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2022年5月31日に公開された動画のテーマは……野党の国会対応に変化!?
ゲストにライターの平河エリ氏をお招きし、立憲民主党と国民民主党の国会対応の変化について語っていただきました。
各党の思惑と政権への影響とは?
【このトピックのポイント】
・立憲民主党は「追求型」から「提案型」に方針転換。実績を上げるも支持率には影響なし
・国民民主党は当初予算案賛成で44年ぶりの異例の対応。党の成果であるかは判断に迷うところ
・両党とも政党支持率に変化なし。国会活動は党の支持率に影響せずか
2021年の衆院選での敗北の反省を踏まえ、これまでの「追及型」から「提案型」に姿勢を転換し、予算委員会に臨んだ立憲民主党。
18歳以下への10万円給付をめぐっては、立憲は現金一括給付を求め続け、政府のクーポン支給を撤回させることに成功しました。
党としては実績になったものの、支持率アップにはつながらず、むしろ内閣支持率を上げる結果となってしまいました。
立憲の取り組みがなかなか有権者に伝わらない状況に対して、MC鈴木は「泉さんはじめ立憲のみなさんにとっては非常に苦しいところ」とコメント。
平河氏は、今回の立憲の方針転換について、衆院選で日本維新の会が躍進し立憲が議席を減らしたことに触れ「苦渋の決断」と分析します。
衆院選前までのように、立憲が野党をとりまとめて与党と戦っていくという戦法が難しくなるなかで、打ち出されたものではないかと考察。
平河氏「参院選前に国会質疑を盛り上げ、政権の問題点を指摘するところをやりたかったんだろうけど、主導して進められなかったというのが現実ではないか」
立憲が国会質疑での方針に苦慮する一方、国民民主党は当初予算案に賛成の方針を示し、「異例の対応」として話題を集めています。
政府の当初予算案に予算が賛成するのは1978年以来44年ぶりとのこと。
玉木代表は補正予算案についても賛成する方針を明らかにしています。
国民民主党の対応について平河氏は「ちょっとよくわからない」とコメント。
予算案は審議の仕組み上、一括での賛成か反対しかできないため、一旦反対したうえで修正するのが通常の流れとなります。
MC鈴木も都議会議員の経験を踏まえ「予算の賛否って一括の物に対して賛成か反対かしかないから難しい」と同意。
そして、当初予算案は国民民主党が政府に要望していたものが全て実現しているわけではありませんでした。
平河氏は、そのような当初予算に対して賛成することが党の妥協によるものなのか、それとも交渉の材料にするつもりなのか、玉木氏の考えがわかりかねるとしました。
また、国民民主党が求めたトリガー条項の凍結解除が最終的に補助金拡充に落ち着いたことについて、国民民主党の成果なのか、そしてそれが有権者に認識されているかについては曖昧であるという認識で、平河氏とMC鈴木は一致しました。
国会における野党の役割を模索する立憲民主党と国民民主党ですが、5月の調査では両党とも支持率に大きな動きは見られませんでした。
【関連】調査結果発表!2022年5月の政党支持率・内閣支持率・参院選の比例投票先は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
MC鈴木「国会活動って支持率に関係ないんですかね?」
平河氏「あんまり見てないんですかね」
野党が支持率を上げるタイミングについて、平河氏は「選挙が近づいて自民党に投票したくない有権者が支持なしから転換するパターン」と「自民党で不祥事があった場合に別の政党に投票したいと考えるパターン」が考えられるとしました。
野党の国会での活動は、提案が実現してもなかなか有権者に評価されないという難しい現実があるようです。
元都議会議員・MC鈴木が熱く語る議会の実情とは!?
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