2024/9/3
こんにちわ。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
川西市がごみ有料化にむけて検討を始めている話があります。財政上のためではなく、”ごみ減量”が目的だそうです。有料化の手引きなんてものが環境省から出ていますが、有料化した自治体の設定価格によって前後のごみ減少量が違うことしか書かれていないのです。それに乗って環境省もこんな手引きを作っちゃった。しかし、肝心の有料化して【いる】vs【いない】のデータがありません。環境省に問い合わせましたが、そのような根本的な分析はしていないそうです(なんでやねん)。なのでやってみた。
参照:有料化した年代によって効果が違うデータ(当ブログ)
参照:一般廃棄物有料化手引き
さっそくデータを見ていきましょう(データ元:廃棄物処理技術情報)
市のみを抽出した1人1日あたりのごみ排出量g(平均)です。
町村は、人口が少ない上、独自の処理場を持っていない可能性も高いため除いている。
ご覧の通り、大きな差異がありません。有料化したらごみの量が減るということで、導入されたにも関わらず、比べてみるとほとんど差がなかったのです。
一応、総排出量と生活系ごみの各排出量をプロットした散布図も作りました。
有料化した方の自治体で、少し上にはみ出たものがありますが、487の母数からは、そこまでの影響はなく、パニック値もありませんでした。次に、1998年を起点に、ごみ減少率【(98年-当該年/98年)×100】で変化率%をみました。この時に、合併などで消失や誕生した市は除き、98年から続いている自治体のみとしました。
なんということでしょう。有料化した自治体もしていない自治体も、ごみ減少率にほぼ変わりがありませんでした。確かに05~08年では違いが表れている感じはしますが、10年以降は変化がありませんね。一応、中央値(並べた数字のちょうど真ん中にくる数字)も確認してみました。
中央値でも同じ傾向です。
以上、ちょっとした発見でした。これから導入する自治体は気を付けてください。そして有料化しているところは、もうやめていいと思いますよ。
本当に影響がありませんね・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました~。
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ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>ごみ有料化は大きな意味をなさなかった 【【予想外の発見。これは詳しく調べないと】