2022/11/17
今朝は京阪三室戸駅にて朝の市政報告を実施しました。内容は昨日の宇治市議会文教福祉常任委員会にて報告があった、令和4年度の全国学力学習状況調査の結果についてです。
そもそもこの全国学力テストについては実施の目的が不明瞭であり、教育政策の評価に用いるための指標として扱いづらいものだと批判があるものです。(川口俊明「全国学力テストはなぜ失敗したのか」)とはいえ、市町村で教育施策を評価するための指標は他に有効なものもありませんので、宇治市においても教育振興基本計画や総合計画においてはこの全国学力テストの結果を用いた重要業績評価指標(KPI)を設定し、特に学力格差の縮小を目標として教育政策に取り組んでいます(と思っていましたが…)。
前置きが長くなりましたが、昨日の文教福祉常任委員会では宇治市の小学校6年生、中学校3年生の全国学力テストの結果について報告されました。報告の内容は国語・算数・理科の全国の平均正答率と宇治市の平均正答率を比較したものでしたが、そもそも宇治市の公立小中学校の正答率と、全国の正答率を比較して一体何がわかるのかよくわかりませんし、報告のあった数字も令和4年度分だけですので、例えばこの10年間、どのような推移をたどったのかもわかりませんでした。(推移についてはテストを受ける生徒はもちろん変わっていきますし、毎年の数字が比較可能なものになるよう設計されたテストなのかはさておきます)
しかしながら、今回の委員会の報告について最も問題であると感じたのが、宇治市の教育委員会が今年の3月に策定をした第2次宇治市教育振興基本計画のうち、施策の1番目に掲げられている「自律的かつ協働的な学びの創造」の進捗を評価するために、全国学力テストの結果を用いた数値目標(KPI)を教育委員会が自ら設定しているにもかかわらず、この数値についての報告がなかったことです。
少しややこしいので詳細は割愛しますが、宇治市は学力層について計算方法の違う二つの種類のものをつかっており、今回の委員会では教育振興基本計画の目標値に使っているものについては報告がありませんでした。
この点、委員会内で「いつ報告するのか?」と指摘させていただいたところ、「今すぐにでも(全国学力テストの結果を用いてもう一方の学力層についても)計算できるが、必要があれば報告する」との答弁がありました。教育振興基本計画の具体的な施策の一番目に掲げている教育政策の進捗に係る数値目標を報告することについて必要性を感じないというのは、さすがにいかがなものかと思いました。
教育政策を測定可能な指標を用いて評価をしていき、爾後の政策立案に生かしていくことに関してはこれまでも提言をしてまいりました。すくなくとも教育委員会自身が設定された目標値について(事務事業評価は後日あるとはいえ)報告が可能な時点で速やかに明らかにし、市民に公開して意見を聞き、また今後の政策形成に反映していくのは当たり前のことかとおもいます。
委員会の中でも今後の全国学力・学習状況調査の結果に関する報告のあり方については検討するとのことでしたので、期待するとともに、自らが策定をした計画と目標をどこまで達成ができているのか、進捗が図られているのかについてしっかりと分析、評価し、また市民に説明をするという意識を持っていただきたいともいます。
少々厳しくなりましたが、引き続き教育政策の評価については提言をしてまいりたいと思います。
なお2枚目の写真は議会に行くまでに本日拾ったポイ捨てされたゴミです。だいたい容積で30リットルくらいありました…おまけに帰り道ではすでに新たなポイ捨てのごみが…
引き続き政策提言もごみ拾いも頑張ってまいります。
宇治市議会議員 角谷(かどや)陽平 https://yohei-kadoya.com


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