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石丸新党の参戦で都議選2025はどうなる?都政の専門家が徹底解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

2024/12/13

選挙ドットコム編集部

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YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。

2024年12月11日に公開された動画のテーマは、「石丸新党が参戦!?都議選2025予想」です。

国政の行方をうらなう選挙ともいわれる東京都議選について、元東京都議会議員の鈴木邦和と元都政専門紙記者の伊藤由佳莉が徹底解説します!

都知事選で躍進した石丸氏の新党&国政で躍進した国民民主の議席数とは?!

【このトピックのポイント】

  • 過半数を取るのは至難の業!東京都と大阪府との違いとは!?
  • 石丸新党の議席数を予想!どの政党が議席を減らすのか?!
  • 小池都政を支えてきたのは党とは?!これからの小池都政を左右する?!

都議選の特徴と見どころポイント

来年の夏には、東京都議会議員選挙と参議院議員選挙の2大選挙があります。

また、次回の都議選には、今年7月の都知事選で躍進をした石丸伸二氏が新党を立ち上げて参戦する見通しです。

MC伊藤「都議選は、どういう選挙なのでしょうか?」

MC鈴木「都議選の特徴は、政党選挙と呼ばれる選挙です」

市長や区長などを選ぶ首長選挙や衆院選は『候補者自身が重視』され、都道府県議選や参院選は『政党や政治団体を重視』する傾向があります。

MC鈴木「都議選のポイントは、1つの選挙区から1人を選ぶ選挙区よりも、中選挙区、大選挙区が多いこと。1人区から8人区まであります」

衆院選などの小選挙区の選挙では、自民党が過半数を超えて3分の2の議席を取るなど、ある党が圧倒的に勝つ傾向があります。

例えば、1人区が多い大阪府議会議員選挙では、大阪維新の会が過半数を取りました。

しかし、仮に大阪維新の会ぐらいの高い支持率があったとしても、都議会で1つの会派が過半数を取るのは極めて至難の技だとMC鈴木

中選挙区や大選挙区に、1政党からの候補者が複数人出るとしても、2人位です。

その他は、違う政党の候補者が当選するため、中選挙区・大選挙区制の場合は、多党制になりやすいという特徴があり「複数の政党がそれなりに議席を取るという議席配分になる」と解説しました。

都議選では、政党支持率も非常に重要な要素です。

MC伊藤「こちらのスライドは、都知事選の前の今年の6月に選挙ドットコムが独自に調査した都政における支持政党調査です。どういう特徴がありますか?」

一般的に、国政における支持政党と比べると、都政における支持政党は、全体的にどの政党の支持率も低くなる傾向があります。

また、無党派層が多いため、最終的な投票先が選挙のたびに変わる有権者が結構いるイメージがあるとMC鈴木。

また、都民ファーストの会という地域政党が一定の支持率があること、日本共産党の支持率が高く、都議会では立憲民主党よりも共産党の方が議席をもっているという特徴があると解説しました。

都議選は政治トレンドを表す!?

過去の都議選の結果を振り返ってみましょう。

都議選の定数は127議席です。

前回の2021年の都議選は、自民党と都民ファ―ストの会が拮抗した結果でした。

MC鈴木「1政党が非常に勝つ選挙というより、多党がちょっとずつ勝っていく結果になっています」

前々回の2017年は、都民ファーストの会が初挑戦で55議席と圧勝した選挙でしたが、過半数には届きませんでした。

また、無所属・諸派の議席数は前回が4、前々回が0という結果でした。

MC伊藤「前々回はすごい特徴的な選挙でした。都民ファーストの会が初めて都議選に挑戦して、ここで一気に55議席獲得した結果、自民党が23と本当に激減する結果に。無所属の方が0になったのも都民ファーストの会が躍進した影響の1つとも言えると思います」

中選挙区、大選挙区ではどのような議席配分になるのでしょうか?

MC鈴木「例えば、5人選挙区では自民党と都ファ、公明、共産、立憲が1人ずつ選ばれるってのが標準的なモデルです」

選挙区ごとの事情で、自民党が強い選挙区であれば自民党が2人当選することもあります。一方で、例えば1人区とか2人区は、自民党や都ファが当選するケースが多い傾向があるとMC鈴木。

