2025/12/13
【連載】第5次呉市長期総合計画 後期基本計画(素案)解説シリーズ(全10回)
みなさま、こんにちは
呉市議会議員の 佐伯こういちろう です。
呉市では現在、令和8年度(2026年)からの5年間、まちづくりをどう進めていくかを決める「第5次呉市長期総合計画 後期基本計画(素案)」のパブリックコメント(市民意見)を募集しています。
今回でこの連載も最終回です。なんとかここまで作成できました。これもAIのおかげです。今後の投稿は私の一般質問であったり、議会で報告された情報を随時発信していきますのでお楽しみに!
さて今回は前期計画と後期計画案をAIに分析してもらい、単語数の変化に焦点を充てながら傾向を読み解きたいと思います。
私が今回の分析で特に印象的であったのが、次世代に関する言葉が増えたことです。
「若者」の出現数:
旧計画: 6回(主に就労支援、消費者教育の文脈)
新計画: 35回(全分野に拡大)
「若年層」の出現数:
旧計画: 4回
新計画: 2回
旧計画では、「若年層の流出」「消費者被害の防止」など、若者を「行政課題の対象」や「保護すべき存在」として扱う文脈が主でした。
対して新計画では、以下の新しいフレーズが頻出しています。
「若者に選ばれるまち」
「若者がチャレンジできる」
「若者の意見を聴取し、施策へ反映」
このことから、行政の方針が「若者を支援する」段階から、「若者をまちづくりのパートナー(主体)として扱う」段階へ移行したことが読み取れます。
また、「こども(ひらがな表記)」が新たに21回登場し、「こどもまんなか」という概念が導入されたことも、権利主体としての尊重を示す客観的な変化です。
手段に関する単語の増減からは、インフラ整備から仕組みの変革へ予算やリソースをシフトさせる傾向が見られます。
「DX / デジタル」: 12回 → 56回(約4.7倍)
「建設 / 整備」: 減少傾向(維持管理へのシフト)
旧計画での「ICT」は、業務効率化のツールとしての言及が中心でした。
新計画では、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が防災、産業、教育など多分野の**「前提条件」**として記述されています。
具体例:
防災:アプリによる情報伝達
健康:データヘルス(健診データの分析)
産業:スマート農業、スマート水産業
物理的な施設を作る「ハード事業」よりも、既存の社会インフラをデジタルでつなぐ**「ソフト事業」**に重点が置かれていることが明確です。
各政策分野において、中心となるキーワードが具体的にどう入れ替わったかを整理しました。これらは憶測ではなく、計画書に明記された用語の変化です。
| 分野 | 旧計画のキーワード | 新計画のキーワード(変化の事実) |
|---|---|---|
| ① 子育て・教育 | 学力・体力 |
ウェルビーイング 1, 個別最適 2 ※教育の目標に「幸福」や「個への最適化」が定義された。 |
| ② 福祉保健 | 治療・健診 |
データヘルス 3 ※経験則ではなく、データ分析に基づく予防医療へ。 |
| ③ 市民生活・防災 | 外国人支援 |
多文化共生 4 ※支援対象から、地域社会の構成員としての共生へ。 |
| ④ 文化・スポーツ | 施設維持・補修 |
アーバンスポーツ 5, デジタルアーカイブ 6 ※若者需要やデジタル活用によるコンテンツ重視へ。 |
| ⑤ 産業 | ものづくり・企業誘致 |
Town & Gown 7, 海洋文化都市 8 ※大学連携と海洋資源活用が産業政策の核に。 |
| ⑥ 都市基盤 | 道路整備 |
スマートモビリティ 9, コンパクトシティ 10 ※人口減少を前提とした集約と自動化へ。 |
| ⑦ 環境 | リサイクル |
脱炭素 / GX 11 ※ごみ処理問題から、経済活動と一体のグリーントランスフォーメーションへ。 |
| ⑧ 行政経営 | 削減・効率化 |
EBPM 12, BPR 13 ※「削減」一辺倒から、「証拠(データ)に基づく立案」と「業務改革」へ。 |
市役所の内部改革(行政経営)においては、これまでの計画にはなかった全く新しい専門用語が導入されています。
EBPM(Evidence Based Policy Making):
「証拠に基づく政策立案」と定義されています。これまでの慣例や経験ではなく、データ等の根拠に基づいて予算配分を行う方針が示されました。
BPR(Business Process Re-engineering):
単なるデジタル化ではなく、業務フローそのものを見直し、不要なプロセスを廃止する改革手法が明記されました。
今回のテキスト分析から導き出される事実は以下の通りです。
計画書上の言葉は、明確に変化しています。
こんな計画・言葉で何が変わるのかと思われるかもしれませんが、呉市も行政も議会もこの計画を起点に動いています。私は「新しい世代の声を市政へ」と訴えて、当選し、議会の中で様々なテーマに触れて意見を述べてきました。その影響もあって、記述に変化がみられたと思っています。
ただ変わらない部分は市民の皆さまからのパブリックコメントと残り少ない発言機会の中で足していかなければなりません。
ぜひ皆さまのご意見やご感想を後述のパブリックコメントや私へお寄せください。
あなたの声で、計画はもっと良くなる。
たった一言の意見が、呉市を変える力になります。

▼ 意見の提出はこちらから(スマホでOK!)
募集期間: 令和7年11月21日~12月22日
また私にもそのご意見をお寄せください
今後も、議員の視点から市政情報や地域情報をブログ・SNSでお伝えしていきます。ぜひフォローをお願いします!
【インスタグラム】@saekikoichiro
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▼ 【連載】第5次呉市長期総合計画・後期基本計画(素案)解説シリーズ
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Vol.1:人口20万人割れ…どうする?5年の未来図と重要視点
Vol.10:まとめ:AIによる単語数の分析!新旧の変化と傾向
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参照:呉市議会総務委員会(令和7年11月21日)行政報告資料
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