2026/5/1
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
不況の時、政府はお金を節約すべきでしょうか、それとも積極的に使うべきでしょうか。この問いに対し、1930年代の絶望的な世界恐慌の中で「政府こそが最大の買い手になれ」と説いたのがジョン・メイナード・ケインズです。彼が提唱した財政政策の核心は、現代の日本がデフレから脱却するための大きなヒントに満ちています。
不況になると、企業は投資を控え、家計は消費を切り詰めます。誰もがお金を使わなくなれば、さらに景気が悪化する「デフレの罠」に陥ります。ケインズは、この悪循環を断ち切るには「政府が無理やりにでも仕事(需要)を作り出すこと」が必要だと考えました。
極端な例として、彼は「古い瓶に紙幣を詰めて炭鉱に埋め、それを民間に掘り起こさせてもいい」とまで言いました。もちろん本気ではありませんが、それほどまでに「雇用を作り、所得を人々に渡すこと」が経済再生の第一歩であると強調したのです。
ケインズ財政政策の最大の特徴は、「乗数効果」という考え方です。政府が公共事業に100億円を投じると、その効果は100億円に留まりません。
このように、最初の一押しが次々と消費を呼び起こし、最終的には投入した金額の数倍の経済効果を生み出す。これこそが積極財政の狙いです。
ケインズは、決して「いつでも赤字でいい」と言ったわけではありません。彼の理想は、政府が景気のバランスを取る「景気安定化政策」です。
| 景気の状態 | 政府の対応(財政政策) | 目的 |
|---|---|---|
| 不況・デフレ | 積極財政(支出増・減税) | 需要を創出し、雇用を守る。 |
| 好況・過熱 | 緊縮財政(支出抑制・増税) | インフレを抑え、借金を返す。 |
「長期的には、我々は皆死んでいる」。ケインズが残したこの言葉は、遠い未来の財政再建を気にするあまり、今まさに目の前で苦しんでいる国民を放置することへの強い戒めです。
「国民の所得が増え、将来に希望が持てる環境を整えること」。
これこそが政治の役割であり、結果としてそれが税収増につながり、健全な財政をもたらします。高槻の街でも、そして国全体でも、数字の計算だけに囚われず、人々の暮らしを第一に考える「血の通った積極財政」が必要だと私は確信しています。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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