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2025年2月6日公開された動画のテーマは「参院選の前哨戦?注目の横浜市議補選」です。
菅義偉元総理の地元の横浜市南区で、横浜市会議員の補欠選挙が行われます。
今回は、菅元総理の秘書を10年以上務めた浅田ゆうご氏をお迎えして、横浜南区の特徴や選挙の構図について語っていただきました。
【このトピックのポイント】
横浜市議選・南区の補選が2月9日に投開票されます。
横浜市南区は、菅元総理のお膝元にもかかわらず、自民党は候補者擁立を断念したために、野党の候補者のみの戦いとなりました。
MC山本は「神奈川の野党の中で誰が一番強いのかという意味で、参院選の前哨戦。立憲民主党と国民民主党で、どちらが勢いがあるかと、永田町界隈で注目されている」とコメント。
各政党の幹部クラスも応援にかけつけていますが、地元でも、選挙戦は盛り上がっているのでしょうか?
浅田氏「地元ではあんまり盛り上がっていない……」
去年の10月に衆議院選挙があり、南区では菅氏が10期目の当選をしたばかりなので「また選挙かよ」と、ちょっと冷めているとのこと。
横浜市議選は、だいたい20%前後の投票率ですが「僕はそれよりも下がると思う」と予想しました。
横浜市会議員の補欠選挙にも関わらず、野党の党首や幹事長が入り、地元の話よりも賃上げや教育無償化などの国政の話をしている姿に、地元の人は違和感を感じていると浅田氏。
MC山本も「地元の人からすると興味ねえよみたない感じかな」と苦笑しました。
MC山本「横浜市政は、国民民主党があと1人議員が誕生したら、交渉会派になれるため、ものすごく気合が入っていると聞きます」
横浜市会は、自民党が第1党で、公明党と合わせると過半数を超えています。今回の南区の選挙結果は、横浜市政に影響を与えるのでしょうか?
当選するのは1名なので「直接横浜市政に大きく影響することはないと思います」と浅田氏は語りました。
自民党の候補者がいない場合、自民党支持層で投票に行く人は、誰に投票するのでしょうか?
浅田氏「政党で言うと、維新と国民民主に流れると思う」
特に、国民民主党の熊本氏が、南区の飲食店で昼食を食べる姿などがSNSであがっており、「自民党の人が出ないんだったら、応援する」という人が出そうだと推察します。
また、市議を6期務めた共産党の荒木氏は、前回は惜敗しましたが、毎回1万票はコンスタントに獲得しています。「知名度は荒木さんが1番」と、浅田氏は解説しました。
各候補者の政策も見ていきましょう。
横浜市会議員補欠選挙(南区)の立候補者一覧はコチラ
今回の横浜市議補選(南区)の候補者は、届け出順で以下の4名です。
・立憲民主党・佐藤啓治(さとう・けいじ)氏
・日本維新の会・小西大貴(こにし・ひろたか)氏
・日本共産党・荒木由美子(あらき・ゆみこ)氏
・国民民主党・熊本千尋(くまもと・ちひろ)氏
佐藤氏は子育て、物価高対策、福祉の3つを政策に掲げています。
食料品の消費税0%は、横浜市政とは直接関係ないですが、今回立憲の候補者が当選すると、国政への圧力になるという意味合いもあるのではないかとMC山本。
横浜市の山中市長も取り組んでいる「敬老パス75歳以上の無償化を実現」も政策にあげていて、「結構、山中市長と方向性が近い」と浅田氏は語りました。
小西氏は、公認会計士・税理士でもあり「会計・税務のプロ」の目線で政策をあげています。
自民党の候補者がいないなか「自民党に近い考えをされている」と浅田氏は指摘。
また、他の候補者は税金を使うことが中心ですが、小西氏は「他の候補者と違って税収が増えるか」ということに触れているため、独自性があると浅田氏は言及しました。
荒木氏は、市への要望で実現したという実績を載せられることが大きな利点だと浅田氏。
京急弘明寺駅のホームドアの設置決定など、地元の人が良かったと思う政策があり、市議を6期も務め、他の人との差別化ができているとコメントしました。
山本氏「横浜市は温かい中学校給食を。って毎回公約に出てきますが、実現できるのでしょうか?」
浅田氏「何百億という財源が必要になりますし……。最初に学校を建てる時にやればそうなったでしょうけど、後からやるのは大変なことですよね」
熊本氏は年齢も最年少であり、政策の1つ目に子育て・教育にお金のかからない制度改革!と、若い世代向けの政策をあげています。
また、4つ目には、外国籍住民と共に支え合う多文化共生の南区をつくりますと書いてあり、南区のある小学校では半数が外国籍という学校もあるため、「ニーズを分かってらっしゃる」と浅田氏はコメントしました。
MC山本「地元の有権者の関心が高い政策はありますか?」
浅田氏は、南区には、崖のような坂道に住宅が建っている地域があり、火事の時に消防車が入っていけない場所に対する「防災対策」が争点の一つになるのではないかと言及しました。
選挙ドットコムでは、2月9日(日)に開票生配信を実施する予定です。ぜひお楽しみに!
横浜市会議員補欠選挙(南区)は9日に開票され、国民民主党新人の熊本氏が初当選を果たしました。得票数は1万5250票、得票率は39.82%でした。投票率が23.80%でした。
次点は日本共産党元職の荒木氏(得票数1万1316票)、次いで立憲民主党新人の佐藤氏(同6386票)、日本維新の会新人の小西氏(同5342票)という結果になりました。
与党不在の横浜市議補選で、野党はどの党が一番勢いがあるのか!?
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