2026/5/1
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
この1月、「賃金が上がらない日本の30年」と題した連続4回のブログを執筆しました。テーマは労働組合です。これは単なる組合批判ではなく、なぜこの30年間、仕組みが機能しなかったのかを構造的に整理し、どうすれば再び「労働者のための道具」として復活できるのかを真剣に考えたシリーズです。
賃金停滞という深刻な社会課題に対し、政治の側からだけでなく、現場の交渉力をいかに取り戻すべきか。全4回の要旨をここにまとめます。
| 連載回数 | タイトル | 主要なキーワード |
|---|---|---|
| 第1回 | 労働組合は本当に機能しているのか? | 労働分配率・構造的問題 |
| 第2回 | 日本の労働組合は何をしてきたのか | 企業別組合・雇用維持 |
| 第3回 | 労働組合はいつから「思想を押し付ける存在」になったのか | 理念テーマ・負の循環 |
| 第4回 | 労働組合の未来 | 5つの改革案・交渉力回復 |
企業が利益を上げても労働者に還元されない。この問題を「労働分配率」という指標を用いて分析しました。経営陣や労働者のマインドの問題ではなく、「賃金を上げなくても企業が存続できてしまう社会構造」が定着してしまったことが真の問題です。
日本の組合は欧米のような職能別ではなく、会社単位の「企業別組合」です。これにより、30年間「賃上げ」よりも「雇用維持」が最優先され続けました。結果として、非正規雇用の増大を許し、組合自体が経営側の調整役と化してしまった経緯を読み解きます。
現場の生活課題よりも、イデオロギー的な「大きな理念」を優先する姿勢が、組合員との距離を広げました。連合などの上部組織が特定の政治的テーマを前面に出すほど、現場の信頼が失われ、比例して「労使交渉力」が低下する負の循環に陥っている実態を指摘しています。
最終回では、組合を再び機能させるための具体的な処方箋を提示しました。
1.組合費の使途の見える化
2.政治活動のオプトイン化(個人の意思尊重)
3.議題の優先順位を「生活改善」に再設定
4.組合員投票による意思決定の強化
5.成果に基づく客観的な評価軸の導入
日本の賃金問題は、単なる政策パッケージだけで解決できるほど容易ではありません。労働者自身が、正当な報酬を勝ち取るための「交渉力のプラットフォーム」を再構築することが不可欠です。
このシリーズを通じて、一人でも多くの方が現状の構造に疑問を持ち、これからの働き方と組織の在り方について議論を深めるきっかけになれば幸いです。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>小森 さだゆき (コモリ サダユキ)>賃金が上がらない日本と労働組合