2023/1/2
立花孝志物語 13 NHKとの裁判開始のつづきです。
NHK退職後、孝志はずっと幸せを感じていた。
孝志が考える幸せの条件は「健康」「自由な時間」「適度の金銭」そして、「恨みや憎しみをもっていない状態」「嘘をついていないこと」だった。
裁判は、国会のように時間切れで逃げる戦法は使えないため、矛盾点をついていけば、勝てる。
孝志はそう考えていた。
放送法は正式な法律である一方、日本放送協会放送受信規約はNHKが独自に作ったものであり法律ではない、と孝志は考えた。
NHKは日本放送協会放送受信規約が放送法32条に則って作られているので正式な法律として解釈している、と孝志は言う。
孝志はこの規約が、民法で保障されている契約の自由を侵害しているのではないか、司法に問うことを考えた。
最高裁の判決が出たのはそれから10年後の2017年12月6日のことだった。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/281/087281_hanrei.pdf
2007年5月2日 東京簡易裁判所
NHK側欠席。ただし、傍聴席にはNHK職員の姿があった。
裁判官、書記官、孝志の3人が円卓を囲って話しあいを行った。裁判というより仲間内の打ち合わせという感じであった。
「この訴状内容は簡易裁判所で判断するものではないので地方裁判所で行なったほうが良い」と裁判官からアドバイスがあった。
また「請求の趣旨と請求の原因の因果関係が不明瞭である」との指摘を受けた。
孝志は、なぜ東京簡易裁判所に訴状を提出したのかを説明した。更に準備書面により請求の趣旨を変更した方が良いかと尋ねた。
「それば自由だが、請求の趣旨を変更するなら訴額も160万円に変更して大阪地裁に提出するほうが良いのではないですか」と裁判官は言った。
債務の発生地が大阪なので大阪でも裁判が出来る、とのことだった。
孝志は裁判官のアドバイスを受けて東京簡易裁判所への訴状を取り下げて、大阪地方裁判所に新たな訴状を提出することにした。
2007年5月14日、孝志は2ちゃんねるに次のように書き込みをした。
「私の目指している政治家は今までとはまったく違うタイプの新しい政治家なのです。
したがってみなさんが想像しているような方法で政治家になるつもりはありません。
私は歴史に残るような政治家になりたいと考えているのです。
私が政治家になる時は、もっともっと日本人の心が病んできた時です。
心の病をもっている人が少数派から多数派になった時、私が政治家になる時なのです」
後年、孝志は選挙に当選し政治家となった。心の病を持った人が現在多数派となっているのかは統計の取り方によるかもしれない。
2ちゃんねるを開始した当初から孝志はメールアドレスを公表し、メールをくれた人には携帯電話番号を伝えていた。しかし、2007年5月15日、孝志は携帯番号を公開した。つぎのような経緯だった。
「NHKの契約書は契約期間もなければ契約金額書かれていません。いいわば無制限にNHKにお金を払わないといけなくなる重要な契約書なのです。
ケーブルテレビと契約したのはあなたなのですから、契約義務者はあなたであり親ではありません。
NHKに電話して一旦契約を無効にするよう要請してみてはいかがですか?
いづれにしても私はあなたのような被害者の力になりたいです。私が変わってNHKと交渉してもいいと思っています。良かったらメール頂けますか?
