2024/10/10
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
川西市のゴミ有料化問題は、近隣市にも影響がある重要な課題です。市民のみなさんには、ぜひ関心を持っていただきたいと思います。
お金払うぐらいええよ…ではなく、意味のあることにお金を使うべきだと私は考えます。したがって、ゴミ収集を有料化することには意味がありません。市民の方が専用サイトまで立ち上げ、反対の声を届けてくださっています。
ゴミを正しく出したら罰金。道にポイ捨てしたら無料。これは良い得て妙ですね。
参照:市民の方が開設したゴミ有料化に反対する専用サイト
■ ごみ有料と無料の自治体比較
環境省のデータ(1998年~2022年、参照)を整理し、1人1日あたりの総ごみ量を比較しました。
■が有料化している自治体。■が無料の自治体です。
調査対象の自治体は、以下の表のとおりです。東京都+全市です。
有料化している自治体一覧はこちらを参照(2024年6月時点を使用)。




このデータを見ると「あれ?あまり変わらなくない?」と気づきます。確かに前半は有料の方が少ないですが、後半は逆転。生活ごみはやや少ないものの、有料自治体では事業所ごみが増加傾向にあります。不法投棄が事業所ごみに回っている可能性も否定できません。
■ 変化量の割合で示してみた
1998年をゼロとして変化率を見ました。結果は明白で、有料化せずともごみは減少しているのです。

■ 都市規模の違いについて
人口規模別(50万人以上、10万人~50万人未満、10万人未満)にごみ量を比較しました。
大都市圏:有料化している方が総ごみ量はむしろ多い。
生活ごみ:人口が多いほど1人あたりは少なくなる傾向。
事業所ごみ:規模にかかわらず有料化自治体の方が多い。

2022年時点での総ごみ量の組成を見ると、有料化自治体は中小都市が多く、財政難を背景にしていることが伺えます。
中規模都市で比較しても有料化の効果は小さく、住民からお金を取るだけの劇的な効果はない(=不要)。

有料化した年をゼロとして、以後5年間のごみの変化量を確認しました。後半はN数がどうしても少なくなります。
(災害等の影響で突出した値はイレギュラーとして排除)

グラフデータから除いた市と年度のリストです。母数も少ない大きな影響はなし。

有料化したら直接関係するのは、生活ごみの量です。全期間を見ると有料化によってごみの量が減っていることがわかります。一方、事業所ごみは増加している自治体があります。無料の自治体でも年々減少しているとこから考えても、有料化するほどのメリットは得られませんね。
■ 有料化自治体の事例
例:木津川市(誠に不運なことに2018年に有料化)
人口は8万人。家庭ごみは減少しましたが、事業所ごみが増加し、結果的に総ごみ量は横ばい。

財源として約1億円が増収しましたが、その4割弱は必要経費、半分近くは基金へ。市民1人あたりで見ると、赤ちゃん含めて1250円徴収、還元されたのは実質200~250円程度。
「全員からカネ取って全員になんの恩恵があんの?」という疑問は拭えません。

■ 地球温暖化への影響は?
直近で不幸にも有料化となってしまった浜松市では、とてもとても悲しいアンケート結果があります。
全年齢の市民6割以上が、ごみの減量が必要な理由として「CO₂削減に効果がある」と回答。これはとんでもないかわいそうなこと。

日本のCO₂排出量は、世界のたった3.2%。そのうち、家庭からのCO₂は15.3%さらに、ごみ焼却由来のCO₂は3.9%…たとえごみがゼロの市でもなんら影響がありません。
ごみを減らすより、暖房や車利用を見直す方が圧倒的に効果的です。

このように情報が不足すれば、誤った判断をしてしまうのです…
■ ごみの最終処分
日本の市が扱う「一般廃棄物」は全体のわずか8%、残り92%は産業廃棄物。

燃やすことで重量4,167万トンはさらに減少し、最終的に埋立地に行くのは一般廃棄物337万トン
そのうち63%、約200万トンは家庭由来とされています。

最終処分を気にしても、たとえ1割ごみを減らしても産廃の量を考えると影響は微々たるもの。本当に取り組むべきは産廃対策や技術革新です。そのためには日本経済を元気にしなければなりません。
データを徹底的に分析しましたが、やはり「ゴミ有料化は無意味」と結論づけざるを得ません。政治は、市民に負担だけを強いる制度ではなく、生活を守るためにあるべきです。政治に参加しましょう!
《参照:川西市ごみ有料化問題 関連記事》
【⑥】ごみ有料化は大きな意味をなさなかった 2024/9/3
【⑤】 ごみ有料化は不要だ 【データを解析して強く思う】2024/8/31
【④】 有料化を考えるため、その幻想をぶち壊す!2024/6/10
【③】 有料化を考えるため、データの見方を変える2024/6/7
【②】 有料化を考えるため必死にデータを分析中2024/6/4
【①】 ごみ減量を考える市民ミーティング2024/5/23
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
ご意見・ご感想はこちらまで↓
takuya_nagata_1026@yahoo.co.jp
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
各種SNSもフォローを宜しくお願いします。
エックス(旧ツイッター)
Facebook
インスタグラム
LINEオープンチャット(ニックネームで参加可能)
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>【川西市ごみ有料化問題⑦】 調べるほどどう考えても意味がない 【ごみ有料化には反対します】