2024/6/4
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
現在、川西市ではごみ回収の有料化を検討しています。そこに必ず絡んでくるのは脱炭素政策なのです。
色々考えるための記事です。
■ 二酸化炭素排出量の推移
世界の二酸化炭素排出国の推移を比較してみましょう。これが大前提。
日本は、世界に比べるとめちゃくちゃ少ないのがよくわかります。

これでも日本は二酸化炭素を減らそうとヒトもカネも湯水のように使い、山々すら破壊してソーラーパネルを敷いています。あげく、各家庭に意識を高めてゴミ減らせだと…この時点で怒りMAXです。
■ 日本のごみ総量(令和2年)
一般廃棄物:約 4,167 万トン(1人901g:家庭ごみ649g+事業所ごみ251g)
産業廃棄物:約 3億7,400 万トン
家庭から出るごみ量だけに絞ると、私達は、全体のごみ問題の「たった8%程度」を議論しているのです。
ちなみに産業廃棄物の内訳トップ3は、1位:汚泥43.8% 2位:動物のふん尿21.9% 3位:がれき15.3%でした。意外でしょ?
では、日本の一般廃棄物における処理状況をみてみましょう。

このように減少傾向にあります。一般廃棄物の内訳を見てみましょう。
H24(2012年)➡R3(2021年)で比較
事業系 1310➡1171 ▲11.7%
生活系 3214➡2925 ▲9%
人口 1.276億➡1.257億人 ▲1.5%
上記環境省のグラフを見ますと、近年ものすごい減少しているように見えますが、これは「縦軸マジック」による視覚的効果です。よく使われますから”悪”とは言いませんが、縦軸を0起点にすると次のようなグラフになります。印象が全然違うでしょ?

相対的にR2年の減少がすごいですが、下図からそのカラクリがわかります。
要はコロナ禍であって「事業所ごみ」が極端に減ったというオチです。

飲食店が閉まったりして、かなり影響があったのでしょう。一方、家庭ごみは微増しています。自宅でこもる時間が増えたからでしょう。この内訳を考えないで、コロナ禍が明けたのち、ごみ量が増えたら「家庭の意識低下」と理由付けされかねません。
■ ごみ減量は、本当に有料化のおかげか?
2つのデータを紹介します。
1つはごみの排出量で、もう1つは紙の消費量です。横軸を視覚的にそろえてみました。2000年をピークにゴミの量が減っており、同時に紙の量も減っています。特に2005年からのグラフの下がり方をご覧ください。もろに影響が出ていませんか?

私も新卒の時、出張の度に重い本やら資料やら持って行っていました。今ではPCやタブレット、スマホなど、データ系の資料はプリントアウトせずに済みますね。
平成12年以降に有料化した自治体のごみの量は、技術の進歩とともに勝手に減少していったわけです。ちなみに紙は減り続けていますが、板紙は増加しています。宅配するための段ボール需要の増加だそうです。つまり…
ゴミが減った理由は、紙が減ったから
これを「有料化」したから減ったんだ!というレトリックを使ってくるのです。
■ 世界とゴミの量を比べてみる
OECD諸国で比べても、日本の都市ごみの量はかなり少ないです。
一番上にあるのがデンマークやノルウェーですよ。意外でしょ?

有料化したらゴミが減るって、なんとも短絡的でしょ?
そりゃ減るか否かだけを見れば統計的には減るでしょうけど、住民がコストをかけて減らす意義と意味がわかりません。むしろ、ごみ回収のお金が自治体にないから有料化してほしいと言う方が説得力があるでしょう。
人件費やエネルギー代が高騰しており、ごみ回収の度に、自分の税金で人を雇っているのだと考えると致し方ない部分もあるでしょう。しかし、国全体のお金が海外に流れまくっている現状で、さらに小さい世界を見せて国民を洗脳し、お金を出させる今の政治は許せないですね。
続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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