昨日29日、国会内で記者会見を行い、自民党から離党する意向を示し、下村博文幹事長代行に自身の進退伺を提出した若狭勝(わかさ まさる)衆議院議員。
昨年の東京都議選挙では、自民党が推薦した増田寛也氏ではなく、小池百合子氏の応援に入り物議を醸していました。
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若狭氏は、下町の東京都葛飾区で生まれ、小学校から隣の東京都足立区に移り、そこで暮らすこと50年以上の下町っ子。幼少期から高校生まで、父の町工場の手伝いをすることも多かったとのことです。
高校卒業後は中央大学法学部に入学し、法曹の道へ進みます。1983年、東京地検へ検事として任官の後、東京地検特捜部検事などを歴任。2009年に弁護士になります。2013年の参院選に自由民主党の比例区から立候補し惜しくも落選しますが、翌年2014年の第47回衆議院議員総選挙では、比例東京ブロックから立候補し、初当選しています。
若狭氏の検事時代に多くの功績を残していますが、最も大きな功績の1つに特捜部班長として携わった「日歯連事件」があります。
「日歯連事件」は2004年に起こった、日本歯科医師連盟による診療報酬を巡る汚職事件や、政界に絡む選挙買収や政治家への違法献金が発覚した事件です。日歯連関係者に加え、自民党所属議員にも有罪の判決が下る結果となりました。
若狭氏は2016年夏に行われた東京都知事選では、自民党が推薦した増田寛也氏ではなく、小池百合子氏の応援に入り、小池の街頭演説第一声から行動をともにしました。
党は事前に「党公認の候補者以外の候補者を応援した場合は除名などの処分対象になる」という警告文書を配布しており、それに基づいて、都知事選挙終了後に都連のホームページから若狭氏を含む他議員の情報はを削除。
都知事選以後、若狭氏は厳重注意のみの処分でしたが、若狭氏とともに小池氏を応援した他7名の区議会議員には離党勧告が行われ、12月には7名は除名処分を受け、党籍を失っていました。
6月23日の告示まで1ヶ月を切った都議選。若狭氏は都民ファーストの会を「とことん応援する」明言しており、引き続き動向が注目されます。
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