2026/5/15
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

「子どもの食」は、単なる昼食の話ではありません。国家の教育観、社会保障の設計、地域農業の未来、少子化対策の本質が、すべてここに凝縮されています。
今回は、私がこれまでに書いた「学校給食」および「学校での朝食提供」に関する5本の記事をまとめてご紹介します。
・世界4カ国の給食制度の違い(日本・韓国・台湾・比較論)
・韓国給食がなぜ「政治問題」になるのか
・台湾が「制度設計」で給食の質を守る仕組み
・高槻市が実現した恒久的無償化の意義と「その次」の課題
・全国で広がる「学校での朝食提供」とは何か
給食は国によって位置づけがまったく異なります。
①栄養保障・社会保障型(まず"食べさせる"が最優先)
②教育・行動変容型(給食を"授業"として扱う)
③安全・品質管理型(事故を起こさない"運用指導"が太い)
④地産地消・環境統合型(給食を地域政策に結びつける)
日本の「食育」は②の代表例ですが、世界の比較で本当に問うべきは「豪華かどうか」でも「無償かどうか」でもなく、給食を何の政策として位置づけているか、です。
記事リンク:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1257263
韓国では給食が地方選挙・国政の争点になってきました。なぜか。「国家や自治体は、子どもの生活にどこまで責任を持つべきか」という問いが、給食を通じて可視化されるからです。
・無償給食は「福祉」ではなく「教育の権利」として制度化
・国産・有機志向の背景には「食料主権」の政策意図
・給食調理員の過酷な労働環境が社会問題化→献立簡素化・外部委託論争へ
給食は韓国において、国家の思想を最も分かりやすく可視化する政策の一つです。
記事リンク:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1257264
台湾の強みは「理想論」ではなく「制度設計」にあります。
①中央キッチン(中央廚房)で遠隔地の品質格差を縮める
②栄養師・調理員の人件費補助で人材を確保
③配送をGPSとクラウドで追跡し「口に入る瞬間まで」安全管理
④「吃在地,食當季(地元・旬)」を補助で制度化
日本への示唆:「無償化」「オーガニック」という目的論より先に、人・設備・供給網・透明性を制度化して格差を縮める順番が台湾にははっきりある。
記事リンク:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1257267
高槻市では市立小中学校の学校給食が恒久的に無償化されました。大きな前進です。しかし、ゴールではありません。
現代日本ではレトルト・インスタント食品が日常に深く入り込み、学校給食が「一日でもっともきちんとした食事」になっている子どもも少なくない。
無償化の次に取り組むべきこと:
・食材の質を落とさないための予算確保
・栄養教諭・調理員の体制を制度として支えること
・地産地消を「善意」ではなく仕組みとして回すこと
・加工度の高い食品に頼りすぎない献立設計
現場に丸投げせず、理念だけで空回りさせず、制度として質を底上げすることが重要です。
記事リンク:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1257521
給食(昼食)の次は、朝食です。
こども家庭庁調査によると、全国31自治体が平日朝の居場所確保に乗り出しています。東京都品川区・大阪府泉佐野市(全市立小13校、予算約9,700万円)・広島県廿日市市などが先行事例。
スポーツ庁の調査では、朝食を毎日食べる小学生は約8割にとどまり、過去の約9割から低下傾向。欠食は集中力・体力・将来の健康リスクに直結します。
一方で「教員の負担増」への懸念も。解決策は、教員に早朝出勤を求めず、シルバー人材・NPO・地域ボランティアが「施設を借りて運営する」切り分けにあります。
高槻市においても、現場の声を大切にしながら、より良い支援の形を模索してまいります。
記事リンク:https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1341128
給食をめぐる議論は、「何を子どもに食べさせるか」という話ではなく、「社会として子どもの育ちにどう責任を持つか」という問いです。
韓国のように国家の価値観を前面に出すのか、台湾のように制度設計で実務を固めるのか、日本はどちらとも違う立ち位置にある。だからこそ、良い点を冷静に学び、日本の制度に合う形で取り入れる余地があります。
無償化の次は「質」。学校給食は社会の土台です。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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