2025/11/22
| 小森さだゆき|参政党所属/高槻市議会議員
最近、「インドから50万人受け入れる」というニュースが広がりました。しかし、国民への説明もなく、現状では国民理解も受け入れ制度設計も十分ではありません。
私はこの報道を見たとき、本当に日本のためになる制度なのか、治安や生活は守られるのか、受け入れる側の準備は整っているのかという疑問を強く持ちました。
そのため2025年10月にインドを訪れ、JETRO・JICA・大学機関に加えて、現地で技能実習生を日本へ送り出す機関や、インドとパキスタンの国境(ワガ国境)まで、実際の現場を自分の目で確かめました。
ブログで詳細を書きましたので、こちらではそのまとめを整理します。
URL:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1207912
まずはJICAのデリー事務所を訪ね、日本がインドで行っている協力の実態を確認しました。日本国内では「なぜ海外にお金を出すのか」という疑問の声もありますが、現地では日本の支援が都市の基盤を支える形で“目に見える成果”として根付いています。
デリー・メトロや貨物専用鉄道など、都市インフラの中に日本の技術と資金がしっかり使われており、インド側の評価も高いものでした。円借款は「贈与」ではなく低金利・長期返済で貸し付け、確実に返済を受ける仕組みであり、インドでは累計で巨額の協力が積み上がっています。こうした信頼の積み重ねが、日印の戦略的な連携の土台になっていると実感しました。
URL:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1208735
次に、日本での就労を前提に人材育成を行う現地の送り出し機関を訪問しました。そこでは日本語教育や職業訓練が進められており、“日本で働くための教育インフラ”が整いつつある面も確かにありました。
一方で、インド国内でも地域差や気質・文化の違いが非常に大きく、「インド人材」と一括りにして制度を広げる危うさを強く感じました。介護など一定の教育水準が求められる分野は丁寧な設計次第で良い循環を生み得ますが、農業や建設、物流(運送業)では低い日本語力でも就労が可能になりやすく、制度が人数合わせに傾くと生活トラブルや治安面の不安、労働搾取にも直結しかねません。
私は特に農業や運送業などでの受け入れ拡大には反対の立場です。現場を見れば見るほど、分野ごとの基準と管理体制を明確にしないまま人数だけを増やすことは、受け入れる側も来る側も不幸にするリスクが高いと感じました。
URL:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1208019
インドの高度人材を理解するために、インド最難関であるインド工科大学(IIT)も訪問しました。ニュースでは「インド人労働者」だけが目立って語られがちですが、インドには世界に通用するトップ層の技術人材が存在し、その土台を担うのがIITです。
実際に学生や関係者と交流する中で、AIや工学などの分野で世界水準の競争と教育が行われていることを肌で感じました。インドは毎年膨大な理工系卒業者を輩出し、世界の企業を支える人材も多い国です。こうした層をどう捉えるかは、単なる労働力確保ではなく、日本がどんな産業と未来を築くのかという国家戦略そのものだと改めて思いました。
URL:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1208799
インドの外資規制は「閉じた国」に見えやすいですが、実際には守る産業と開く産業を分けた“選択的な開放”が徹底されています。製造業比率を大きく引き上げる目標のもと、「Make in India」を掲げ、外資を呼び込みながら国内産業の育成も同時に進めています。
半導体やEVなどの分野では、海外企業に現地生産や技術移転、雇用創出を求め、国としての主導権を維持しています。巨大市場を背景に交渉力を確保し、中国資本に対しては安全保障上の観点も含めて厳しい姿勢を取るなど、国家としての線引きが明快です。日本も、外資をどう受け入れ、どこを守るのかという“国家の設計図”を持つ必要があると感じました。
URL:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1210012
最後に訪れたのが、インドとパキスタンの国境に位置するアムリトサルとワガ国境です。ここは観光イベントと軍事的緊張が同居する場所で、夕刻の国旗降下式は“国の威信”そのものを体感する時間でした。
この地域には、独立と分断の歴史、宗教対立の傷、そして国境線がもたらした悲劇が今も強く残っています。国境という一本の線が人々の生活を引き裂き、国家同士の緊張を生み続ける現実を見て、移民政策や治安政策が安全保障と直結している理由がよりはっきり理解できました。
SNSや動画だけでは分からない現地の空気や温度があります。だからこそ今後も、現場の声をしっかりと見て、聞いて、制度や政策に反映していきたいと思います。
| 小森さだゆき|参政党所属/高槻市議会議員
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