
8月23日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、「自民党の参院選の総括が出る前に、勝手に敗因分析してみた」というタイトルで、選挙ドットコム編集長の鈴木邦和が選挙芸人・山本期日前氏とともに、誰に頼まれた訳でもないのに自民党の敗因分析に挑戦!データで読み解く自民党の支持層離れと、その要因とは?
まず、鈴木が自民党の敗因分析の大前提となるデータとして提示したのが、自民党の支持率の急減です。NHKの世論調査をみると自民党の支持率は2022年から2023年まで35~40%で推移していましたが、自民党の旧派閥による政治資金問題が発覚した2023年末を境に25~30%へと約10ポイントも急落し、その後回復していない点が決定的な要因と指摘します。
選挙ドットコムとJX通信社が今月実施した共同意識調査では2012年以降、自民党に投票したことがある層は国民民主党や参政党、日本保守党の支持層にそれぞれ5~6割程度含まれていることが明らかになりました。さらに自民党の支持率低下と並行して無党派層が急増し、彼らは国民民主党や参政党を始めとした他の党へと流動・固定化する傾向もみられます。
鈴木「きっかけは政治資金問題だけど、その後は他党に取られていった構造」
また、朝日新聞や時事通信などの出口調査結果からは、年代別にみると現役世代、支持政党別にみると無党派層が離れていった傾向も見えるといいます。
また、これまで自民党を支持してきた保守層にも変化がみられます。日本保守党の比例投票先には若い世代が多く、安倍政権時代を支えた「岩盤保守層」とは異なる可能性があります。

また、参政党のように一部リベラル層にも浸透する経済政策を持つ政党の台頭は、従来の「保守・リベラル」対立軸だけでは日本の政治を捉えきれなくなっていることを示唆します。
鈴木「岩盤保守層の性質自体が変わっている。これまでと全く同じような戦略やアプローチで取り戻していくのは難しい」
有権者の約5割がネットを重視して投票先を決定するデータもあり、ネット選挙の影響力は劇的に増大しています。しかし、自民党はここで敗北を喫しました。選挙ドットコムが調査したYouTubeの選挙関連動画再生数(約17億回)の9割近くは「第三者」によるもので、自民党に関連する動画の大半が自民党に対してネガティブな内容でした。
鈴木は国民民主党や参政党がネット上で「熱狂的なコアファン」を擁し、動画拡散を担う「ファンマーケティング」を成功させる一方で、自民党にはこうした「プレイヤーにも近い」ファンが育っておらず、ネット上の攻撃を打ち返す力が下がっていると指摘しました。

最後に、自民党敗因をまとめたのが以下の表です。

鈴木「時代がやっぱり変わってる。でも、おそらく自民党内ではそれを受け入れられないし、客観的な敗因分析とは別に政局で動いていく。結局、自分にとって有利な方向に要因を使って、それを言動力にして言論を作っていくのが政治家の性質。この数年はごたついて、その間は自民党が復調するのは難しいんじゃないかな」
今後、自民党が「第二次安倍政権のような強さ」を取り戻すのは困難と予測されます。有権者は多様な選択肢を持ち、自民党が支持を失っても、期待は他党へ分散し、自民党へは戻らないという「多党化」構造が定着しつつあるからです。この状況では、自民・公明のみの連立では難しく、多党の支持も得られる総理が求められるなど、根本的なリーダーシップの条件が変化しています。
これらの分析は、自民党が直面している課題が、単なる選挙戦術の改善に留まらない、より長期的な構造改革を必要としていることを示唆しています。
【関連記事】今回引用した選挙ドットコム×JX通信社の調査結果の詳細はコチラ→【独自調査】自民党の支持層はどこへ?なぜ流出したのか?JX通信社・米重克洋氏が徹底分析
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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