宇治市議会令和５年６月定例会一般質問における私の質疑の内容や提言についてご報告します。

　第７回のご報告は宇治市の重層的な支援体制、地域共生社会実現に向けた現時点での見解についてです。

第１回は天ケ瀬ダムトンネル式放流設備本格稼働について（宇治市議会令和５年６月定例会一般質問その１）

第２回はトンネル式放流設備本格稼働と地域住民との信頼関係再構築（宇治市議会R5.6定例会一般質問その２）

第３回は宇治市の人口転出超過対策の政策評価（宇治市議会R5.6定例会一般質問その３）

第４回は宇治市長の人口転出超過対策（宇治市議会R5.6定例会一般質問その４）

第５回は宇治市教育DX推進計画策定の必要性について（宇治市議会R5.6定例会一般質問その５）

第6回は宇治市教育DX推進計画の検討内容について（宇治市議会R5.6定例会一般質問その６）

　昨年12月定例会の一般質問において、「包括的相談・支援体制整備、重層的な支援体制備については、全く新たなものとして一から事業を開始していくものではなく、これまでの福祉制度ごとの実績や積み上げてきた経験、域内の様々な主体による地域福祉実践などをいわば棚卸し、評価、再構築するなど、自治体ごとその実現には独自の創意工夫とロードマップを必要とするものかと思います。」「先行自治体の実例を見ましても、重層的支援体制整備事業を採用するかはともかく、これまでの制度福祉の知見、地域福祉の実践を再評価し、いわば突破口を見出してからそこから包括的相談・支援体制の拡張を図っているのではないか」と質問・要望をさせていただきました。重層的支援体制整備事業についてもこれまで度々、提言してきたところです。

　そこで、第３期地域福祉計画もスタートをして一年が経過した今、改めて、宇治市の重層的な支援体制及び、地域共生社会実現に向けた、現時点での見解をお聞きします。

　市の答弁は

　複雑多様化する福祉ニーズや生活課題に応えていくには、これまでの制度・分野の

　縦割りを超えて、一人一人が持つ課題や生きづらさに対応するとともに個人や世帯の暮らし全体を捉え、寄り添いながら断続的に伴走支援できる重層的包括的な相談および支援体制の整備が必要であると考えているところ。

　そのため、各分野の専門相談支援機関による情報共有等を行うとともに、地域住民、行政、社会福祉協議会、NPO、企業等による連携協働を図りながら、一人一人が抱える複合的な福祉ニーズに対し、丁寧な対応に努めている。

　また複雑・多様化している福祉ニーズ等に対して、誰もが住みやすく、いきいきと暮らすことができるよう、「支える側」「支えられる側」という従来の関係を超えて、助け合いながら暮らしていくことができる「地域共生社会」の実現が必要であり、こうしたことから、生活支援コーディネーターの配置等に取り組んできた。

　今後も相談支援体制の強化、情報共有の仕組みづくりに努めるとともに、地域全体で支える体制を構築し、人と人、人と地域が世代を超えてつながり、互いの価値観を共に認め合い、支え合うことができる社会の実現を目指してまいりたいと考えている。

とのことでした。

　包括的相談支援体制、重層的支援隊整備事業については

複雑化・複合化する福祉ニーズ・生活課題への包括的相談支援体制（宇治市議会１２月定例会一般質問その６）

包括的・重層的な相談・支援体制構築のための庁内協働・多機関協働（令和4年3月定例会一般質問その３）

第3期宇治市地域福祉計画（初案）についてのパブリックコメント実施

令和４年２月文教福祉常任委員会での重層的支援体制整備事業についての発言

などを提言しています。

　引き続き「対決よりも解決」、課題に対して具体的な政策を提案して、実現のために汗をかく姿勢で、ことに臨んで参りたいと思います。

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宇治市議会議員　かどや（角谷）陽平　公式ホームページ