2026/4/29
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
経済学といえば、複雑な数式や緻密な計算の世界だと思われがちです。しかし、20世紀最大の経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、経済を動かす真の動力源はもっと「泥臭いもの」にあると見抜いていました。それが「アニマルスピリッツ(野性的衝動)」です。人間の理屈を超えた直感や衝動が、いかに国家の景気を左右するのか。その本質に迫ります。
私たちは、企業が投資を決める時、将来の利益を完璧に計算していると思いがちです。しかしケインズは言いました。未来のことは誰にも分からない。それなのに莫大な資金を投じるのは、合理的な計算の結果ではなく、「よし、やってやろう!」という前向きな衝動があるからだ、と。これがアニマルスピリッツです。
・楽観:「未来は明るい」と信じれば、リスクを取って投資が増える。
・悲観:「先が不安だ」と思えば、どんなに金利が低くても財布の紐は固くなる。
アニマルスピリッツが冷え込むと、経済は恐ろしい「不況の罠」に陥ります。計算上は投資した方が得な場面でも、心が「不安」に支配されると、誰も動かなくなるのです。世界大恐慌の時、ケインズはこの心理的停滞こそが不況の正体であると指摘しました。
| 心理状態 | アニマルスピリッツ | 経済への影響 |
|---|---|---|
| 自信・期待 | 高揚(活発) | 投資拡大 → 雇用増 → 景気回復 |
| 不安・悲観 | 減退(沈滞) | 投資停止 → 失業増 → 深刻な不況 |
民間のアニマルスピリッツが眠り込んでしまった時、市場(見えざる手)は機能しません。だからこそケインズは、「政府が呼び水となって需要を作り、人々の自信を取り戻させるべきだ」と説きました。公共投資や減税は、単にお金をばら撒くことではなく、人々の心に「火を灯す」ための着火剤なのです。
今の日本に足りないもの。それは「明日、日本はもっと良くなる」という確信から生まれるアニマルスピリッツではないでしょうか。30年にわたるデフレは、私たちの心からこの「野性的衝動」を奪ってしまいました。
「未来への希望こそが最大の経済対策である」。
ケインズが説いたこの真理は、今の日本再生のために最も必要な視点です。高槻の街でも、そして国政の場でも、私たちはただ数字をいじるのではなく、挑戦する人々がワクワクできるような、日本人のアニマルスピリッツを呼び覚ます政策を追求してまいります。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>小森 さだゆき (コモリ サダユキ)>日本に必要なケインズが説いた『アニマルスピリッツ』