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自見 はなこ ブログ

【令和8年熊本地震】

2026/8/13


8月11日、12日に八代市に入りました。八代市は、発災した当日に保健福祉部が主導し、住民を75歳以上、85歳以上、それぞれの独居または世帯かを仕分けして、それぞれの担当課、保健所、地域包括ケアセンターなどとしっかりと役割分担と連携をし、特に市長からの号令もあり75歳以上の独居については先に全数スクリーニングをDHEAT(災害時健康危機管理支援チーム:保健師の応援)でかけて、必要なニーズの聞き取りも行っています。

手書きの調査票を途中からデジタル化し、保健師チームがタブレットを持参し、必要な場所へのマッピング表示などデジタルも活用しています。入力する際に、避難所の場所や、自宅かを選ぶこともでき、所管の担当課も区分けされて管理されています。地域ごとの整理や、避難所ごとの整理もでき、AIで優先的な介入の順番の表示もされます。県所管の保健所と市役所の保健・業務が非常によく連携されていました。

氷川町では、母子避難所が開所されています。他の被災地でも立ち上げた経験のあるDMATスタッフと、氷川町の保健師のタグでした。他の避難所でも展開すると良いのですが、避難所の運営には地域にそれぞれの事情があるようで、今後避難所を集約化していく際に対応するという意向を持っている自治体もあるようです。

また全般、栄養士会の災害支援チームJDA-DAT(Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Team)も栄養バランスの取れた食事の提供には苦慮されていました。避難所の運営も運営側の構成要因で特徴があるようですが、初動の高齢者、要配慮者等のゾーニングやラストワンマイル問題は不断の見直しが必要です。

また、気が早いですが、今後の課題は、医療、介護、福祉関係職種の統括が同じ施設名簿を活用し、市区町村や県庁や対策本部や所管省庁もタイムリーに支援状況を確認できる必要があります。特に県庁や対策本部からは、市区町村事業の介護と福祉が見えづらい傾向があり、二次避難の判断や災害関連死を防ぐために、今どこに人材を投入するかの戦略を立てることが困難となります。

今回は、DMAT、日赤救護班、AMAT、JMATなどが、初動の傷病者対応や続く医療機関支援に尽力する中で、高齢化が進む地域社会では、DMATは見事に介護・福祉の領域にも初期のニーズに応えられておられました。日赤救護班は避難所対応の中で同様に対応されていました。医療ニーズと介護・福祉ニーズが切り分けることができないことを改めて痛感しました。

また、通常は介護・福祉のニーズ掘り起こしが医療よりワンテンポ遅れる場合もありますが、残念ながら介護と福祉の支援の必要性が顕在化したタイミングで、必要なはずの急性期の医療支援が撤退し手薄になることもあり得ることも認識しなくてはなりません。

そうならないように、その匙加減を判断するには、その地域の医療、介護、福祉の供給力を、所管や実施主体と地域の文化を十分に理解しつつ、把握していることが肝要であることも学びました。

10年前の熊本地震以来、災害リハビリテーションは熊本で大きく発展してきました。DWAT(災害派遣福祉チーム)とJRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会)については、関連死予防に極めて大きな役割を果たします。

一度、フレイルになると、回復するのに数ヶ月のリハビリを必要とする場合もあり、回復しない場合には誤嚥性肺炎や褥瘡などを引き起こします。

余震も続き精神的にも穏やかでない中ですが、支援団体の1日の遅れは、現場では4−5日から1週間の遅れになります。特にDWATは、西日本豪雨災害等以来の要望が叶い、ようやく法律的な位置付けがされたばかりです。これから益々強化していく必要にある分野です。

また、災害救助費については現場の実情に応じて柔軟に対応するべきです。被災した職員もいる、疲労した職員も多数いる中で、日常診療や運営を再開した途端に、支援の人材を依頼すると施設に人件費の支払いを課すスキームは今は適応すべきではありません。

昨日訪問した介護施設で、支援の介護福祉士が来たら人件費の支払いは施設だと言われ、赤字な上に被災して職場に来れない職員の給与も当然支払うのに、これではあまりにひどいではないかと訴えられ、現地対策本部や厚労省に対応を依頼しました。同じ理由で支援を頼まずに当直を自院でやることにしたという病院の現状も伺いました。合わせて対応を依頼しています。皆様からは、大変献身的な対応をいただいたいており、期待しています。

今回被災された地域の方々の印象は、人に迷惑をかけないようにと”我慢”をされます。何かの要求をすることをよしとしないように感じます。よって、より意識して、深掘りしてニーズを聞き出していく必要があります。

先日の下益城郡医師会に続き、八代市医師会、八代市郡医師会、宇土地区医師会の会長らと事務局に皆様らにもお目にかかりました。貴重なご意見を伺いました。

本日13日は熊本県医師会、熊本市医師会、冨士登視能訓練士会長に会いました。まだまだ断水の影響があります。これからが現地では疲労が蓄積されていく頃です。粘り強く、しかし、迅速に支援ができるように引き続き尽力して参ります。

自見はなこ
写真は文字等見えない加工してます。
千葉県大雨特別警報。身を守る行動を。

 

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著者

自見 はなこ

自見 はなこ

選挙 第26回参議院議員選挙 (2022/07/10)
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比例代表 自由民主党 [当選]

肩書 参議院議員、医師(小児科専門医、認定内科医)、日本医師会参与、前内閣府特命担当大臣
党派・会派 自由民主党
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