選挙ドットコム

衆院選での自民党の戦略は?視聴者からの疑問に自民党・小泉進次郎選対委員長が答える!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

2024/10/25

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

 YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。

2024年10月23日に公開された動画は、自由民主党の小泉進次郎選挙対策委員長をお招きして、視聴者の皆様からの質問にお答えいただく形で衆院選の戦略などについて聞きました。
(編集部注:この企画は選挙ドットコムが公職選挙法上の国政政党10政党に出演を依頼し、調整がついた政党から出演いただいているものです)

 【このトピックのポイント】

  • 自民党が今回の衆院選で強調している政策は?
  • 選対委員長として力を入れている取り組みは?
  • 小泉氏が東京15区を重視している理由は!?

自民党が強調したい政策は?

衆院選は10月27日の投開票に向け、終盤戦に入っています。

 MC山本期日前「自民党の中で特に重要だと強調したい政策は?」

小泉氏は「経済の問題。積極財政」とズバリ。「経済対策をやっていく、補正予算を成立させる」と力強く語りました。

石破茂総理大臣は衆院選公示日の10月15日、福島県いわき市での街頭演説で、2024年度の補正予算について、昨年度を上回る規模にするとの考えを示しています。

 小泉氏はこれを踏まえ、物価高の対策に加え、地方創生臨時交付金の拡充、更に中小企業の価格転嫁対策や賃上げできる環境の整備が重要であると強調。「成長戦略につなげていくためには、熊本のTSMC(台湾積体電路製造)みたいに、海外からの工場誘致や地域に合った産業の立地・投資促進も大事だ」と述べました。

併せて「治安対策も必要だ」とも。

首都圏で強盗事件が相次ぐ中、「自治体や町内会、商店街など、防犯カメラを設置したいという地域に対して補助する。『日本は治安がいい国だ』というのが揺るがないよう、しっかりと支えていく」と述べました。

経済対策を巡っては、立憲民主党が公約で、日本銀行の物価安定目標を2%から0%超に変更することをうたっていますが、MC山本が視聴者からの質問を紹介し、「立憲民主党の政策をどう見ているのか」と問うと、小泉氏は「どんな党内議論によってこの公約が出てきたのか承知していないが、自民党とは発想が真逆だと思う」とコメント。

「我々は物価高であっても消費ができるように、賃上げが物価を上回るという経済の前向きな好循環をつくっていこうとしている」とした上で、立憲民主党の公約を「回ってきた歯車を戻そうとしている」と批判。さらに「中央銀行の独立性は尊重するというのが大事だと思う。具体的なアプローチ、手法というところまで縛るのは良くない」との認識を示しました。

選対委員長として力を入れていることは?

インタビューは、選対委員長としての仕事に移ります。

MC山本「選対委員長として最も力を入れている仕掛けは?」

これについて、小泉氏は「一番は、候補者擁立。多様な人材を立候補させること」と説明しました。

小泉氏によると、自民党の候補者は今回、「女性」「平成生まれ」「20代」が過去最多であるとのこと。「自民党を変えるための新たな多様な人材を立候補させる。特に比例名簿に相当増やした」と振り返りました。

MC山本が「比例名簿順位でも女性を上にしたのか?」と質問すると、小泉氏は「様々な評価の中で『この人にはしっかり勝ってもらいたい』『チャンスを提供したい』というところだったり、小選挙区のブロック別の状況と比例でどういう形で(候補者を)配置するかは、議席獲得のためにも、党の新陳代謝だったり、新しい人材というところではすごく大事なので、そこは考えた」と解説しました。

今回の衆院選で、注目されている選挙区の一つが、東京15区(江東区)。自民党は全国最年少・25歳の候補者を擁立し、小泉氏も集中的に応援に入っています。

この点について、小泉氏は東京15区を「象徴区ですよね」との認識を示しています。

 候補者が孤立・孤独を抱える人を支援する活動を続けてきた経緯を踏まえ、「彼が苦しんでいる方、悩みを持っている方、100万人以上の声を聞いてきた実績がある」と紹介しつつ、「彼の挑戦を何とか支えたい、成功させたい。彼の勝利というのは1勝以上の価値がある」と断言。

彼の姿、若い世代の挑戦を応援する自民党を見て、『もしかしたら自分も政治にチャレンジできるかもしれない』と思ってもらって、『自民党から(選挙に)出たい』『こういうふうに社会・国を変えたい』という人材にメッセージを届けたい」と意図を説明しました。

【関連:東京15区の立候補者一覧はコチラ】

他方、「接戦区で、戦況をひっくり返すために選対委員長としてできることは?」との質問に対しては、

「まず、自民党の支持層の方に『自民党の候補にしっかり(票を)入れよう』と思ってもらえることが基本。そのためにまずはしっかりとしたテコ入れをやる」として、公明党を含めて協力体制を組むことが必要との考えを示しました。

