日本維新の会は新代表が選出されたことを受け、12月2日に新たな党執行役員人事を決定しました。このコラムでは幹事長の岩谷良平(いわたに・りょうへい)氏、政調会長の青柳仁士(あおやぎ・ひとし)氏、総務会長の阿部司(あべ・つかさ)氏、国会対策委員長の漆間譲司(うるま・じょうじ)氏の4人の経歴や政策をまとめます。
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幹事長の岩谷氏は大阪府出身の1980年6月7日生まれ、現在44歳です。大阪13区選出で衆議院議員2期目です。
早稲田大学法学部卒業、京都産業大学大学院法務研究科修了を経て、会社員や行政書士として務めた後、2011年大阪府議会議員選挙に初当選。政治家を志すきっかけとなった大阪都構想が否決されたことを受け、一旦政治の舞台から退いて飲食店業経営などに携わっていましたが、子どもを授かったことが転機となって国政進出を決意。2021年衆院選で大阪13区から初当選し、現在2期目です。
岩谷氏は自身の公式サイトで以下の公約を掲げています。
Point 1「公平」な社会の実現
- 教育無償化(保育園・幼稚園から大学まで全て)
- ベーシックインカムの導入(生活保護、基礎年金、児童手当、各種控除などを一本化し、産まれたての赤ちゃんから高齢者至るまで「全国民に」「一生涯」「毎月」6~10万円を給付する、いわば生涯給付金制度を創設し国民の可処分所得を増やす)
Point 2「公正」な社会の実現
- 政官業の利権ピラミッドの打破(政治家の企業・団体献金の受取禁止・官僚の天下り禁止)
- 現実的な安全保障政策の推進(日米同盟を基軸・北朝鮮による核、ミサイル、拉致問題等解決のため日米中韓の連携を強化等)
- 憲法裁判所の設置
Point 3「効率的(合理的)」な社会の実現
- 規制緩和による経済成長の実現(経済成長を阻害する全ての規制は原則撤廃)
- フロー減税による経済成長(おカネの流れを促すため消費税・所得税・法人税を減税)
- 道州制の導入(関西州の実現)
- 労働市場の流動化(解雇紛争の金銭解決導入等)
- 歳入庁の設置(税金と社会保険料を一括徴収)
政調会長に就任した青柳氏は埼玉県出身、1978年11月7日生まれの46歳です。
早稲田大学政治経済学部卒業、米・デューク大学国際開発政策修士卒業後、国際協力機構(JICA)の職員でアフガン復興に従事しました。また、国連の広報官としてSDGs(持続可能な開発目標)の普及を担当していました。
2012年、2014年、2017年の衆院選では埼玉4区や北関東ブロックから立候補するも落選。2021年衆院選で大阪14区にて初当選し、現在2期目です。
青柳氏は自身の公式サイトで以下の政策を掲げています。
1【政治】行政を経営する
- 議員特権・報酬・定数、官僚の天下り、税金のムダの徹底削減
- 民間基準の公務員・教員の働き方改革と官民人材回転ドア
- 大阪の副首都化と道州制の実現
- マイナンバーのフル活用と行政デジタル化
- 経済成長による税収増による再投資・減税
- 時代に即した憲法改正
2【経済】価値を共創する
- 農業、医療、保育、介護、放送、防災分野への民間活力導入
- テクノロジーの社会実装の加速
- 社会課題解決に取り組む企業との連携
- 経済・社会価値での市場競争実現
- 分権による地方の自立成長モデル創出
- 雇用流動化と再チャレンジの容易化
3【社会】自立を促進する
- 大阪の子育て無償化の全国展開
- デジタル歳入庁創設による税と社会保障の一体改革
- 終身雇用制度廃止による労働市場流動化
- 人生100年時代の高齢者の雇用創出
- 雇用の7割を担う中小企業の振興
- AI、データ、新技術と親和性の高い社会制度
4【外交安保】世界を構想する
- 有事を予防する積極防衛とインテリジェンス共有
- 経済、食料、土地、エネルギーを含む総合安全保障
- 米中対立を緩和する日本発のデリスキング
- 国連安保理を超えた法の下の統治の確立
- 日本人の国連事務総長の輩出
- 北朝鮮核のミサイル・拉致問題解決
5【地域】河内の成長力を引き出すインフラ整備
- 大阪柏原線、国道170号、八尾富田林線、郡戸大堀線など主要道路の整備
- 西名阪道路とJR・近鉄の沿線開発
- 八尾空港及び西側跡地の活用促進
- 大和川流域の防災対策と河川敷活用
- 百舌鳥古市古墳群等の観光資源整備
- 南河内グリーンロード整備と地域名産品普及(ぶどう・いちじく等)
阿部氏は東京都出身で1982年6月18日生まれ、42歳です。早稲田大学商学部卒業後、外資系IT企業の「日本ヒューレット・パッカード」、青山社中株式会社などを経て、2021年衆院選で比例東京ブロックから初当選。現在2期目です。
阿部氏は自身の公式サイトで以下の政策を掲げています。
政治改革・国会改革を進め、透明で公平感ある国・ニッポンへ!
- 企業団体献金と政策活動費の廃止 古い国会慣行の見直し
- 納税者が納得できる税金の使い道の徹底
経済を再生させ、 手取り増を実感できる国ニッポンへ!
- 手取り収入を増やし、 現役世代を元気に
- 大胆な規制改革で日本経済を成長軌道に
子ども・教育・次世代への投資で希望の持てる国・ニッポンへ!
- 結婚・出産から子どもの成長に合わせたサポートの徹底
- 所得制限のない教育完全無償化と教育の質向上を実現
危機対応体制を整え、安全・安心できる国・ニッポンへ!
- 自然災害や新たな感染症にも対処できる体制を構築
- 100歳になっても健康で活躍できる健康長寿社会の実現
子どもたち・孫たちの代まで平和に暮らせる国・ニッポンへ!
・国際社会と協調して、 国民を守る体制の整備
・防衛力増強に伴う国民負担増に歯止め
国対委員長の漆間氏は1974年9月14日生まれ、大阪8区選出で現在2期目です。
慶応大学商学部卒業後、銀行勤務、会社役員を経て2011年大阪府議会議員選挙に初当選し、3期連続当選しました。2021年衆院選で当選し、現在衆議院議員2期目です。
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