辻元清美議員が衆議院予算委員会で稲田朋美防衛相を追求し、その稲田朋美氏が涙を浮かべる場面がありました。
全国戦没者追悼式に出席しなかったのは、言動不一致だという指摘に対してです。
過去の核武装についての主張の撤回要求に対しては、一切、これを拒否するという姿勢も示しました。
このようなタカ派の稲田氏を防衛相に据えたわけであり、これが安倍内閣の「顔」でもあるのですから、任命責任も含め、その追求を受けたのは当然のことです。
自分の息子は戦地に送りたくないと言ってはばからない稲田朋美氏
稲田防衛相人事は、米国や中国にまで緊張関係をもたらしました。
「稲田朋美防衛相は日本の恥を世界にさらす 極右であることを隠そうとしても無駄 訪中希望なら南京へどうぞ!」
この稲田氏を擁護しようというのが、鈴木宗男氏です。
「10月1日(土) – ムネオ日記」(ブロゴス)
「昨日から予算委員会が始まり骨太の議論を期待したが、揚げ足取り、すり替えのような質問でガッカリである。読者の皆さんはどう受け止めたであろうか。」
この文頭を読んで、心底、屈折した人だと思いました。
あなたが、辻元清美議員の質問に期待などしたのですか。
それから以下にみるようにすり替えているのは、鈴木宗男さん、あなたです。
「総理が演説の際、スタンディングオベーションが起きたのは何も今回が初めてではない。政権交代した鳩山由紀夫首相の最初の所信表明演説の後、民主党議員は立ち上がり拍手をした。自然に感動し、スタンディングオベーションをすることに違和感はない。自分達がしたことは善しとして他人はいけないと言う頭作り、考えは極めて一方的ではないか。もっと幅広い大人の対応をするべきである。」
鈴木宗男氏が「大人の対応」などと言っている時点で、誰もが不快に思うところです。鈴木貴子氏とともに自分の保身しか考えない過去の人物が、よくもこのような図々しいセリフを言えたものです。
しかも、自民党議員の起立と拍手を自発的とは呆れます。この記事を鈴木宗男氏が書いた頃には、既に「やらせ」であることが報じられているのです。
「安倍総理が拍手と起立をさせた 日本の国会ではないと言われて怒る資格はない」
そればかりか民主党政権の鳩山首相のときを持ち出してきていますが、場面が全く違うでしょうに。
今回のスタンディングオベーションを同じレベルと考えるのであれば、無能そのものでしょう。
自民党国対ですら、言い訳に奔走しているのですから、堂々と胸を張れる行為でなかったことは明白なのです。
「辻元清美議員は稲田防衛相に対して8月15日の全国戦没者追悼式を欠席したことを質していたが、防衛相としての公務でアフリカジプチを訪問し、出られなかったのである。」
防衛相として公務があったから出席出来なかったですと。これほど、人を馬鹿にした話はないでしょう。
靖国参拝をしないで済むように急きょ、設定した海外視察だということは周知の事実でしょう。
「稲田朋美防衛相の海外視察は駄々っ子のための税金の無駄遣い 靖国参拝に対する海外の批判の強さがわかりましたか」
公務があったから出席できなかったなどと笑止千万です。
ことの問題は、そこにあります。辻元さんもちょっと追求が甘かったかもしれません。
そうであれば鈴木宗男氏のこの批判は的外れであることがよくわかります。
「逆にお尋ねしたい。辻元さんは全国戦没者追悼式に出ているのか。また、靖国に眠っている英霊に対しどういう認識、考えを持っているのかと。」
辻元議員がどのように思っているのかはどうでもいい問題です。稲田氏がその矛盾を突かれて涙とは滑稽です。防衛相に相応しくありません。
※本記事は「弁護士 猪野 亨のブログ」の10月3日の記事の転載となります。オリジナル記事をご覧になりたい方はこちらからご確認ください。
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