森友学園への国有地払い下げに関する公文書の改ざん問題、裁量労働制に関する不適切データ提示問題… 働き方改革はどこへいった?なんて毎日の国会のニュースに辟易(へきえき)うんざりしている皆みなさん、ユニークな選挙でちょっと息抜きしませんか。選挙といっても堅苦しいものではなく、癒されるかわいいもの。それが今回のテーマ、「どうぶつ総選挙」です。
滋賀県湖南市では「第8代こにゃん市長選挙」が実施中。こちらは観光振興と動物愛護の啓発を目的とした選挙で、立候補の条件は「滋賀県湖南市在住の飼い猫や飼い犬であること」。
「こにゃん市長選挙」だからニャンコしかダメなのかと思ったら、ワンコもOKなんですね。じつは初代市長はネコのぎんちゃん、さらに「こわん市長」としてイヌのゴンちゃんのツートップが選ばれていました。2代目から統合され、1位に選ばれたネコまたはイヌが市長となっています。なおこれまでの最多当選は、第6代・第7代の連続当選を果たしたジュリアーノちゃんです。
立候補希望者はこにゃん市長選挙のホームページに登録し、こにゃん市選挙管理委員会の審査で受理されれば立候補者となります。当選者は1年間、こにゃん市長として湖南市で開催されるイベントや行事に出席し、インターネットによる湖南市のPRPRや動物愛護の啓発などを行います。
ホームページには立候補者のお名前・性別・年齢・ニャニフェストが紹介されています。候補者の皆さんはこにゃん市のために頑張ろうと意気込んでいます。(皆さんみなさんは「ニャニフェスト」って言えますか?「マニフェスト」より言いづらい!)
今回の立候補期間はすでに締め切られましたが、投票は4月22日まで実施しています。パソコン、携帯電話、インターネットから投票できますので、お気に入りのニャンコやワンコを見つけて一票を投じてみてはいかがでしょう。
お次は長野県の須坂市動物園の「動物園代表動物選挙」。2018年度の動物園代表を決める、重要な選挙戦となっております。同園には約50種類の動物が飼育・展示されていますが、今回はトビ・ホオジロカンムリヅル・ツキノワグマ・ホンドタヌキ・ルリコンゴウインコ・ワオキツネザル・ポニー・コールダック・シロヤギ・オグロプレーリードッグ・アカカンガルー・ウサギの12種類が「出馬」しました。ツルやウサギでも「出馬」?そういえば人間の選挙でも「出馬」ということがありまですね。
今2018年は3月10日告示、3月17日・18日投票で実施されました(期日前投票は3月10日~3月16日)。券売窓口で配布される投票用紙を受け取り、園内の投票場所で投票します。つまり、来場した人だけが投票権を得られるというわけです。
選挙期間中は動物と飼育員さんがタッグを組んで選挙活動を行い、園内には立候補者のポスターが掲示されました。そちらの一部をご紹介しましょう。
細かく見ていくと、ツッコミどころ満載です。
「トビの角さん とびます!とびます!」 うーん、若い人は元ネタを知らないかもしれません。
「インスタ映え ##ホオジロカンムリヅル ##カンチャン ##勇優党」 こちらもジェネレーションギャップを感じそう。
「えいやあ党 アカカンガルー イッチ おじ萌えって知ってる?」ごめんなさい、初耳です!
などなど、担当飼育員さんのコメントも合わせて記載されたユニークな仕上がりです。愛にあふれたポスターとなっています。
そして開票日の3月18日、当選者が発表されました。見事に当選したのは… もふもふ党のウサギ「パンジー」でした!キャッチフレーズの「あなたをもふもふ癒したい」のとおり、見ているだけで癒される愛らしさ。当選したパンジーちゃんは4月から1年間、須坂市動物園の顔として活動します。年間パスポート券の表紙にもデザインされるので、購入される方はお楽しみに!
ほのぼのとした「どうぶつ選挙」ですが、可愛い動物たちもまちおこしや集客に一役買っているんですね。企画・運営の皆みなさんの力の入れようもかなりのもの。見ごたえのある楽しいイベントとなっています。人間社会の政治にしたら、たまにはこんな選挙をのぞいてみるのもおすすめです。
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