2026/8/17
西武バス「泉38系統」が廃止されてから1年あまり。大泉町・大泉学園町の地域交通について、7月30日と8月1日にオープンハウスが開かれ、路線型デマンドタクシーの実証実験案が示されました。ようやく計画が具体化したことは大きな前進です。一方、本当に暮らしの足になるのか、なお確認すべき課題があります。
泉38系統は、大泉学園駅北口から大泉桜高校を経由して長久保までを結び、1日約600人が利用していました。しかし、車両の老朽化や運転手不足などを理由に2025年3月末で廃止され、7か所の停留所がなくなりました。
私は、廃止決定後の2024年12月の一般質問で代替交通の確保を求め、廃止後の2025年9月には決算委員会で一刻も早い実証実験を訴えました。今年7月のブログでは、4回の住民との話し合いを経て示された運行案と課題を報告しています。3,000人近くの署名による陳情が議会で採択されたことを含め、地域の皆さんの粘り強い働きかけが、今回の前進につながっています。
今回の案は、大泉学園駅北口から長久保までの11停留所を、乗客定員9人のワゴン車1台で走るものです。月曜から土曜の午前9時から午後5時まで、約1時間20分に1便、片道6便ずつを想定。大人400円、小学生300円で、70歳以上や障害のある方などは100円引き、未就学児は無料です。
名称は「路線型デマンドタクシー」ですが、通常の予約型タクシーとは異なり、利用者がいなくても決められたルートと時刻表で運行し、一部の座席のみ事前予約できる仕組みです。
7月の資料では、1便5人が乗る想定で、運賃400円の場合の区負担は年間約1,700万円とされていました。ところが今回の資料では1便3人を想定し、運賃収入は約450万円、区負担は約2,000万円、収支率は18.3%とされています。想定人数を変更した理由は資料からは明確ではなく、丁寧な説明が必要です。
オープンハウスには2日間で58人が来場し、「タクシーと比べれば妥当」「本数を減らしてでも安く」「広報には地域も協力する」などの意見が出ました。区は8月14日まで、運賃への意見を募集しています。
旧路線は毎日、朝から夕方まで運行し、車両は35人乗りでした。新案は日曜・祝日は運休、午前9時から午後5時、定員9人です。通勤・通学、夕方の通院や買い物に応えられるのか。満車で乗れなかった方や、時間が合わず利用を諦めた方も把握し、増便や時間延長につなげる必要があります。
資料では地域に、広報だけでなく協賛金等の負担や乗降場所の調整・清掃も求める案です。地域の協力は大切ですが、資金力や担い手の有無で交通の継続が左右されてはなりません。
具体的な運行開始日はまだ確定しておらず、関係機関との協議や国への申請が残っています。地域の足は、買い物や通院だけでなく、人とのつながりを守る暮らしの土台です。実証実験を「走らせて終わり」にせず、利用できなかった方の声まで検証し、持続可能な交通につなげるよう、引き続き練馬区議会で求めていきます。

The post 【練馬区】泉38系統の代替交通、実証実験へ 大人400円・9人乗り案は「地域の足」になるか? first appeared on 岩瀬たけしウェブサイト.
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