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【画像あり】米大統領選で販売されていた「トランプ帽子」がアメリカで大流行!

2016/11/23

古井 康介

古井 康介

選挙運動は英語で「Election Campaign」と呼ばれますが、文字通り選挙は「キャンペーン」そのものです。日本の選挙と異なり、アメリカでは選挙を盛り上げる演出が行われています。

ヒラリー氏の事務所。陽気な音楽が流れ、和気あいあいとした雰囲気でした

ヒラリー氏の事務所。陽気な音楽が流れ、和気あいあいとした雰囲気でした

そこで、今年の大統領選を現地で過ごした僕が実際に体験したエンターテイメント性に溢れ、「オシャレ」な選挙戦の様子をお伝えします。キャンペーンを盛り上げるためには、グッズが欠かせません!
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シール・缶バッジ

まずご紹介するキャンペーングッズは「シール・缶バッジ」。
アメリカ大統領選挙では各陣営が、自分たちの候補者の名前をデザインしたロゴマークを作成し、それらを様々なグッズにプリントします。その中でも特に普及率が高いのが「シール・缶バッジ」です。

大きさは、PCやスマートフォン、はたまたTシャツの胸部分に貼るにはベストなサイズです。そんなシールを各陣営の事務所スタッフは集会に来た人に大量に配ります。僕も現地へ取材に行った際には、トランプ氏・ヒラリー氏の両陣営からもれなくシールをもらえました。

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またシールとほぼ同じサイズ感で、存在感を放つのが缶バッジです。こちらは1つ5ドルで販売しています。支持者が集会に参加するときは、およそこの缶バッジをTシャツ、カバン、帽子… さまざまなところに着けることが多いようです。

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ちなみにこの缶バッジ、各候補者の演説会など人が集まる場所に行くと少々安価な「パチモン(贋作)」を購入することが出来ます。少し質が落ちるものの1ドルや2ドルで入手することが可能です。

そんなパチモンでは相手候補をバカにしたデザインの缶バッジが多いことが印象的です。それぞれの支持者が自由に、各候補者の応援や批判を自作の缶バッジに込めているようです。

 

 

 

定番と言えばTシャツ

次にご紹介するのは、グッズ界の定番「Tシャツ」です。各陣営のロゴマークや顔写真などをあしらったTシャツは支持者の必須アイテムの1つ。

こちらのTシャツは大体20ドル程度で購入できるのですが、とにかくデザインが洗練されているものが多い印象です。日本の選挙用の各陣営のTシャツは、とにかく目立つことを意識した派手な色のTシャツが多いのですが、紺やグレー・水色や白などの落ち着いた色にしゃれたデザインがプリントされています。日常的に来ている人がいてもおかしくないようなものばかりなのは、日本の選挙用の各陣営のTシャツとの大きな違いかもしれません。

ちなみにこちらのTシャツも支持者お手製のパチモン(贋作)がたくさん。僕が現地で印象に残っているのは、「ヒラリーを監獄へぶちこめ!」と書いてあるTシャツでした。

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今回ブームを巻き起こしたのは「帽子」

最後にご紹介するのは、今回選挙運動グッズの中でも広く普及していた「帽子」です。今回選挙で勝利したトランプ氏は「Make America Great Again」のキャッチフレーズが記された真っ赤な帽子を着用。トレードマークともなった帽子が多くの支持者の間で広まり、「トランプ帽」の愛称で親しまれていました。実際集会では皆が皆、このトランプ帽を身に着けていることが印象的でした。

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集会で「トランプ帽」をかぶる支持者

こちらの「トランプ帽」は、トランプ氏の住居兼オフィスでトランプ氏が経営するホテルの「トランプタワー」にて購入することが出来ます。

トランプ氏の集会の様子。赤い帽子をかぶっている人が多いことが分かります

トランプ氏の集会の様子。赤い帽子をかぶっている人が多いことが分かります

そしてもちろん(?)、こちらの帽子だって支持者のお手製バージョンが光ります。ヒラリー陣営では「Make America Gay Again」と書かれた帽子をかぶったLGBTの集団が存在感を放っていました。ユーモラスな批判に、文化の違いが見て取れるかもしれません。

 

 

「Campaign(キャンペーン)」と「選挙運動」

このようなセンスの光るキャンペーングッズとは裏腹に、日本の選挙運動用グッズはいまいち「ダサい」ものが多い印象を、特に若い人は感じることが多いかもしれません。

しかし、それは「主にグッズを使用する人たちの年齢層の違いが表れている」という一面があります。アメリカでは選挙運動に参加するのは若者が中心。選挙事務所や集会にも20代・30代の若者はもちろん、選挙権のない10代も多く集まっていました。こうした違いが、デザインに表れているのかもしれません。

政治が若者に歩み寄ることと、若者が政治に歩み寄ること、それは卵が先か鶏が先か分かりませんが、日本でもオシャレなグッズが増え、選挙戦が盛り上がって欲しいと思います。

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古井 康介

古井 康介

1995年富山県生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中。専攻は社会政策、新しい公共、安全保障・外交政策。 NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」ディレクターとして、全国で「票育授業」のプロデュースやハード面の設計から、当日の司会進行までを担当。

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