診状況は様々であり、適切な医療を受けてもらうためにもかかりつけ医を持つことは大変重要である」
「そのような中、宇治市では高齢者の医療受診も含めた健康状態の把握及び取組として、『高齢者保健・介護予防一体的実施事業』のなかで、健康診査や介護保険の情報等を把握し、高齢者に対する切れ目のない支援を実施できるよう努めている」
「具体的には、後期高齢者健康診査の結果、国保データベースの医療機関受診情報や介護認定の情報から、健康状態の把握が困難な方や健康課題のある方を把握し、看護師等が訪問して必要な情報提供や支援等を行う『ハイリスクアプローチ』と、通いの場へ保健師等が訪問して、保健指導や運動・栄養・口腔等の介護予防の普及啓発を行う『ポピュレーションアプローチ』の両面で取組を進めているところ」
「国民健康保険の重複服薬者通知事業では、複数の病院受診により、同一薬効の薬剤を処方された方に対し、個別通知や電話による保健指導を実施している。これによりかかりつけ医やかかりつけ薬剤師・薬局を持つことを推奨し、服薬情報の一元的管理が可能となることで安心して治療を受けられるよう取り組んでいるところ」
「宇治市としては、今年4月にはかかりつけ医機能報告制度がスタートするため、かかりつけ医を持つことの意義についての啓発など、京都府とも連携しながら、さらに取り組んでいきたいと考えている」
とのことでした。
地域医療に対して宇治市が果たすべき役割について、引き続き政策提言してまいります。
地域医療・健康情報の発信については、
・オーガニック給食と市による適切な医療・健康情報の発信 かどや陽平一般質問報告9(R6.6宇治市議会)2024/7/8
・キャッチアップ接種の早急な普及啓発が必要 かどや陽平一般質問報告1(R6.6宇治市議会)2024/6/26
・宇治市で子宮頸がんワクチン啓発月間実施 かどや陽平一般質問報告その3(R5.12宇治市議会定例会)
・宇治市の子宮頸がん9価ワクチン、成人の風しん抗体検査・予防接種について(予算委員会部局別審査4日目)
・宇治市で子宮頸がん(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種開始
・宇治市のHPV(子宮頸がん)ワクチン定期接種(令和3年3月定例会一般質問報告その3)
・HPVワクチンについての市政報告
宇治市議会議員 かどや(角谷)陽平 公式ホームページ
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