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2022年6月7日に公開された動画のテーマは……NHK党特集!
ゲストにフリージャーナリストの畠山理仁氏をお招きし、NHK党の選挙戦略について語っていただきました。
暴露系YouTuber東谷氏の立候補は参院選の目玉となるのか?
【このトピックのポイント】
・NHK党は諸派党構想を経て政策も多岐に。元都議のMC鈴木も内容を評価
・参院選では各選挙区に定数と同じ数の候補者が立候補予定。全国での得票率2%で国政政党維持を狙う
・全国比例では暴露系YouTuber東谷氏が立候補予定。122万人のチャンネル登録者は投票に行くのか
まず、NHK党の基本政策や、参院選にむけた公約をチェックしてみましょう。
なかでもMC鈴木は基本政策のうち、経済政策の一つに着目します。
「親ガチャ」対策として掲げられている「1億円以上の相続税を100%にする」という政策については、貯蓄に回っている高齢者の資産を消費に向かわせる、消費活性化の狙いがあるのではないかとMC鈴木は分析します。
MC鈴木「すごくよく考えられている政策」
公約についても、以前はNHKの問題のみ取り上げるワンイシューの政党として始まったものの、現在は経済、子育て、社会保障、安全保障など様々な問題について公約を掲げています。
畠山氏はこの流れについて、「諸派党構想のなかで色々な人と選挙をやっていくなかで政策にも幅ができたのかもしれない」と分析しました。
今回の参院選では、6月7日時点で比例代表9名、選挙区73名の合計82名が立候補予定となっています。
これだけの人数が立候補する場合、法務局に預ける供託金だけでも結構な金額になるはずです。
NHK党としては、国政政党としての要件を満たし続けるために、このような選挙戦を進めているのではないかと畠山氏は考察しました。
畠山氏「選挙区で候補者立てていないと比例の票も掘り起こせない」
ちなみに、政党交付金を受け取ることができる国政政党であるためには「国会議員が5人以上在籍している」もしくは「直近の衆議院議員選挙か参議院選挙で2%以上の得票がある」のどちらかを満たす必要があります。
今回の参院選で、NHK党からは暴露系YouTuberのガーシーこと東谷氏が全国比例で立候補することで注目を集めています。
東谷氏は現在、中東に在住とのこと。参院選には居住要件がないため、海外からの立候補は問題ありません。
本人が選挙への立候補についてTwitterでアンケートを行ったところ、16万人以上が回答し、約6割が「なし」と回答したとのことです。
東谷氏はこの結果に「へこんでいた」とのことですが、立花氏は「(16万人の4割が『あり』なら)御の字」と立候補を説得したようです。
MC鈴木も同意し、「6万4千人がガーシーさんに入れてくれたらかなり票数は伸びる」とコメントしました。
YouTuberとしては、122万人のチャンネル登録者をもつ東谷氏。
この122万人がどれだけ投票してくれるのか、そして当選できるのかが注目されるポイントです。
最後に、2019年の参院選におけるNHK党の結果を確認しておきましょう。
比例代表では約98万票を得て1議席を獲得しました。
今回も1議席を獲得するためには100万票が1つのボーダーラインとなりそうです。
100万票獲得のためにNHK党の戦略として、MC鈴木は「全選挙区で定数分の候補者を立てて票を積み上げた上で、全国比例で知名度の高い東谷氏を抜擢して勝負する」と分析し「見事だなあ」と評価。
一方で畠山氏は、前回の参院選では比例の得票率は2%に届かなかったものの、選挙区での得票で2%を超えたことから、今回もNHK党は選挙区での得票率2%を目指しているのではないかと分析します。
また、2019年の参院選では、党首の立花氏は約13万票を獲得しています。
MC鈴木は東谷氏がTwitterで行ったアンケートの結果を取り上げて「仮に6万4千人が投票すれば立花さんの過去の得票数を超えるんじゃないですか?」とコメント。
立花氏の選挙戦略は結実するのか、東谷氏は当選するのか。
NHK党の選挙戦から目が離せません!
全国で82名が立候補予定!数多の候補者を立てるNHK党の狙いとは?
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