6月6日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では東京都議会議員選挙(以下、都議選)八王子市選挙区を特集!定数5に対して約10人が立候補を表明しており、注目度の高い選挙区となっています。この選挙区は創価大学があることから公明党が選挙に強いという政治的な特徴がありますが、今回は議席を保有してきた自民党・立憲民主党・都民ファーストの会でそれぞれ内紛が勃発する異常事態に!?激戦の選挙区をゲストの選挙芸人・山本期日前氏と元都議のMC鈴木邦和が解説します。
動画公開日時点で立候補を表明しているのは現職5人と新人5人の計10人です。各候補者を見ていきましょう。
公明党の東村くにひろ氏は、都議会公明党の幹事長であり、現6期目のベテランです。MC鈴木は東村氏を都議会において最も力のある議員として「都議会のドン」と形容し、小池都知事とのパイプも非常に強いと解説します。期日前氏によると公明新聞の紙面では、各選挙区の情勢記事の中で八王子が「最も余裕の定位置」(MC鈴木)に配置され、当選圏内に入っていると予想します。
日本共産党のアオヤギ有希子氏は、1期目の現職です。八王子市議などの経験があり、今回の選挙戦では、政治資金の問題を積極的に追及する姿勢を見せています。期日前氏は前回の都議選では2位で当選しており、今回も手堅い候補との見立てを話します。
無所属の須山たかし氏は、前回の都議選で立憲民主党から当選した現職ですたが、今回は党からの公認を得られずに無所属での立候補となります。公認が得られなかった背景には、地元の市議との関係悪化などがあったとされています。国民民主党からの推薦を受ける予定で、その影響が注視されます。
無所属の滝田やすひこ氏は、元々都民ファーストの会に所属していましたが、現在は無所属で活動。前回の都議補選では、自民党候補との一騎打ちを制し、14万票超えの多くの票を獲得して当選しました。次の八王子市長選挙を目指す意向を表明しており、無所属ながら高い知名度と得票力を持つ候補です。
自民党は現職の伊藤しょうこう氏と新人の馬場たかひろ氏の2人を擁立。
伊藤氏は、市議4期、都議2期を務めています。八王子自民党の「本流」とも言われる存在ですが、政治資金194万円の不記載が発覚しており、今回は逆風となる可能性が指摘されています。長年の活動で築いた団体との繋がりや活動量で、「どこまで票を維持できるかが注目」(期日前氏)となります。
馬場氏は、元市議4期を務めた経験があり、前回の都議補選に立候補して落選しました。期日前氏によると、八王子の政治関係者の間では相当活動をしていると評価されているといいます。自民党内での支持票争い、そして補選での得票実績や活動量がどこまで今回の本選に繋げられるかが注目されます。
都民ファーストの会の両角みのる氏は元職で、前回都民ファーストの会公認で落選した後に離党して、維新の国会議員秘書なども務めていましたが、今回は再び都民ファ公認を受けて立候補しました。過去にも厳しい選挙を勝ち抜いた経験も持ち、2024年八王子市長選でも一定の票を獲得しました。
立憲民主党は、須山氏の離党を受けて新人の細貝悠氏を擁立しました。細貝氏は八王子市出身で、同党都連幹事長を務める手塚仁雄衆院議員の公設秘書、目黒区議などを務めました。
参政党は、新人のよくらさゆり氏を公認しています。よくら氏は昨年の衆院選で八王子市の一部を含む東京24区から立候補して落選。期日前氏は、今回の都議選では参政党支持層に加えて、数少ない女性候補として得票を上積みできるかがポイントになると言及しました。
再生の道は新人のすなみ薫氏を公認しています。すなみ氏は東証一部の上場企業役員などを務め、「ウェルビーイングな社会の創造」を公約に掲げています。
過去の都議選八王子市を振り返ると、2021年は東村氏が圧勝し、自民党は2議席を獲得しましたが、都民ファは滝田氏、両角氏ともに落選しました。2017年は都民ファに追い風が吹く中で、東村氏がトップ当選、両角氏、滝田氏もそれぞれ多くの票を獲得しています。八王子では伝統的に民主系の勢力が強くない傾向が見られます。2024年の都議補選は、自民党への強い逆風の中、滝田氏と馬場氏の一騎打ちとなり、滝田氏が圧勝しました。
今回の選挙の予想としては、公明党の東村氏と共産党のアオヤギ氏の当選は非常に可能性が高いと見られています。しかし、残り3議席の行方は全く予断を許さない状況で、各政党内での支持票の動きが全体情勢にも影響するとみられます。
特に注目されるのは、因縁のある無所属・滝田氏と都民ファ・両角氏の戦いです。都民ファが両角氏を公認したことは、党の本気度を示すものですが、滝田氏も補選での高い得票実績や知名度があります。地元出身者という点では両角氏に利がありますが、滝田氏も他の候補者から票を取り込む可能性があり、当選ラインに届くかは全く読めない状況です。小池知事がどの程度選挙運動に関与するかも焦点です。
また、須山氏が国民民主党の推薦候補として、公認候補と異なり無所属として扱われる点がどう影響するか、国民民主党の支持層の変化が得票に結びつくかなどが注目点です。さらに、自民党の伊藤氏と馬場氏の戦いは、伊藤氏の不記載問題と馬場氏の補選実績から、片方が有利と言い切れない接戦が予想されます。
総じて、今回の都議選八王子選挙区は、5議席中2議席は比較的見えやすいものの、残りの3議席をめぐる戦いは、各候補の個別事情、過去の経緯、党の戦略、そして地域特有の政治状況が複雑に絡み合う、極めて混戦模様となることが予想されます。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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