5月11日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」は東京都議会議員選挙(以下、都議選)・墨田区選挙区を取り上げます!今回の都議選で全体のカギを握ると言われる3人区について、ゲストの山本期日前氏とMCの鈴木邦和が解説します。
都議選墨田区選挙区(定数3)には公開日時点で、5名の候補者が立候補を表明しています。
・都民ファーストの会/現職 なりきよりさこ氏
・公明党/現職 加藤まさゆき氏
・自由民主党/新人 藤崎こうき氏
・日本共産党/新人 伊藤大気氏
・再生の道/新人 坪田こうすけ氏
現時点では現職が2人、新人が3人の構図となっています。
都民ファーストの会のなりきよ氏(現職2期)は、東京大学卒業で公認会計士の経歴を持ち、2017年都議選では当時最年少で当選しました。都議会では監査委員など重要なポジションを務め、党内での活躍も目立つ存在です。
公明党の加藤氏(現職4期)は、党本部職員などを経て都議となり、都営バスのバス停に設置した広告の収入で屋根やベンチを設置するための予算を確保するスキームを確立してきたことなどの実績を挙げています。また、調整能力に長けた温厚な人柄も紹介されています。
MC鈴木は「なりきよさんと加藤さんは堅いと思っている」と当選圏内に入るとの見方を示し、残る1議席を巡る新人の争いとなる可能性が高いと話します。
自民党は現職の川松真一朗氏が公募に応募せず、新人の藤崎氏を擁立。藤崎氏は墨田区議を2期務め、祖父が都議、父が区議を、叔父は山本亨区長という政治家家系の出身です。また、元プロ野球独立リーガーなど幅広い経歴を持っています。区議時代には職員への不適切な言動を巡る問題が取り沙汰されましたが、最終的には事実認定に至らず、注意処分に留まりました。期日前氏は「ここは確実に共産党は攻めてくるだろう」と指摘しています。
自民党は墨田区で議席を維持してきた一大勢力ですが、期日前氏は「山本家」と「桜井家」という伝統的な二つの政治家系があり、党内で激しく争い合ってきた歴史を紹介。藤崎氏は山本家の系列とされますが、前回(2021年)の都議選で出馬していた桜井家の候補者が出ていないため、桜井家系の票が藤崎氏にどう流れるかが一つの焦点になっていると解説します。
一方、共産党の伊藤氏は前回と前々回の都議選にも出馬しており、3度目の挑戦となります。前回は立憲民主党の地元支部長の応援を受けるなど、野党共闘が進んだ経緯がありますが、今回は立憲民主党やれいわ新選組といった他の野党支持層の票をどれだけ取り込めるかが鍵となります。特に、れいわ新選組支持票が上乗せされれば、前回から大きく得票を伸ばす可能性があります。
再生の道の坪田氏は、元KDDI勤務で、教師だった父の影響もあり教育環境問題に関心が高い候補者です。小池都知事に対して批判的な層や、共産党以外の野党支持や無党派層、「反小池だけどリベラルではない」という層の受け皿になりえるとみられます。
最後に、期日前氏はこの選挙区の最大の不確定要素として、国民民主党が候補者を擁立するかどうかを挙げました。国民民主党は都議選で20人以上の擁立を目指しているものの、現状では候補者が不足しているためです。期日前氏は前回も墨田区に公認候補を擁立したことを踏まえて、今回も候補者を立てる可能性を示唆しています。もし国民民主党が参戦した場合は選挙情勢が大きく変動することになります。
墨田区選挙区は、表面的な構図以上に、伝統的な政治家系の関係性、野党間の協力、そして新たな勢力の動向といった様々な要因が複雑に絡み合い、予測が難しい選挙区となっています。これからの動向から目が離せません!
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