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2022年7月28日に公開された動画のテーマは……ミニ政党から脱却するのはどの政党か?
ゲストにフリージャーナリストの畠山理仁氏をお招きし、参政党・れいわ新選組・NHK党について語っていただきました。
3党が見据える「参院選後」とは?
【このトピックのポイント】
・参政党は参院選で1議席を獲得。政治の入り口をわかりやすく示したことで多くの票を集めた
・れいわ新選組は比例で2議席、東京選挙区で1議席獲得。来春の統一地方選挙に向けて政治塾を設立し党勢拡大を目指す
・NHK党はガーシー氏が日本に不在のまま約28万票を得て当選し1議席獲得。NHK党には6年間で約20億円の政党交付金が入る
れいわ新選組は参院選で比例代表2議席、東京選挙区で1議席を獲得しました。
山本氏が東京選挙区に立候補したことで地方の応援に行けないことから、知名度の高い水道橋氏が大阪を拠点に活動するという事情があったようです。
約11万7千票を獲得し当選を果たした水道橋氏ですが、畠山氏によると「選挙期間中に他の比例候補の演説を聞くうちに『自分じゃなくてもいい。誰が当選してもいい』と思うようになった」と話していたとのこと。本人は個人の得票数にはあまりこだわらない一面もあったようです。
NHK党はガーシー氏が比例代表で28万票以上を獲得し当選。畠山氏は「ガーシーさんを擁立していなかったらNHK党は政党要件を失っていたかもしれない」とコメントしました。
畠山氏によると選挙期間中、本人は日本にいなかったものの渋谷にはガーシー氏の選挙カーが常駐。また、渋谷でNHK党の候補者が集まるときにはガーシー氏のポスターを配布し、取りに来るファンがいるほどの人気があったようです。
ガーシー氏本人は立候補表明のときから「当選しても日本に来るかは分からない」と発言しており、8月からの国会も登院しないと考えられています。それについては批判もあるものの、畠山氏は「(登院しないと)わかって投票した人が28万人いる。他に投票したい候補者がいればガーシーさんに票は入らなかったのだから、これは他の候補者はもっと頑張らないといけない」とコメントしました。
また、今回NHK党が国政政党の要件を満たしたため、6年間で約20億円の政党交付金が交付されます。そのことを踏まえ畠山氏は「有権者は政党が当初の目的と違った方向に行かないように、政治家とコミュニケーションを取りながら選挙後も自分たちの要望を伝えていかないといけない」とコメントしました。
参政党は選挙終盤にかけて3議席獲得の予測もあったものの、最終的に1議席獲得となりました。
畠山氏によると、神谷氏自身は「目論見が外れた」とコメントしていたとのこと。ただ、参院選最終日は芝公園に1万人以上集めており、畠山氏も「現場の勢いがすごかった」「動員力がある」と評価しました。
強力な動員力の背景について畠山氏は「政治と自分たちの生活はつながっているんだということを地道に伝えてきた結果」と解説。「DIYスクール」と呼ばれる勉強会を開催し、政治への入り口をわかりやすく提示したこともその活動の一つと言えます。
今後も地方選挙に向けて政治塾を開催する予定の参政党。畠山氏は「政治の世界への入り方が分からない人たちが参政党に向かうという流れはできてくるんじゃないか」と推測するとともに「既存政党がそういう窓口を用意できていない」と指摘しました。
一方で、資金面については今後の課題とする畠山氏。「1議席だと今年度の政党助成金は7,700万円。寄付やチケットの購入で党員が支えていかないと党の勢いを維持できない可能性がある」とコメントしました。
小規模政党が党勢を拡大するためには地方組織の構築も重要です。
れいわ新選組は来年春の統一地方選挙に向けて「れいわ政治塾」を設立すると発表しました。
畠山氏は「国政選挙で戦うにしても地元議員の存在は非常に重要。地方での力がないと国政選挙でも力が出ない」「れいわ政治塾は効果的な手段の一つ」とコメント。
さらに、1,000円という参加費用の安さに言及。政治塾の運営そのものは赤字になると予想されますが、それを加味しても候補者を育成したいという思惑があるのかもしれません。畠山氏は「政党交付金が増額されるので、そういう余裕も生まれてきたのでは」と推測しました。
来春の統一地方選挙は党勢拡大の足掛かり!MC鈴木が語る地方選挙の難しさとは?
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