2024/10/11
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
「ごみは文化のバロメーター」と検索すると出てくる資料があります。本なのか論文なのか定かではありませんが、その一部をご紹介します。
参照ページ:ごみは文化のバロメーター
■ 経済変化とごみの排出量
下図は資料の冒頭にある内容ですが、2009年までだったのでスケールを合わせて2020年まで引き延ばしてみました。

確かに経済成長とともにごみ量も増えていきます。ただし、1990年前後のバブル崩壊後も急落は見られません。
次に「1人あたりのGDPの変化と1人1日あたりのごみ排出量の推移」をみます。

平成18年までしかデータがなかったため、19年以降は自作で補いました。
前半はGDPとごみ排出量が連動しているように見えますが、後半では関係性が崩れてしまっています。資料中のGDPが名目なのか実質なのかは不明でしたので、とりあえず実質GDPでスケールを合わせて比較しました。
そして、次の資料では「紙の消費量とGDPの関連性」にも着目しています。

筆者は「紙の消費量とGDPは連動するのでは」と推測していましたが、私が調べ直すと実際はそうではありませんでした(笑)。
そこで本書にはなかった「1人あたりの紙消費量とごみ排出量の推移」を独自に調査してみました。
■ 紙の消費量とごみの排出量
グラフ化してみた。あれ!?ビンゴじゃない?

紙の消費量とごみ排出量に相関関係があるように思えます。古紙ハンドブックからデータを入手し、1人あたりの紙消費量(kg/年)と1人1日ごみ排出量の関係を確認したところ、R²=0.76という結果でした。これは「良い相関」と言って差し支えないでしょう。
紙の消費量はこちらのデータを参照(古紙ハンドブック)

つまり、近年では「ごみ排出量はGDPに左右される」とは言えず、むしろ「紙の消費量とごみ排出量が一致している」と考えられます。
相関=因果関係とまでは確定していませんが、無料自治体でもごみ量が減少している理由として十分説明可能です。

参考資料では、紙のリサイクルについても触れられていました。確かに資源化が進んでいます。
廃棄量とカウントされないため、さらにごみ排出量は減っていきます。
本書では、GDPが高い国と低い国でごみ量の相関を調べた例もありましたが、日本は外れていたそうです。実際には、発展途上国でもペットボトルなどの使用は多く、ただ処理されず道端や海に捨てられることも多い。
その場合、ごみ処理量としてカウントされず、実質量と乖離してしまう。つまり「ごみ処理量=ごみ発生量」ではないという点は難しい課題です。
《参照:川西市ごみ有料化問題 関連記事》
【⑦】 調べるほどどう考えても意味がない2024/10/10
【⑥】ごみ有料化は大きな意味をなさなかった 2024/9/3
【⑤】 ごみ有料化は不要だ 【データを解析して強く思う】2024/8/31
【④】 有料化を考えるため、その幻想をぶち壊す!2024/6/10
【③】 有料化を考えるため、データの見方を変える2024/6/7
【②】 有料化を考えるため必死にデータを分析中2024/6/4
【①】 ごみ減量を考える市民ミーティング2024/5/23
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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