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稲田防衛相、抗マラリア薬副作用?南スーダン視察中止 

2016/9/16

清谷 信一

清谷 信一

20160905jieitai

稲田防衛相、南スーダン視察中止 抗マラリア薬副作用か
http://www.asahi.com/articles/ASJ9H42NWJ9HUTFK00C.html?iref=comtop_8_04
>防衛省によると、稲田氏は抗マラリア薬の副作用とみられるアレルギー症状が現れた。
医師と相談して南スーダン訪問を取りやめた。

これ大臣だからいいんですがね。
実は自衛隊ではPKOなど海外ミッションに参加した隊員のカルテを5年が経過したら廃棄しているようです。
これは実は犯罪行為、背任行為といえます。
派遣された隊員の体調や体質、病歴がわからないので、帰国後重篤な病気を起こすこともありえます。
これはメンタル面での疾患にも当てはまります。

どこの軍隊でもカルテなどはほぼ永久的にしています。これは個々の将兵に関することだけではなく、軍としての研究などにも役立てるためです。それは将来の軍隊に対する遺産でもあります。
これを個人情報の保全を理由に破棄するんですから、頭がおかしいとしか言いようがありません。
平和ボケは左翼よりも自衛隊の方がよほど深刻です。
こんなボンクラなことをやっておいて、「任務は滞り無く遂行できます!」(キリッ
とか政治家に説明しています。

まあ、個人衛生キットに関しても幕僚長や防衛大臣を騙す連中ですから。
これこそまさに文民統制に対する挑戦であり、まともなモラルのある軍隊ではないということです。
本来、大問題なはずですが、「暴力装置発言」で自衛隊様を「暴力装置」などと呼ぶと、文民統制が崩壊するみたいなことを仰っていた自民党の先生方は何の問題にもしていないのは不思議です。

自民党のいう文民統制とういうのは、自衛隊は嘘をつかない、自分たちは自衛隊の言うことをひたすら信じることなのでしょう。
こんな連中が軍隊を統制できるんでしょうかね?
こういうことが分かっても、まだ騙されるのであれば、それは政治家の方にも問題があります。
文民統制もわかっていない平和ボケの政治家が憲法改正なんぞチャンチャラおかしいです。
またこういう人たちが安保改正で、駆けつけ警護やってもOKですとやっちゃったわけです。
無責任にも程があります。

※本記事は「清谷信一公式ブログ 清谷防衛経済研究所」の9月16日の記事の転載となります。オリジナル記事をご覧になりたい方はこちらからご確認ください。

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清谷 信一

清谷 信一

軍事ジャーナリスト、作家。 1962年生まれ、東海大学工学部卒。ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関Kanwa Information Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。 著書:『国防の死角』(PHP)、『専守防衛』(祥伝社新書)『防衛破綻──「ガラパゴス化」する自衛隊装備』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!--戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊--─誰がための自衛隊なのか!?』KKベストセラーズ)、『ル・オタク--フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな 』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日──「戦争と正義』の正体』(日下公人氏との共著 廣済堂)などがある。 朝日新聞のWEBRONZA+、日経BPの日経ビジネスオンラインなどネットメディアにも寄稿。

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