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元維新幹部が予想する参院選・都議選に向けた戦略は?

2025/2/5

選挙ドットコム編集部

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2025年2月1日に公開された動画のテーマは、日本維新の会の参院選・都議選2025の展望です!

元日本維新の会参議院議員の音喜多駿氏をお迎えして、今夏に予定されている参議院議員選挙、東京都議会議員選挙の予測を語っていただきました。

維新は今こそ都民税減税を訴えるべし!前幹事長がそう訴える理由は!?

【このトピックのポイント】

  • 維新が勝ち抜くための戦略と獲得議席目標
  • 予備選の実現可能性と野党共闘の課題
  • 東京・大阪を中心とした選挙区の注目ポイント

維新が勝ち抜くための戦略と獲得議席目標

2025年7月末に任期満了を迎える参議院議員の選挙に向け、日本維新の会の吉村洋文代表は現有議席の「6議席以上」を目標とする考えを示しています。

MC山本期日前「個人的には少なくないかと。この目標はどう思いますか」

音喜多駿氏「現有というなら今持っている6(議席)ではなく、前回取った10議席を上回らなければ目標達成ではないと考えるのが普通じゃないかなとは思います」

音喜多氏は、目標設定については党内で議論があるとして、高く設定した方が「士気が上がる」のではないかと持論を展開。MC山本が維新の支持率が伸び悩む中で、高い目標を掲げることは新たに立ち上がったばかりの党執行部とってリスクではないかと水を向けると、目標未達でも執行部が交代することが必ずしも求められる訳ではないとしつつ「辞める・辞めないというのを今から考えて縮こまることなはい。適切な目標を掲げてほしい」と語ります。

維新の重点選挙区はどこになりそうでしょうか?音喜多氏は大阪・兵庫・東京・神奈川などの都市部の選挙区のほか、維新勢力が強く各種選挙でも議席を獲得したことがある京都滋賀、奈良、和歌山などの関西の選挙区を中心に挙げました。特に、京都は共同代表に就任した前原誠司衆院議員の地盤でもあり、「エース級の新人」の擁立を予定していることから注目しているといいます。

予備選の実現可能性と野党共闘の課題

参院選での野党共闘の手法として維新は1人区での「予備選」の導入を提案し、他党に呼び掛けているところです。しかし、前執行部の一員でもある音喜多氏は「現段階では極めてハードルが高い」と評価します。

その理由として、選挙区の選び方の基準が選挙前の世論調査のため、選挙時の結果と乖離する可能性が高いと指摘。ことに野党は選挙が始まると支持率が高まるケースもままあります。

さらに、与党に対抗するために野党の候補者を一本化するためには、多くの野党が予備選に参加することが効果的ですが、現時点でこのボールを受け取りそうなのは立憲民主党のみ。日本共産党は不参加の意向を示しています。音喜多氏は国民民主党の参加がカギになるとみているものの、「国民民主党と維新は仲が悪すぎるんじゃないか問題」(音喜多氏)があり、収録した1月末時点では維新から国民民主党への予備選の説明すらできておらず、参加する可能性は低いと考えられます。また、支持率が伸びている国民民主党の立場になると、候補者を絞ることにもつながりかねない予備選に参加するメリットは少ないとの見方も示しました。

政党の支持拡大を目指すなら各政党が選挙区にそれぞれ候補者を立てる戦略も考えられますが、予備選の狙いとしては「(維新の)比例票の底上げというより、与党を過半数割れに追い込んで『政権変容』することに優先順位を置いている制度設計だと思います」と解説します。

維新は今こそ「減税」を看板に!参院大阪・東京選挙区、都議選の注目ポイントは?

各選挙区の注目ポイントはどこでしょうか?

参院選大阪選挙区(4人区)では、現時点では議席を持っている自民・公明・維新2の構図が基本線ですが、国民民主党や立憲民主党が一本化すれば、維新の2議席確保に影響を与える可能性があると予測します。党内で予備選を予定している維新、収入不記載の問題が取り沙汰されている自民がどのように候補を擁立して戦うのか。また、永田町界隈では、国民民主党から元維新の足立康史氏が出馬するという噂も話題に上っており、目が離せません。

一方、参院選東京選挙区(6人区)では、国民民主党やれいわ新選組の台頭があり、維新が議席を確保するのは容易ではないといいます。ただ、今回は蓮舫氏の都知事選出馬による欠員1の補充選挙と同時執行で7人が選出される選挙ということもあり、混戦模様となることが予想されます。都議選後に選挙が執行されるのもポイントです。自民党は都議会でも収入不記載問題が発覚して逆風が吹くことが濃厚な中で参院選で前回獲得した2議席を失う可能性もゼロではないとした上で、「そこに維新の付け入る隙ができる」とみます。

また、都議選に関しては、維新は改革政党として「減税政策」を強く打ち出すべきと提案します。都議の経験もある音喜多氏は「都政こそ財源が非常に豊富なので、個人住民税の減税という形で手元に返す」という主張は他の政党よりも効果的に訴えられる政策だと強調し、支持拡大のための戦略に挙げました。

国民民主党や石丸新党「再生の道」の参戦によって、いわゆる「第三極」の票が分散する選挙になるとと予想されます。維新の目標は現有の倍以上に相当する2議席以上に設定し、大選挙区の練馬区や板橋区、音喜多氏の地盤だった北区などでの議席獲得を目指すべきとの考えを示します。

音喜多氏「奇策はない根性ですね(笑)」

動画本編はこちら!

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2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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