携帯に電話頂いても結構です。090-○○○○-○○○○」
「裁判の展開次第ではこの沖縄料金についても取り上げたいと思っています。
沖縄県が安いということは、沖縄県以外の受信料は高い、とも言えるのです。
NHKは1964年の国会答申の中で
『受信料はNHKの維持・運営の為の負担金だと説明している』
受信料はNHKを見ていても見ていなくても一律に負担しないといけない。
負担金なのですから、居住地によって料金に格差がある受信規約そのものが違法なのです」
と2ちゃんねるに書き込みをしている。
2022年10月20日、NHK党浜田聡議員が参議院予算委員会で沖縄県の受信料が他の地域よりも安いことを取り上げた。孝志が2ちゃんねるで沖縄県受信料問題を取り上げてから15年後のことである。
孝志は自らがNHKの有名アナウンサーの○○さんと浮気をした経験があると2ちゃんねるに書き込んだ。
そして、伏せ字の部分は、後日公表すると予告した。
このようにして、2ちゃんねるの自分のスレッドへの注目を集める工夫をしたのだ。
そして、後日、○○の部分が明かされた。「おく」であった。
「つまり有名男性アナウンサーの奥さんです」とのことだった。
ちなみに、後日、その有名男性アナウンサーの名前も明かされている。
NHKの不正関連のネタに対して世間はもう飽きているだろう、と孝志は感じていた。さらに、NHKは不正では潰れない、という考えにも達していた。NHKを潰すには、受信料制度を破壊しなければならないと考えるようになっていた。2007年8月頃のことである。
2007年のクリスマス、孝志は離婚を前提として家族と別居しており1人だった。原因は孝志の浮気であった。
最初の裁判は孝志の敗訴だった。
2008年1月17日、NHKの記者やディレクター3人がインサイダー取引をしていたことが明るみとなった。
インサイダー取引をしたとされる記者の上司は、2005年4月から5月にかけて孝志を尋問した人間の一人だった。
孝志はNHKとの裁判を大阪高等裁判所に控訴した。
時間無制限の司法の場でNHKの受信契約率の嘘を暴き、その結果を国会に持ち込み、放送法をNHKにとって不利になるように改正してもらう計画であった。
裁判は本人訴訟であったが、梓澤和幸弁護士をはじめ多くの弁護士など法曹関係者や法律の専門家から孝志はアドバイスを得ていた。
大阪地裁では法律の解釈について争って負けた。法律の解釈は人により違いがあり明白な答えはない。国語のテストのようだった。しかし契約率は算数のテストのように、答えは一つしかない。
算数の得意な孝志は、控訴審で受信契約率について徹底的に追求する考えであった。
孝志が契約率にこだわったのは、それがNHKのアキレス腱だからであった。
裁判と同時並行で孝志はNHKに対し情報公開請求も行った。それらの資料を裁判の証拠として提出する考えであった。
この時期、裁判について孝志は次のように書いている。
「私にとってNHKとの裁判は連立方程式を解くようなものなのです。XYZといった不確定要素を一つ一つ確定させて、最終的に答えを導き出すのです。
つまり私の起こした裁判にNHKが答弁書をだして、裁判所が判決を出す。これで一つ目の不確定要素が確定する。そしてまた新たな裁判をして二つ目の不確定要素を確定させて、最終的に三つ目の不確定要素を確定し正解を導き出すのです。
裁判は何回負けても問題ないのです。
受信料の支払いは義務ではない旨の判決を一度でも勝ち取ればそれでいいのです。その為に私は時間も労力も惜しみません」
立花孝志物語15 Sengoku38、YouTubeとの出会いへつづく
NHK党の活動を追っていると裁判書の判決に不信感を抱くことが多々あります。「既得権側のNHKを相手にしているから」とか「NHK党、立花孝志のイメージが悪いから」とかなのではないかと被害者的な思考になりがちなんですが、憲政史家の倉山満さんによると、日本の裁判所自体がそういうところみたいです。
日本国憲法は国民の人権を保障している素晴らしい憲法で、人権擁護の砦といえば裁判所のイメージがありますが、裁判所が下してきた判決を歴史的事実として検証していくと、まあ、ことごとく、国民の人権を裁判所は守ってないんです。綺麗事ばかり並べて実態が伴っていない、というような書き方を倉山さんはしていたように思います。
意思決定をする、という場面になると体制寄りになってしまう傾向が強いですが、個々の公務員や職員はとても真面目で親切な人たちなのだ、というのは僕自身の経験でも感じます。昨日(12月30日現在)見た立花さんの次の動画でもそのようなことを述べていました。
今回、描写したように、立花さんは実行に移して裁判官などに色々アドバイスを貰って、裁判に関する知識を得ていったようです。実体験に基づく知識なので定着しやすいでしょうし、無駄がないのだろうなあと思います。
立花さんは総務省や選挙管理委員会ともぶつかることがありますが、公職選挙法や政治資金規正法に関しては、総務省や選挙管理委員会に問い合わせをして知識を積み上げていきました。
立花さんがNHKや裁判所、総務省、選管などを批判しているからと言って、立花さんが彼らと完全対立しているとか全否定しているわけではないのだろうなあ、と思っています。
まあ、人の心理って何層にも積み重なっているので、表面的な現象だけをみて全てを判断できないというのは立花さんに限ったことではない、と思いますが、立花さんは特に色々考えている人だなあと、色々質問してきた者として感じています。
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モリヤマ ヒデキ/歳/男
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