
近年の日本の選挙は、もはや過去と同じ形ではありません。有権者の投票行動から政治家の戦略まで、そのあり方は大きく変化しています。この激変の背景にあるのが、私たちの情報源が大きく転換した「メディアシフト」です。ここでは、8月24日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、社会学者の西田亮介氏とJX通信社の米重克洋氏の対談から、このメディアシフトが選挙に与える影響、ネット選挙の進化、そして報道機関の果たすべき新たな役割について深掘りします。
米重氏は、現代社会のメガトレンドとして「メディアシフト」を挙げます。これは、一般消費者や有権者が情報を得るために使うメディアの時間が変化していることを指します。かつて新聞やテレビが中心だった時代は終わりを告げ、スマートフォンやSNSを中心としたデジタルメディアが主流となり、相対的にテレビや新聞の接触時間が減少しています。
西田氏もこの見方に同意し、メディアシフトの具体的な兆候を指摘します。

2013年のネット選挙解禁以降、その活用方法は大きく進化してきました。米重氏はこれを2つのフェーズに分けて説明します。
フェーズ2の最大の特徴は、一方通行ではない「双方向」のコミュニケーションです。

しかし、このメディアシフトは新たな課題も生み出しています。
このような状況下で、マスメディアを含む報道機関の役割はどのように変化すべきでしょうか。
米重氏は、報道機関が「信頼できる確かな情報を大量に供給するライフライン」として社会に求められているにもかかわらず、その機能が維持できなくなっている現状を指摘します。広告収入や購読料の減少により、記者組織の縮小や取材網の弱体化が進んでいるためです。
西田氏は、報道がコスト部門となっている実態に触れ、国が情報の「ナショナルミニマム」を保障すべきではないかと提言します。

また、報道のあり方についても変革が求められています。
かつてマスメディアが社会に大きな影響力を持っていた時代には、各政党に平等な報道時間・スペースを割く「量的公平」が重視されていました。しかし、米重氏はメディアがマスでなくなった今、量的な公平性よりも、内容の確かさや事実と意見の切り分けを重視する「質的公平」に移行しつつあるとし、各社も踏み込んだ選挙報道やスタンスを明確にした上での視聴者とのコミュニケーションをを行うべきだと提言します。

結論として、マスメディアの影響力が相対的に小さくなったとしても、組織ジャーナリズムとしての「事実と意見を切り分け、裏付けを取った確かな情報を安定的かつ大量に供給する」という本来の強みを発揮し、いかに信頼できる情報をネット上で適切に流通させ、有権者に届けるかが、今後の選挙報道における最大の課題であり、日本の民主主義の未来を左右する重要なポイントとなるでしょう。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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