きょう11月30日は、語呂合わせで「いい30歳の日」ーー30歳はキャリアや家庭環境などの人生の節目と言われることから、女性向けWEBメディア「Ozmall(オズモール)」を運営するスターツ出版株式会社が制定した記念日です。こと政治の世界では、30代はといえば「若い」イメージが強い年齢層に当たります。選挙ドットコム編集部は、現職・歴代の国会議員や首長を中心に、活躍する30代の政治家を調査してみました(記事中にただし書きなしで出てくる年齢は、いずれも2023年11月30日時点のものです)。
最初に、選挙に立候補できる「被選挙権」の資格年齢をおさらいしておきましょう。下記の通りとなっています。
◯25歳⇒衆議院議員・都道府県議員・市区町村議員・市区町村長
◯30歳⇒参議院議員・都道府県知事
衆議院議員13人でした。全体の2.8%でした。
最年少は馬場雄基(ばば・ゆうき)氏(立憲民主党)で、1992年生まれの31歳。
その次の、岸信千世(きし・のぶちよ)氏(自由民主党)は1991年生まれの32歳でした。
以下、生まれ年順に紹介します。
・1990年(平成2年)生まれ:
土田慎(つちだ・しん)氏(自由民主党)
・1988年(昭和63年)生まれ:
英利アルフィヤ(えり・あるふぃや)氏(自由民主党)
鈴木敦(すずき・あつし)氏(国民民主党)
・1986年(昭和61年)生まれ:
鈴木貴子(すずき・たかこ)氏(自由民主党)
・1985年(昭和60年)生まれ:
斎藤アレックス(さいとう・あれっくす)氏(国民民主党)
住吉寛紀(すみよし・ひろき)氏(日本維新の会)
緑川貴士(みどりかわ・たかし)氏(立憲民主党)
・1984年(昭和59年)生まれ:
石川香織(いしかわ・かおり)氏(立憲民主党)
今枝宗一郎(いまえだ・そういちろう)氏(自由民主党)
遠藤良太(えんどう・りょうた)氏(日本維新の会)
吉田真次(よしだ・しんじ)氏(自由民主党)
一方、参議院議員は3人でした。
最年少は公明党の安江伸夫(やすえ・のぶお)氏で、1987年生まれの36歳。
他に、立憲民主党の小沼巧(おぬま・たくみ)氏(37)、日本共産党の山添拓(やまぞえ・たく)氏(39)でした。
30歳から立候補可能となる47都道府県知事はどうでしょうか?
現職での30代は0人でした。ただ、最年少の長崎県知事の大石賢吾(おおいし・けんご)氏は1982年生まれの41歳で、2022年3月の初当選時には39歳でした。北海道知事の鈴木直道(すずき・なおみち)氏も2019年4月の初当選時は38歳でした。
市町村長をみてみると、今年は最年少記録が続々更新されています。
今月12日に執行された京都府・八幡市長選で初当選を果たした川田翔子(かわた・しょうこ)氏(33)は、女性市長としては史上最年少記録を更新しました。
それまで、最年少だった徳島市長の内藤佐和子(ないとう・さわこ)氏も同じ30代首長として活躍しています。
男性の首長では、今年4月に芦屋市長選で26歳の高島崚輔(たかしま・りょうすけ)氏が当選し、注目を集めました。
以前の最年少は2022年に初当選を果たした大阪府泉南市長の山本優馬(やまもと・ゆうま)氏で、現在33歳です。「初の平成生まれの首長」でした!
また、大阪府四條畷市長の東修平(あずま・しゅうへい)氏は現在35歳で、2期目を務めています。
また、経験豊富なベテランが就任するイメージが強い町長や村長にも若手世代が増えつつあり、今月15日には「全国若手町村長会」が設立されました。この団体は、49歳以下で当選した現職町長・村長で構成される任意団体で、同団体によると該当する首長は全国で67人だといいます。49歳以下の現職市長が構成する「全国青年市長会」に続いて発足しました。
最年少町長は新潟県・津南町長の桑原悠(くわばら・はるか)氏(37)です。同団体の副会長にも就任しています。
こと政治や選挙の世界では経験がものを言う文化が色濃いですが、若い世代の政治家を生み出し、育てることは次世代への健全な新陳代謝を促し、政治と選挙を活性化するためには必要不可欠です。
そして、次世代のリーダーを作り、育てるのは、私たち有権者の1票と行動に委ねられています。
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