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2023年9月16日に公開された動画ではゲストに日本維新の会衆院議員の馬場伸幸氏をお招きし、次期衆院選の戦略について語っていただきました。
次期衆院選で狙う選挙区は?政権獲得までの道筋とは?
【このトピックのポイント】
・次期衆院選では近畿のほか関東、東海、九州の都市部で議席獲得を狙う
・地方での党勢拡大には産業の活性化で安定した雇用の創出が必要
・政権獲得まであと8年。時間をかけて政権担当能力を磨いていく
馬場氏のプロフィールは以下の通りです。
もともと飲食店の経営者を志していた馬場氏。秘書になったのは社会勉強や人脈作りが目的で、当時は政治のことはまったく分からなかったそうです。
堺市議補選出馬は中山太郎氏の勧めによるもので、当選直後に政治家としてのスイッチが入ったとのこと。支援者の前で「内閣総理大臣目指して頑張ります!」と宣言し、失笑を買ったエピソードを披露しました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして馬場氏に回答していただきました。
日本維新の会では4名の現職の参院議員が次期衆院選への出馬を表明しています。
MC鈴木邦和「参議院より衆議院の方が良いなっていう人が多いんですかね?」
MC鈴木の問いに対し、馬場氏は予算や重要法案などが衆議院に先に提出される点を挙げ「参議院ではかなり議論しつくされたテーマが回ってきて(中略)ガツガツやりたいなっちゅう議員さんはそら衆議院の方がええなと(思うのでは)」とコメントしました。
大阪3区の東氏、大阪5区の梅村氏は党内予備選に自ら立候補し、兵庫8区の清水氏は衆院選に出馬したことがある人物。もともと衆議院への志向はあったのかもしれません。
東京1区では政調会長を務める音喜多氏が立候補を予定しています。馬場氏は「吉村世代の次の世代ぐらいの維新を背負っていく1人になると思うんでね、ここで一発チャレンジという感じでしょうね」と期待を寄せました。
馬場氏は代表就任の前には幹事長も長く務め、さまざまな不祥事に対応してきました。
先日は藤田氏が調査研究広報滞在費(旧・文通費)の一部を収支報告書に記載していなかったことが明らかになり、藤田氏は「事務的なミス」とした上で陳謝。馬場氏からは口頭注意を受けています。
馬場氏は、膨大な事務の業務を秘書が処理する中で多少のミスは起こりうるとしつつ「決して許されるものではない」とコメント。
一方で、今回の不祥事は公開不要とされている旧文通費の使途を明らかにしようとする取り組みの中で起きたことと馬場氏は説明します。
「決して褒められることじゃないけれども、こういうことが納税者の皆様方の満足度を得るためのアクションになるんじゃないかと思う」とコメントしました。
次期衆院選では小選挙区で多数の候補者を擁立する予定の維新。狙い目の小選挙区について問うと、馬場氏は兵庫、京都、奈良など近畿圏での議席獲得に言及。「議席をお預かりできる可能性の高いところかな」とコメントしました。
目標としては野党第一党を公言しており、具体的な数字のイメージもあるようですが馬場氏は明言を避けたい様子。統一地方選挙の折に600議席獲得と代表辞任とセットで発言した時のような騒ぎを敬遠しているのかもしれません。
近畿以外での議席獲得については「可能性としてあるのはやっぱり都市部」と馬場氏。東京を中心とする関東圏、東海、九州・福岡での議席獲得に言及しました。
都市部で強い維新がさらに党勢を拡大するためには、地方での支持を獲得することが不可欠です。その戦略について、馬場氏は地方の産業の活性化が必要だと語ります。
若い世代が都市部に流出する理由の1つとして、地方では生活するための安定した収入を得られない点があると馬場氏。
1次産業単体で、あるいは6次産業化することで地方でも安定した収入を得られる状況を維新が作ることで全国に党勢を拡大することにつながるとの見方を示しました。
馬場氏「(東京の満員電車など)ああいう生活をずっとやってたいと思う人はだんだん減ってきてると思うね」
MC鈴木「仕事さえあれば地方に住みたい人はいくらでもいますもんね」
最後に政権獲得の時期について問うと、馬場氏は維新の中期経営計画に言及。2年前に発表した計画では政権獲得に10年かかると見込んでおり、「(政権獲得まで)8年とか、それくらいの時間がいるでしょうね」とコメントしました。
ここで、馬場氏は2009年の政権交代に触れ「民主党にとっては結果的に良くなかったのでは」と語ります。
政権交代の背景には前の年のアメリカ大統領選挙の影響もあったとし、経験値的にも民主党に政権を任せられる状況ではなかったと分析しました。
政権交代まで10年かける計画の背景にはこの考えがあるようです。馬場氏は「そういうことにならないように時間をかけて、経験値を上げて、戦闘能力を上げていく、ということを考えながらやっていきたい」と締めくくりました。
国会議員が感じる衆議院と参議院の違いとは?
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