大学生2人が世界最大の祭り「アメリカ大統領選挙」を見に行くこのシリーズ
世界中が驚愕したドナルド・トランプ大統領当選は、ニューヨークでも途轍もなく大きな衝撃を持って受け止められています。
前半:まだこの頃はテンションが高かった…  >>

■これまでのシリーズはこちら
トランプ陣営に潜入… VS 裸のカウボーイ編  >>
ヒラリー陣営に潜入。DJブースも? みんなパリピなの?  >>
トランプ氏の集会に潜入。アジア人は2人だけ…  >>

投票日の11月8日は、快晴だったニューヨーク。

私たち2人は、マンハッタンの西の端にあるジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンション・センターに向かいました。

午後7時半。会場の中に入ると、スクリーンにはCNNの選挙速報が映し出されていました。獲得代議員数は、ヒラリー3に対しトランプ19。

 

ヒラリー氏は、大票田カリフォルニア州での勝利を確実にしており、また激戦州と目されるフロリダ州の世論調査でもトランプ候補をリードしていました。観客も、まだ始まったばかりの開票ということで焦る様子はありません。
隣に座っていた10代の男女3人組は、大統領選挙と同時に行われている上院議員選挙について話し合うなど、余裕の構えを見せています。

午後9時。ニューヨーク州でのヒラリー氏勝利が報じられ、会場は沸き返ります。しかし、同時にフロリダ州の開票状況がにわかに注目の的に。
フロリダ州では、トランプ氏とヒラリー氏の得票率が揺れ動いており、会場はヒラリー氏の得票率が1%上がると歓声を上げ、トランプ氏が得票率でヒラリー氏を上回るとブーイング。フロリダの動きに一喜一憂しています。

午後10時前になると、会場に暗雲が立ち込め始めました。各テレビ局の開票速報が、多くの激戦州でトランプ氏がヒラリー氏を上回っていると報じ始めたのです。ヒラリー支持者たちの懸案はフロリダ州だけでなく、オハイオ州、ミシガン州など複数の州に及ぶことになりました。

近くに座っていた女性は、“This is really bad.”と一言。あちこちから戦況の悪化を憂う声が聞かれました。
会場の外では人気歌手でヒラリー支持者のケイティ・ペリーさんが演説をし、その様子が会場のテレビにも写し出されました。
「私の両親は、今日、トランプ氏に投票をしました。」
ケイティさんがスピーチの中で発した一言は、不穏な空気を増幅させます。

午後11時過ぎ。アリゾナ州でヒラリー氏が勝利すると、歓声が上がりました。しかし、ほとんどの人はスマートフォンを眺め、浮かない顔をしています。
New York TimesやFive thirty eightなどの、大統領選勝利予想サイトを確認し、ヒラリー氏劣勢の状況を把握しているのです。

“Don’t give up!”の声が上がりますが、それに続く人はいません。
しばらくすると、ノースカロライナ州でヒラリー敗北との知らせが伝わり、私たちの周りには目を赤くしている人が散見されるようになりました。

11時半を過ぎると、会場から立ち去る人が出始めました。各テレビ局も、トランプ氏の勝利確率が70%以上だと報道しており、支持者たちは茫然自失の様子。人目をはばからず泣く人も見られ、ヒラリー敗亡のムードは決定的になりました。

午前2時、ヒラリー陣営トップのジョン・バティスタが、イベントの散会を宣言し、「家に帰ってベッドで寝てください。」と呼びかけました。ヒラリー氏による敗北宣言はなく、あっけない幕切れとなったヒラリーのイベント。
コンベンションセンターのガラスの天井を、歴史を変えた偉業への割れんばかりの喝采で打ち壊すことは叶わず。喧騒が去った会場には人気のない演台だけが残っていました。

 

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古井康介/ 樋口慧

世界最大の政治の祭典、アメリカ大統領選挙に魅せられた大学生2人。 ニューヨーク、ピッツバーグ、フィラデルフィアを巡り、ヒラリー候補とトランプ候補の戦いを追う。 トレードマークはドン・キホーテで購入した法被。

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