2022/12/23
教育政策のデジタルトランスフォーメーションを提言(宇治市議会12月定例会一般質問その4)
今回は宇治市の教育政策立案評価の現代化について提言しましたのでご報告します。
その1はクラウドシステムによる宇治市の防災力向上について(宇治市議会令和4年12月定例会一般質問その1)
その2は消防団の大規模災害対処能力向上を提言(宇治市議会12月定例会一般質問その2)
その3は低調な教育用Wi-Fiルーター貸出率(宇治市議会12月定例会一般質問その3)
これまでも一般質問、決算特別委員会、文教福祉常任委員会において、EBPM(根拠のある政策立案)による教育政策の立案や評価について提言してまいりました。
前回の令和4年3月定例会一般質問では、教育ICT化の進展により、これまでは困難であった自治体レベルでの、教育に関する統計データの利活用や教育活動の指標化・数値化による、根拠のある教育政策の立案実施が可能となってきており、魅力的な公教育を実現していくためには、宇治市でも先行してこうした動きに備えていく必要があるのではないかと提言をしました。
そこで、前回に教育部長から答弁があった、文部科学省による教育データの標準化や、府教委によるCBT(教育用タブレットを活用したテスト)の活用に加え、宇治市の教育情報ICT化推進事業の独自施策の現状や、今後の教育DX(デジタルトランスフォーメーション)や教育政策のEBPMへの展望について確認しました。
市の答弁は
・今年度、取り組んでいる教育情報ICT化推進事業では、データを活用し、個々に応じたきめ細かい指導や支援の充実に資することを目的として、校務の効率化に向けて、システム構築の調査・研究を行っている。
・教職員へのアンケートやヒアリングを通じて、各学校の状況を確認し、デジタル化されていない情報が多い、異なる様式を使用しているケースが見られるなど、情報共有が煩雑になっていることが分かった。
・課題の解決に向けて、各校共通のシステムを構築するため、データをどのように管理・運用していくことが良いか、検討を進めている。
・国でも、学校で扱う様々なデータ連携の在り方の標準化を検討されており、その動向を注視しながら進めたいと考えている。
というものでした。
教育ICT化については学校ごと先生ごとの活用頻度の差を是正していくこと、市全体としてICT利活用を進めていく必要があること、また教育DXの推進についてももちろん、学校ごとの個別の取り組みだけに期待するのではなく、教育行政をつかさどる宇治市教育委員会が主導していく必要があるものだと考えています。
そこでさらに質問し、教育DX、EBPMによる政策立案など、教育行政の現代化について宇治市教育委員会としてどのような方針で今後臨んでいくのか確認しました。
市の答弁は
・政策立案については、これまでから、EBPMの手法を活用して、様々な学力調査の結果を分析し、児童生徒の学力の充実・向上を図るため、校長会と協働で、国語力を高めるという目標を掲げ、授業改善などに取り組んできた。
・国や府の学力調査がCBTで実施される予定であり、データを活用した多角的な分析により、児童生徒の学習状況の実態把握に取り組んでいく。
・ICTを活用することで、学習過程の可視化が効率的に行えることからICT化への対応を一層充実させ、引き続き、エビデンスに基づき、児童生徒の学力充実・向上のための教育施策に取り組んでいく。
とのことでした。
市の答弁は、これまでからも教育政策立案にあたってはEBPMの手法を活用している、様々な学力調査の結果を分析・活用してきた、国・府のCBTのデータを活用して児童生徒の学習状況の実態把握を進める、ICT利活用によりエビデンスのある教育政策に取り組む、などこれまで私もいろいろと提言してきた甲斐のある、大変に頼もしい答弁でした。
今後の展開を見守りながら、引き続きわたくしも提言してまいりたいと思います。
以前のブログ(宇治市の全国学力・学習状況調査の結果の報告について)で指摘をしました、第2次宇治市教育振興基本計画に基づく基礎的・基本的な知識・技能の定着などを図るための指標について、現状値について教育部より資料が提出されましたので、目標値と合わせてご報告します。
小学6年生の現状値と目標値
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科 目 |
区 分 |
D層の割合 |
C層の割合 |
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国 語 |
現状値 |
25.1% |
26.2% |
|
|
目標値 |
20.9%以下 |
26.2%以下 |
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算 数 |
現状値 |
23.3% |
24.4% |
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目標値 |
23.7%以下 |
24.3%以下 |
中学校3年生の現状値と目標値
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科 目 |
区 分 |
D層の割合 |
C層の割合 |
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国 語 |
現状値 |
22.2% |
20.1% |
|
|
目標値 |
21.4%以下 |
19.0%以下 |
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数 学 |
現状値 |
22.9% |
25.0% |
|
|
目標値 |
19.0%以下 |
23.0%以下 |
ということでした。
ほとんど目標を達成しているようにも思えますが、これについてはまた質問・確認してまいりたいと思います。
これまでの政策・事業評価、EBPMについては
宇治市の教育ICT化の点検・評価・検証と教育格差(令和3年3月定例会一般質問報告その5)
宇治市の政策立案時におけるEBPMについて(宇治市議会令和4年3月定例会一般質問報告その5)
宇治市の教育施策立案時におけるEBPMについて(宇治市議会令和4年3月定例会一般質問報告その6)
宇治市の全国学力・学習状況調査の結果の報告について(令和4年11月16日文教福祉常任委員会)
指定管理者制度に対する評価・モニタリング制度の導入(市が指定管理者評価のための庁内統一ガイドラインを作成・導入され実現)
行政事業評価を事業単位でなく施策単位とするなど合理化・現代化し、市民の市政参画意識を醸成(第6次総合計画、第2期まちひとしごと創生総合戦略における目標・KPIの数値化・合理化、施策単位での政策評価が実現)
などを提言しています。
宇治市議会議員 かどや(角谷)陽平 公式ホームページ
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