投票って面倒だから、少しでも楽にするためにマークシート式にするのはどうかな?
確かに、なんでわざわざ名前を書かなきゃいけないんだろう?
マークシート式や記号式の投票は、実は国政選挙では採用されたことがありません。記号式投票のメリット、デメリットを説明します!
解説
一般的にスムーズに候補者や政党を投票用紙でセレクトできる記号式投票ですが、選択肢を選びやすいメリットと疑問票・無効票が増えやすいというデメリットが併存しています。
最近は入学試験等でもマークシート形式が主流になっています。記号式投票の場合、選択問題などでは答えを選びやすいメリットがあります。このようなメリットを選挙の投票に取り入れている国は世界にも多く、候補者や政党を簡単に投票用紙上でチェックできる記号式投票として世間に知られています。
そして、日本でも過去に記号式投票を試験的に採用した事例が存在します。
しかし、記号式投票は日本において正式に採用されませんでした。特に国政選挙においては、1990年代に公職選挙法が改正されて採用される予定だったのですが、デメリットも多いということで導入が断念されました。
その大きなデメリットの1つとして、選択肢の列記順によっては上に印刷している立候補者が有利にマークシートにチェックされることになるケースです。
これは人間の心理によるもので、自分で立候補者の名前を直接書くよりも、記号式投票のほうがこのような状況に陥りやすいそうです。また、記号式投票用紙自体に印刷ミスがあった場合、万が一発覚しない状況が最後まで続くと疑問票・無効票が増えやすい等の事務上のコントロールミスが多くなります。
さらに、マークシート自体に不慣れな高齢者も非常に多く、現段階では選挙に混乱を来たして投票結果に悪影響を及ぼすという懸念を政治家自身が持っていることも事実です。
現在の方法と記号式投票、あなたはどちらが良いと思いますか?
・お住まいの地域の期日前投票所の場所を確認してみよう
・選挙期間中、投票所や期日前投票所に行けない場合でも投票することができるようになる「不在者投票制度」を調べてみよう
目次
家を訪問して選挙の投票をお願いするのは法律違反?【戸別訪問の禁止】
選挙のことを決めている法律ってどんなもの?【公職選挙法とは】
たびたび名前を聞く「1票の格差」って何が問題なの?【1票の格差とは】
選挙期間以外に選挙運動をしたら法律違反!?【選挙運動と事前準備の違い】
インターネットを利用した選挙運動(ネット選挙)にも決まりがあります!【ネット選挙と禁止行為】
当選しても落選しても、選挙の候補者は祝勝会禁止!【立候補者のあいさつ行為の禁止】】
街頭演説はうるさい!? 公職選挙法上の決まりは?【街頭演説のルールとマナー】
投票日以外にも投票はできるの?【期日前投票について】
政治家は寄附が禁止されているって本当?【公職選挙法における寄附の禁止】
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