2026/7/15
7月14日の共同通信の記事によると、学童クラブを利用する子どもが全国で初めて160万人を超えました。一方、希望しても利用できない待機児童は1万4,713人。練馬区は、こども家庭庁の集計で51人、23区では6番目に多い状況です。待機児童は大幅に減りましたが、区独自の代替事業には805人が登録しています。数字だけで「解決した」と言えるのでしょうか。
共同通信の記事では、こども家庭庁が学童クラブの待機児童数を、市区町村別に速報値として初めて公表したことが紹介されました。
令和8年5月1日現在、全国の登録児童数は160万2,037人。前年より3万1,392人増え、過去最多です。待機児童は1万4,713人で、前年より1,617人減少しましたが、依然として1万人を大きく超えています。自治体別では兵庫県尼崎市の575人が最多でした。
東京都の待機児童は2,550人で、都道府県では最多です。東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県だけで5,527人、全国の約38%を占め、首都圏に課題が集中しています。
こども家庭庁の速報によると、練馬区の登録児童数は7,138人で、23区では世田谷区、板橋区に次いで3番目に多い規模です。
待機児童は51人。23区では、杉並区372人、葛飾区320人、大田区139人、中央区118人、足立区88人に次いで、6番目に多くなっています。
練馬区が4月1日現在で公表した区立学童クラブの数字は、在籍児童6,757人、待機児童52人です。国の調査とは、基準日や民間学童を含む対象範囲が異なるため、数字に差があります。

練馬区の区立学童クラブの待機児童は、令和5年度299人、令和6年度164人、令和7年度51人、今年度52人と大幅に減っています。
その背景には、学童クラブの受入れ拡大に加え、待機となった子どもを「ねりっこプラス」やランドセル来館事業で受け入れていることがあります。
今年度、ねりっこプラスには805人、ランドセル来館には33人が登録しています。こども家庭庁の速報でも、練馬区の「居場所確保要支援児童数」は0人です。つまり、国の集計では待機児童も何らかの代替的な居場所を利用できていると整理されています。
これは大切な前進です。しかし、代替的な居場所が学童クラブと同じ環境とは限りません。

(出典:練馬区「令和8年度 区立学童クラブ在籍・待機児童数および待機児童対策について」)
ねりっこプラスでは、学童クラブと異なり、おやつの提供がありません。また、ひろば室の面積に応じた上限があり、今年度は1校で18人がねりっこプラスにも入れませんでした。
さらに、これまで確認してきたように、多くの学童クラブが本来の定員を超えて受け入れています。昨年度の区資料では、東京都が目標とする児童1人あたり1.98平方メートルを、約3割の施設が下回っていました。最も狭い施設は1.65平方メートル、畳1枚ほどです。
待機児童を減らすために一つの部屋へ多くの子どもを詰め込めば、子どもが落ち着いて過ごすことも、職員が一人ひとりを丁寧に見ることも難しくなります。
全国の学童利用は今後も増え、2030年ごろには165万人に達すると見込まれています。練馬区でも、今年度の在籍児童は前年から219人増えました。
必要なのは、公式な待機児童数を減らすことだけではありません。学童クラブそのものを増やし、十分な面積と職員体制を確保すること。ねりっこプラスにも、おやつや長期休業中の昼食など、子どもの生活に必要な支援を整えること。そして、子ども本人の声も聞くことです。
放課後の時間は、単なる「預かり」ではなく、子どもたちの大切な生活の一部です。待機児童ゼロと、安心して豊かに過ごせる環境。その両方を実現するよう、練馬区議会でも引き続き求めていきます。

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