MC伊藤「都議選は、その時の政治トレンドを表す結果になりやすいという特徴もありますね」

都議選2025の各政党の予想

MC伊藤「来年の都議選は石丸新党が参戦するという報道がありました。どのような影響があるのでしょうか?」

都議選においては、政党支持率は極めて重要です。

MC鈴木「石丸新党の都政における政党支持率が10%になると、議席を獲得する可能性があります」

例えば、都政の政党支持率が10%の場合は、都議会で4番手か5番手の会派になることが想定されます。

4番手なら、4人区以上の選挙区が13選挙区あるので13議席を平均的に取ると予想します。

5番手の場合、5人区以上の選挙区が9選挙区あるので9議席。

支持率が15%に上がると3人区以上の選挙区を狙い、20議席ぐらいになると予想するのが、標準的なモデルだと、MC鈴木は解説します。

MC鈴木「石丸さんの都知事選の得票をベースに組み立てて、例えばその半分ぐらいが石丸新党を支持した場合、10議席は超えて、13から20ぐらいは狙える圏内に入ってきますね」

では、前回の衆院選で躍進した国民民主党は、どうでしょうか?

国民民主党は、前回の都議選で4人を擁立しましたが、0議席という厳しい結果でした。

しかし、前回の衆院選では躍進し、東京都内の得票数を見ても議席獲得ができそうな勢いがあります。

MC伊藤「都民ファーストの会と選挙区調整の協議に入るという報道もありました。国民民主党が都政でも議席を獲得するかは結構注目ですね」

MC鈴木「今の支持率であれば、間違いなく(国民民主党は)議席を獲得すると思います。都ファと選挙区調整をするときに、どこでラインを引かれるかがポイントです」

国民民主党が1人区や2人区で勝つのはかなり厳しいため、3人区以上、4人区以上、5人区以上のどこかのラインで候補者を立てることが予想されます。

「一般的に考えれば4人区以上か5人区以上で国民民主党が立てていくんじゃないかなと。それであれば、都ファの現職の議員の議席をあまり脅かさずに、議席を伸ばせる可能性があるから」とMC鈴木。

MC伊藤「うまく立てないと共倒れになってしまう懸念は十分あります。両党で最大数を引き出す戦略が気になるところですね」

新勢力の台頭で、第一会派の自民・都ファの議席はどうなるのでしょうか?

今の都政での支持率から想定すると、自民党と都民ファーストが4分の1以上落とすイメージがなく、20議席を割るケースは想定しづらいとMC鈴木。

では、石丸新党や国民民主党の議席を新たに獲得する場合、どの政党が議席を失うのでしょうか?

MC鈴木「多分、議席を失うのは全政党だと私は思います」

例えば、8人区で当選した7番目、8番目の人が押し出されると想定できます。

そうなると、自民党の2人目の候補者や、都ファ、立憲、共産とどの党もありえる状況であり、全ての政党が少しずつ議席を減らすような状況になる可能性は高いと予想しました。

MC伊藤「国政で躍進した、参政党や日本保守党、れいわ新選組、日本維新の4政党が、どのように都議選に絡んでくるのかも気になります。この4政党では、現在、維新の会が1議席を持っています」

おそらく戦略としては、6人区以上で候補者を擁立して5番手や6番手、または8人区で7番手や8番手で入ることを狙い「数議席をこの政党が取る可能性がある」とMC鈴木は予想しました。

MC伊藤「無所属系の現職は、議席を守れるのでしょうか?」

前回の選挙で勝った無所属の議員は「非常に強い方が多い」とMC鈴木。前回の選挙の後に、一部の会派から出た方や、補選から当選した方を含めると、現在10人近くの無所属の議員がいます。「その方々が、議席を守れるのかは非常に注目です」とMC鈴木は述べました。

MC伊藤「公明党さんの危機感も高いです。現在、23議席で、8回連続、全員当選!」

MC鈴木「これ、凄まじいです!」

議会構成でも、自民党と都ファだけでは過半数に届かないため「公明党が議席をどれだけ維持できるかは、長期的に見た時に都政における注目ポイント」とMC鈴木。

しかし、前回の衆院選では、公明党にとって極めて厳しい結果でした。

MC鈴木「もしかしたら公明党が落としてしまう選挙区が出てくる可能性はありますね」

MC伊藤「そうですね。3人区は、結構ヒリヒリしますよね……」

一方、小池都政に対して厳しいスタンスをとっている日本共産党と立憲民主党は前回共闘体制をとって、議席を積み増ししました。今回は都知事選で支援した候補が3番手だったことや、支持層の高齢化などの課題も抱えています。両党とも都議会を支えてきた勢力のため、今後どのように議席が推移するのかは都政にも大きな影響を与えます。

選挙ドットコムでは、来年以降、都議選に向けて、議席予測、情勢調査などいろいろ出していきます。

みなさん、ぜひ注目してください!

動画本編はこちら!

都政の専門家が東京都議会の勢力図なども解説!

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2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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