7月に迫った東京都議会議員選挙に突如として複数名の候補者を擁立すると名乗りを上げた政治団体、「地方議員ゼロの会」。一部メディアでは「ホリエモン新党」とも呼ばれている彼らの政治的意図、主張は何なのか。代表で自身も港区選挙区から立候補予定の飯田佳宏氏に直撃インタビューをしてきました。
なお、「ホリエモン新党」と称されることの多い「地方議員ゼロの会」ですが、HPでは
※「地方議員ゼロの会」は堀江貴文イノベーション大学校の中での堀江氏の言葉をきっかけに23名の有志を発起人としてスタートいたしましたが、堀江貴文氏を代表とする政治団体ではなく、役員についているわけでもありません。堀江貴文氏の都議選への立候補もありませんのでご了承ください。
と記しています。
-選挙ドットコム ライター宮原(以下、宮原)
「地方議員ゼロの会」とはどのような党なのですか?
-「地方議員ゼロの会」 代表 飯田佳宏氏(以下、飯田氏)
-実業家の堀江貴文さんから「誰か都議会議員選挙に出ないか」という誘いをきっかけに始まった集まりです。もともとリーダーを務めていた人がいたのですが、その方が離れてしまったため、選挙の経験があった私がリーダーシップをとることになりました。
-宮原
活動をはじめたのはいつ頃からですか?
-飯田氏
約半年前の昨年の9月からです。小池都知事の希望の塾が募集を始めるより前のことになります。
-宮原
「堀江さんの主張に賛同して始まった動き」とのことですが、具体的にはどのような主張や思いで集まっているのでしょうか?
-飯田氏
「議員報酬や地方議員は要らない」というものです。堀江貴文イノベーション大学校で語られてきたことでけではなく、過去の堀江さんの著作でも語っていた主張を踏まえて共鳴しました。
-宮原
「地方議員をゼロにする」と主張しながら、今回地方議員選挙に出馬するのはなぜですか?
-飯田氏
議会改革は議席を取らないと絶対にできません。改革のためには他に方法がないので、大変な道のりですがやることにしました。
また、私たちが議席を獲得したら都民ファーストの会は議会改革に賛成してくれるはずなので、必ず改革は進みます。
-宮原
「直接民主制」を目指して直接的に有権者の声を都政に反映させる、という主張と、飯田代表を含めた候補者の方々の意見のすり合わせはどのように行うのですか?
-飯田氏
直接民主制を取り入れた「分人民主主義」を考えています。
直接民主制と言っても有権者の全てが全ての課題に興味を持ってコミットすることは難しいですよね。そこで直接民主制と間接民主制のいいところを取り入れたのが「分人民主主義」です。厚生問題はAさん、労働問題はBさん、貧困問題はCさん、と言ったように自分の票を分けて委託する仕組みの中で進めて行けば投票率も上がる上に、政策についても大きなブレを起こさず、なめらかな動きになり、より民意を反映できると考えています。
-宮原
現在の公募の条件は「議員報酬ゼロ」ですが、フルタイムで働いている人が仕事を休んで議員として活動するということは難しいと思うのですが、基本的には自営業など、自分でお金を稼げる人を前提に考えているのでしょうか?
-飯田氏
そうではありません。年間で100日くらいある議会の会期のうち、本当に出席しなければならないのは40日くらいでしょう。それくらいであればサラリーマンや主婦でもこれまでの生活を続けながら議員として活動してもらえると思っています。
-宮原
飯田代表ご自身は、これまで北海道で衆院選、参院選、北海道議選、札幌市長選、市議選に出馬なさっていますね。今回の都議選も、この延長にあるものなのでしょうか?
-飯田氏
これまでは北海道で生活していましたが、実は、私が東京に来たのは「婚活」のためなんですよ。残念ながら、今回選挙に出たら、また結婚から遠のいてしまいますね(笑)。
この話(都議選出馬)が持ち上がった際には、私はメンバーではなかったのですが、後から参加して、自分の今までの経験が役に立つと思い参加しました。地方議会の問題はどこでも同じですが、東京の有権者は一番洗練されており、がんばっている方々が多く、改革がしやすいと考えています。
都民ファーストの会には、改革の可能性があると思いますが、小池知事が改革からズレた動きをしたら調整する役割として私たちの存在が必要だと思っています。
なお、インタビューの様子は以下からご覧いただけます
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