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2024年11月22日に公開された動画のテーマは「衆院選自民党敗北 今後の巻き返しは?」
与党過半数割れと厳しい結果になった衆院選後、自由民主党の選挙対策委員長に就任した木原誠二衆院議員。衆院選の総括と今後の選挙戦略、とくにネットでのメッセージ戦略についての考えをお伺いしました。
【このトピックのポイント】
とても厳しい結果となった衆院選。自民党191議席という結果を、木原氏は「政治とカネにまつわる自民党の対処が、国民の皆さまに理解も支持もされなかった。私自身も、全体も厳しかった」と振り返ります。
木原誠二氏「ただ、当日の出口調査での議席予想だと、もっと悪かった。中には150というのもあった。最後の最後に勝ちきった人たちも結構いて、底力を発揮した面もあるかな。踏みとどまった」
選挙期間中に、2000万円の問題が報道されたことに関しては、「最後の3、4日は肌でわかるくらい空気が変わった」と表情を引き締めます。
支出自体は、支部に交付金を出し党勢拡大をすることであり、法律上も手続き上も問題はないが、理解がもらえなかったことは否めない、とコメントしました。
今後、どうやって自民党の立て直しをしていくのでしょうか。
木原氏は、今回の衆院選で小泉進次郎氏の辞任を受け、選対委員長代行から委員長に就任。「ようやく選対委員長代理に河野太郎氏についてもらうなどの人事が固まった。何をやりたいかは話し合って決めていきたい」と語ります。
木原氏「一番重要なのは、毎月のように重要な選挙があることです。ひとつひとつの選挙にしっかりと勝ち抜くことに注力しながら、その結果をしっかり分析し、次につなげるサイクルを回す必要がある」
また、今回の衆院選では、「政治とカネの問題以外にも、自民党から争点を明確に示せなかった面もある」と反省の弁を語ります。
木原氏「突然解散がある衆院選と違い、都議選、参院選は決まっているので、そこに向けて何を訴えていくか。選対委員長として関与しながら決めていきたいと思います」
「公約に特徴的なテーマを打ち出せていなかったのでは」と問いかけるMC鈴木邦和に対し、木原氏は、党の両院懇談会でも同様の意見があったと明かします。
木原氏「今回の選挙はこれというのが十分ではなかった。このことを次に活かして行きたいなあと思います」
木原氏は、これまでも自民党内で特徴ある政策を作ってきました。次の参院選や都議選に向けてどういう政策を作っていくのでしょうか。
木原氏「政策はボトムアップとトップダウンの両方が必要。自民党はボトムアップが非常に重要ですが、突発的なことに対応しきれない。ある種トップダウンな政策形成も重要」
岸田政権下で官房長官を務めた木原氏は、「時には内容が詰まっていなくても、トップである総理が発信するのが重要」と語ります。
木原氏「それをボトムアップでしっかり詰めていく。時に、勝手に総理が言っているのかというハレーションもあるが、調和させていくのが与党の強さ」
今回の衆院選では時間がなく、調和させきれなかったと振り返る木原氏ですが、次の選挙では「石破総理が考える『地方創生バージョン2』はこれだ、というものを出し、それに政策を寄せていくことができたらいいと思っています」と前向きに展望します。
11月17日に投開票が行われた兵庫県知事選では、非常にネットの影響が大きかったと言われます。そのほかにも、都知事選、国民民主党の躍進と、選挙に与えるネットの影響力が大きくなっています。
木原氏「影響力は確実に高まっている。我々もネットというかSNSへの取り組みを強化していかなければならないのは、一般論としてあります」
一方で木原氏は、「そこに政策や訴えるものがはっきりしていないと、ネットだけやったからといってうまくいくとは思えない」と指摘します。
木原氏「政策をしっかり打ち出し、それをSNSを使ってネットの世界でコンパクトでわかりやすく伝えるという両面を実現していきたいなと」
加えて、党だけでなく個々の候補者が何をやりたくて何を課題と感じているのかが重要とする木原氏は、個々の候補者のネット戦略、問題意識の掘削と合わせ「2×2でやっていきたい」とコメントします。
木原氏「そうはいっても我々は政権与党。政権を持っている責任があるので、どこか一点集中は難しい。党としてはフルスペックでいろいろな政策を提言するが、候補者は自分がこれだというものの両輪が必要」
今回の兵庫県知事選では、当時の斎藤知事に対し厳しい世論が形成されていたところ、選挙戦に入ってきて、ネットを中心に違う情報が出て、それまでと異なる形で世論が形成されていきました。
こうした動きは今までになかったものです。
木原氏は「マスメディアにはマスメディアとしての役割、ネットにはネットの役割があって、国民がそれぞれ受け取り、判断する。情報が多いこと自体は否定すべきものではない」と冷静に受け止めます。
木原氏「今回、どっちが勝ったとか負けたとかには、私は関心がない。結果として民意がどちらに表れたかということだと思うので、民意は明確に示されたということではないかなと思います」
自民党選対委員長が語る、これからの選挙戦略とネット活用とは?
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