選挙ドットコムでは、乙武洋匡氏をMCに迎え選挙や政治の情報をわかりやすくお伝えするYouTube番組「選挙ドットコムちゃんねる」を毎週更新中です。
今回は2020年2月16日に公開された対談の様子をご紹介。ゲストは日本維新の会・馬場伸幸(ばば・のぶゆき)幹事長です。維新メンバーの素顔や橋下徹氏の政界復帰について伺いました。
乙武氏は、初期の維新を支えた橋下徹氏について質問します。「いつか政界へ戻ってきますか?」と尋ねると、「期待しているし、戻らないと日本の将来はない。彼は天才だ」と馬場幹事長。「何がそこまで魅力ですか?」と乙武氏が質問すると、「やはり破壊力。既得権益や岩盤規制の打破など、自民党には限界がある。そこを一度リセットしないと、新しい日本の形には生まれ変われない。デストロイヤーが必要だ」と馬場幹事長は橋下氏に相当惚れ込んでいるご様子。
橋下氏が復帰する場合は、衆議院議員で出てくるべきと思っているそうで、「彼はめんどくさいことが嫌いだから、当選していきなり総理や大臣といったポジションをつくらないと難しいだろう。本人が選挙を意識することなく活動できるようなポジションがいいと思う」と馬場幹事長は話しました。
続けて、今の維新を支えている松井代表と吉村大阪府知事の話題へ。乙武氏が「松井さんはどんな方ですか?」と尋ねると、「大阪の兄ちゃんという感じで、心根の優しい思いやりのある人。口で話していることと心で思っていることが違うタイプで、多くの若い政治家も彼のことを慕っている」と馬場幹事長は話しました。
乙武氏によると、橋下徹氏からもまったく同じことを聞いたことがあるのだとか。橋下氏は、「僕は好き勝手に言っているだけ。言ったことをどうやって実現するかといったら仲間作りが必要だが、僕は仲間作りが下手。それをやってくれているのが松井代表や馬場幹事長だ」と話していたのだそうです。
乙武氏は、「同世代として吉村府知事に注目している。吉村さんはどういう人なんですか?」と尋ねます。
馬場幹事長は、「彼は非常に頭が良く、クレバーな人。タイプ的には橋下徹と松井一郎の良いところをミックスした感じの人間。今まで維新がまいてきた種を、水をかけながら良い肥料を配り、より綺麗な花を咲かせるということにかけて、凄い人間だと思う」と表現しました。
「維新が議席を伸ばしていくためには、多くの評価が得られる政治家をもっと育てていかなければならないと思う」と乙武氏が切り出すと、「ぜひ乙武さんも改革の仲間に!」と乙武氏を誘う馬場幹事長。
「ドラフト1位でとりたいと思う人材は……」と乙武氏が尋ねようとすると、すかさず、「乙武さんでしょう」と発言し、それを聞いていた周囲も笑って盛り上がります。
これに対し、「維新の支持者からラブコールをいただくことが多いんです」と乙武氏も答えると、馬場幹事長は、「維新といえばマッチョというイメージを多くの方が持たれていると思うが、いざ私たちと話してみると、これからの日本がどういうふうにやっていくのかということを真面目に考えているのが分かっていただけると思う。そういう仲間を増やしていかないと、豪族を集めても第2の自民党になるだけだ。ぜひ宜しくお願いします」と再び乙武氏を維新に誘い、会場は笑いで包まれました。
「東京の維新のメンバーと大阪の維新のメンバーでは少し雰囲気が違うなと感じますか?」と乙武氏が尋ねると、「マッチョなイメージのところに音喜多議員や柳ヶ瀬議員のようなソフトな感じのメンバーが増え、いろんな色の絵の具が混ざることによって、より明るい希望の持てる絵ができていくと思う。いろんな方に参加してもらいたいと思っている」と話し、「次の衆議院選挙は、東京と大阪を軸に全国へ輪を広げていく絶好のチャンス。がんばって仲間を増やしていきたい」と意気込みます。
乙武氏が、「今までの維新とカラーが違う議員へ対して、“ここだけは外すな“というポイントはどこですか?」と尋ねると、「私たちは新しい政治を目指しているので、既得権を守るとか豪族を守るとか、そういうことをすればアウトだと思う」と話した一方で、「大きなフィールドで自由にやってもらうことが維新の多様性を高めることにつながると思うので、かなりゆるゆるでやっている」と話しました。
1965年大阪府生まれ。高卒後、3年間の民間経験を経て国会議員秘書として政界に足を踏み入れる。堺市議会議員を6期務め、現在衆議院議員を2期務める。大阪維新の会副代表、日本維新の会幹事長として活躍中。
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