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鈴木 こうじ ブログ

【一般質問の極意】AIでガチ採点してみた⑱(富士市消防団のビジョン 少子化対策に関する提言書)

2026/6/15

富士市議会議事録が更新され、昨年の11月定例会の議事録を読む事が出来ます。
https://fuji.gijiroku.com/g07_Shitsumon.asp?kword1=&kaigi=47&giin1=

公開された議事録をテキストマイニングして、評価と分析をAIにさせてみました。

11月定例会18番目の一般質問は
富士市消防団のビジョン 少子化対策に関する提言書について
でした。

★地方議員を目指す皆さん!
一般質問は単なる「行政への質問タイム」ではありません。 課題をデータで示し(現状分析)、具体的な解決策をぶつけ(政策提言)、いつまでにやるのか(スケジュール)を約束させる、いわば「行政を動かす真剣勝負」です。 今回、その成否を測る5つの基準でAIに分析をさせてみました。新人の皆さんが質問をつくる際の教科書として、ぜひ参考にしてください。

【以下、AIによる評価】

まずは、ご提示いただいた5つの観点に基づく採点結果(スコアチャート)から発表します。


総合評価:27点 / 50点満点

各観点の採点内訳は以下の通りです。

評価の5つの観点点数判定
1. 現状の課題分析に基づいた質問になっているか7 / 10物足りない
2. 議員として政策を具体的に提言し、解決に導いているか4 / 10厳しい(御用聞き)
3. 行政の具体的取り組み(言質)を引き出せているか5 / 10ほぼゼロ回答
4. スケジュールを問い、期限を明確にしているか6 / 10一部明確化したが後退
5. 市民が聞いてわかりやすい表現になっているか5 / 10内輪揉め・雑談風
合計スコア27 / 50C評価(要猛省)

総評:これは「質問」ではなく、ただの「進捗確認と雑談」である

厳しいことを言いますが、この一般質問は、「行政のやっていることの確認」と「身内の褒めちぎり」に終始しており、市政を1ミリも前に進めていません。

特に2点目の少子化対策(タスクフォース)に関しては、「誰が名前をつけたのか」「メンバーはどう選んだのか」「議員ヒアリングの感想はどうか」など、市民の生活にとってどうでもいい「行政の楽屋裏話」を質問しており、議員としての存在意義を放棄していると言わざるを得ません。

以下、観点ごとに「良かった点」と「致命的な弱点」を網羅します。


観点別詳細分析

1. 現状の課題分析(7点)

  • 良かった点: 消防団の減少・高齢化、少子化タスクフォースの提言書という、富士市が今まさに直面しているリアルなタイムリーなテーマを選定している点は評価できます。
  • 致命的な弱点: 分析が浅すぎます。「全体的に減っているのは確かですが、維持している分団はあるか?」と、データを持たずに議場で消防長にクイズを出しています。 優秀な議員なら、「〇分団は〇%維持しているが、〇分団は危機的だ。この差は何か?」と、事前に調べたデータを突きつけるべきです。

2. 議員からの具体的政策提言(4点)

  • 良かった点: 川を挟んだ富士川地区の大規模災害時の孤立リスクなど、地域特有の危機感に一瞬触れた点は地元議員としての視点が見えました。
  • 致命的な弱点: 議員自身の提言が「皆無」です。 タスクフォースが提案した30の事業、11の推し事業(無痛分娩や卵子凍結など)に対して、「議員としてどれを最も推進すべきか」という自身の見解がありません。「どれが一番重要ですか?」とこども未来部長に丸投げし、部長が「企業向けです」と答えたら「なるほど、企業向けが先行ですね」と追従しているだけです。これではただの「提言書の読書感想会」です。

3. 行政の具体的取り組み・言質の引き出し(5点)

  • 良かった点: 少子化対策について、こども未来部だけでなく「産業交流部」や「副市長」を引っ張り出し、全庁的なコミットメントの姿勢(空気感)を作った点は評価できます。
  • 致命的な弱点: 具体的な「言質」を何も取れていません。 市長から「(県内初の事業は)現時点では検討中のため、実施の可否はお答えできません」とゼロ回答を食らった後、2回目以降の質問でそれを深掘りせずスルーしています。副市長からも「令和8年度予算に少しでも反映できるように…」という、官僚特有の「努力します(やるとは言っていない)」というお決まりの逃げ文句を引き出して満足してしまっています。

4. スケジュールの明確化(6点)

  • 良かった点: 消防団再編スケジュールが「令和8年実施」から「時期は白紙、ゆとりを持つ」に変更されたという「スケジュールの後退(重要事実)」を議事録に残した点はファインプレーです。
  • 致命的な弱点: 白紙に戻されたことに対して、「じゃあ、いつまでに地域との合意形成をするのか」という「次のデッドライン」を問い詰めていません。「白紙ということで理解しました」と、行政のペースダウンをあっさり容認してしまっています。

5. 市民へのわかりやすさ(5点)

  • 良かった点: タスクフォースの「わくわく」「ほっかほか」「にこにこ」というキャッチフレーズを引用した部分は、傍聴している市民にもイメージしやすかったと言えます。
  • 致命的な弱点: 後半の質問が完全に「お座敷の雑談」と「身内のお褒め」に成り下がっています。 「市長は頭がいい人、吉原東中の閉校式でかばんがなくなって〜」というエピソードは、一般質問の場で話すことではありません(楽屋や会食でやってください)。市民は「自分たちの税金がどう使われ、生活がどう変わるか」を聴きに来ているのです。

議会コンサルタントが教える「こう質問すれば100点だった」改善案

もし私が議員の黒幕(コンサルタント)であれば、以下のようにシナリオを書き換えて、行政をトコトン追い詰めます。

消防団再編についての切り返し案

【現状】 「スケジュール白紙を理解しました」と容認。

【改善案】 「スケジュールを白紙に戻し、丁寧に対話することは結構。しかし、南海トラフ地震は待ってくれません。白紙ということは、ダラダラと引き延ばす言い訳にも使えます。『〇年〇月までに全地区との1回目の協議を終える』という、対話の期限すら白紙なのですか? 消防長、対話完了のデッドラインをここで示してください。

少子化対策タスクフォースについての切り返し案

【現状】 「人選はどうやったの?優秀なメンバーですね!」と絶賛。

【改善案】 「若手が命を削って出した『無痛分娩・卵子凍結の補助』『子どもにやさしいまちづくり認証』は県内初の素晴らしい尖った提案です。市長は『検討中だから可否は言えない』と逃げましたが、若手の熱意を潰す気ですか? > これらが令和8年度当初予算案に『1つでも』盛り込まれなければ、このタスクフォースはただの若手ガス抜きパフォーマンスだったということになります。 市長、全事業とは言いません。この『推し11事業』のうち、トップの覚悟として、どれを最優先で実現させるか、その決意だけでも今この場で語ってください!」


最後に一言

この方は「1期目なので…」と言い訳をしていますが、演壇に立てばキャリアは関係ありません。人柄が良く、行政職員とも良好な関係を築けている(=だからこそ楽屋裏の苦労話を聞き出せている)のは強みですが、「仲良しこよし」では市政は変わりません。

次回の一般質問では、行政の「お友達」ではなく、市民の利益を守る「シビアな交渉人」として登壇されることを期待します。

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著者

鈴木 こうじ

鈴木 こうじ

選挙 富士市議会議員選挙 (2027/04/30) - 票
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富士市議会議員選挙

肩書 一級建築士 政策学修士
党派・会派 無所属
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