自民党が「政治とカネ」で厳しい批判を受けている中、「この問題に関係のない議員もいっぱいいる」と小泉氏。そういった候補者の地元では、支援者に対して「政治とカネに対する批判は私を含め、執行部に向けてほしい。全体の責任として取るから。しかし、この候補者は関係ないんです」と伝えているといいます。小泉氏は「応援する人の気持ちが揺らがずに『この人(候補者)は大丈夫だ』と思ってもらうことが大事だ」と語りました。

父・純一郎氏とはどんな話を?

政策面では、最低賃金の引き上げが論点の一つに。

今回の衆院選では、自民党を含め、多くの政党が最低賃金を「1500円」に引き上げることを公約に掲げていますが、MC山本は視聴者から寄せられた「仮に1~2年後に公約実現すると、中小零細企業は成り立たない」との疑問の声を紹介しました。

これに対し、小泉氏は「1~2年後に1500円にするということはない」と否定。「最低賃金はもちろん、今まで以上のスピードで上げなければいけない」としつつ、「産業の競争力が高まり、働き手としてもしっかりと評価される形での地域経済の形に持っていきたい」と語りました。

 また、視聴者からの「消費税って必要ないのでは?」という質問には、

「税は出来る限り少ない方がいいという気持ちはよく分かる」とする一方、「年金の半分は税金で賄われているし、社会保障に消費税を充てることは(旧民主党の)野田総理時代、3党合意で決められた方向性だ」とし、「社会保障の持続可能性が問われる中、どうやってそれを賄うか、消費税は一つの財源になっていることは間違いない。ただ、その在り方はインボイス、軽減税率、議論は深めていかなければならない」と述べました。

 インタビューは父・小泉純一郎元総理大臣と交わす話についても及び、MC山本が「(純一郎氏と)比べられることも多いと思うが、政策や考え方で違う部分は?」と聞くと、「改革志向は共通しているが、そのアプローチは違うかもしれませんね」とコメント。

政策についての議論は、「あんまりしない」といい、「親父の性格上、口はあんまり出さないようにしようと。それはありがたいですけどね。むしろ政治じゃない話の方がいっぱいしますよ」とはにかみながら打ち明けました。

その他、「選挙の供託金の額は妥当なのか?」という質問には、「海外と比べたら日本の方が高いという指摘もある」としつつ、「それが選挙に出たい人が出られないという指摘なのだとしたら、もっと被選挙権の年齢を引き下げていいと思う。そちらのハードルを下げる方が、優先順位が高いのではないか」と提起。

小泉氏はアメリカ合衆国では10代の首長がいることを紹介した上で、「18歳もあり得る。これだけ若い人が少なくなった日本で、少しでも若い人の声を反映させるチャンスを作らなければならないのではないか」と私案を披歴し、「今度、石破総理にも話してみなければ」と語っていました。

最後に、視聴者の方にメッセージを求められると、MC山本の芸名に触れつつ、「期日前投票の認知度は上がってきたが、残念ながらハガキがないと投票できないと思われている。手ぶらで投票できるということをちゃんと伝えたい」と強調し、期日前投票を呼び掛けていました。

動画本編はこちら!

18歳選挙権の機運は自民党内でも高まっている!?

選挙ドットコムちゃんねるは毎週火曜日から日曜日に公開!

ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

第50回衆議院議員総選挙 投票マッチング サイトがオープン/

あなたと考えが近い政党は?スマホやPCで3分で測定できます♪
投票先を選ぶ参考にご活用ください!

結果シェアのキャンペーンも実施中!


特設サイトがオープン!衆議院議員選挙2024の最新情報を発信!

10月15日公示 10月27日投開票の第50回衆議院議員選挙

選挙ドットコムでは、コラムや動画の関連コンテンツを随時発信していきます!また、特設サイトもオープンしましたので、ぜひご活用ください!


【政治家・候補者の写真は無料で掲載できます】
選挙ドットコムの政治家情報には顔写真などを無料で掲載することができます。有権者にとって候補者の写真は重要な情報ですので、掲載を希望される方はこちらのフォームよりお送りください。


政治家限定!
選挙の最新情報をLINEで配信中友だち追加

この記事をシェアする

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

My選挙

あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。

採用情報

記事ランキング

ホーム記事・コラム衆院選での自民党の戦略は?視聴者からの疑問に自民党・小泉進次郎選対委員長が答える!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_white選挙ドットコムHOMEicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twittericon_twitter_whiteicon_youtube