こんにちは!
現役 慶應大生2人が、世界最大のお祭り「アメリカ大統領選挙」を見にいくこのシリーズ。
前回に引き続き、今回も「トランプ集会に参加してみた」ということで、11月6日にペンシルバニア州ムーンで開かれたトランプ陣営の集会の様子をお伝えします。
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トランプ陣営に潜入… VS 裸のカウボーイ編 >>
ヒラリー陣営に潜入。DJブースも? みんなパリピなの? >>
トランプ氏の集会に潜入。アジア人は2人だけ… >>

この日参加したトランプ陣営の集会は、午後5時開場、午後8時開始予定でした。
3時に会場に到着した私たちは、白人しかいない長蛇の列に並び待機。
途中、トランプ支持者たちと交流し、徐々に緊張感が溶けてきた私たちでしたが、ここで問題が発生しました。
警官が「会場にはバッグを持ち込むことが出来ない。今すぐ、自分たちの車に置いてくるように。」とアナウンスをしてきたのです。

列に並んでいた人たちは、続々と駐車場に移動し始めます。
しかし、私たちは持ってきたバッグを置く場所がありません。
なぜなら、私たちはUberを使って会場にやって来たからです。
自分の車がなく、荷物の置き場所がないため困っていた私たちでしたが、思わぬところから助けの手が差し伸べられました。
私たちの前に並んでいた1人の男性が「俺の車に置いてもいいよ。」と話しかけてくれたのです。

トランプ氏のトレードマーク、”Make America Great Again”と書かれた赤いキャップをかぶる男性は
「良いよ、良いよ。こっちだよ。」
と、私たちを駐車場の方に案内し、車のトランクに私たちのバッグを置かせてくれました。
祭メモ13:トランプ支持者は、困っているアジア人にも優しい。
「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、大統領選を見るためにアメリカからやって来たと伝えると
「それは良いね、トランプの集会に来るとは良いチョイスだ。」と言ってくれました。
ジェイさんと名乗るこの男性は、今年トランプ氏の集会に参加するのは3回目とのこと。
どうして3回も参加したのか、聞いてみると
「今回の選挙はSpirited(活気に満ち溢れてい・猛烈)なんだよ!こんな選挙は中々ないね。」
「昔、ビル・クリントンや、その他の政治家の集会にも行ったけれど、ありゃつまらなかった。トランプの集会はロックコンサートみたいに面白いんだ。」
ジェイさんはトランプの良さについて、熱く語ってくれました。
祭メモ14:トランプ氏の集会はロックコンサートのように盛り上がるらしい
午後5時になり、ようやく会場の中に入ります!
今夜の会場は、ピッツバーグ国際空港の一角にある、飛行機の格納庫でした。
広い格納庫の端に、トランプ氏が立つと思われる演説台があるだけ。

どう見てもシンプル過ぎる即席集会場は、億万長者のトランプ氏には似つかわしくない様な気がします。
祭メモ15:トランプ氏の集会は、飛行機の格納庫でも行われる。
会場には、大音量でロックが流されています。かかっていた曲のほとんどは、聴いたことがないものでした。音楽に合わせて踊っているのは、やはり中年の方ばかり。
どうやら最近の曲ではない様です。
ちなみに、ビートルズの“All You Need Is Love”が流れると、“All You Need Is Trump”と歌詞を変えて歌っていました。
祭メモ16:会場に流れている曲は、最近流行の曲ではない
しばらくすると、観衆の中にビーチボールが投入されました。
会場全体に観衆が入っているので、ビーチボールのラリーが続きます。

「俺、4回もボール触ったぞ!」と中年のおじさんが喜んでいます。
しばはくすると、ボールが私たちのところにやって来ました。
すると、予想外の発見が。
ビーチボールには“Crocked Hillary”(いかさまヒラリー)の文字が。

なるほど、ただビーチボールのラリーをしていたのではなく、ヒラリーを“ぶっ叩いていた”というわけなんですね。
祭メモ16:ビーチボールに、相手候補の名前が書いてある
イベント開始が近づくと、ボードが配られました。
Trump Pence 2016というベーシックなデザインのものから、ピンク色のWOMEN FOR TRUMPと書かれたものまで様々です。
中には、お手製のボードを掲げている人も。

イベント開始時間の8時を30分ほど過ぎた頃、壇上に男性が現れ、終に集会が始まりました。
まずは観客全員が、教会の人の演説に合わせてお祈りをします。

その後、国歌斉唱、アメリカ国旗に向かって宣誓を行うと、ペンシルバニア州の議員らが次々と演説を行いました。
しかし、これが長い!9時半を過ぎても5人目の州議員が壇上に立ち、肝心のトランプ氏は現れません。
隣にいた10代の男女3人組は、壇上の議員が「ヒラリーのメールはどこにいったんだ!」と叫ぶと「いや、トランプはどこにいったんだよ。」とボヤく有様。
とうとうイベント開始から2時間が経過しましたが、未だにトランプ氏は現れません。
しかし、突如重厚な音楽が流れ始め、会場から歓声が上がり始めました。
すると、格納庫の壁が動き始め、その奥にTRUMPと書かれた飛行機が現れました。
そう、シンプル過ぎると思っていた格納庫は、最高の舞台装置だったのです。
飛行機のタラップから、赤いキャップを被ったトランプ氏が現れると、会場全体からトランプコールが起こります。


2時間強の遅れを忘れるかの様な盛り上がり。さすが、全米の半分の支持を集める候補です。
この日、トランプ氏は雇用の確保、そして大統領としてアメリカを導いて行く決意を語りました。
観客は、トランプ氏の演説に聞きいると共に、演説の合間合間に”CNN sucks”(CNNはクソ)や、”Lock her up((ヒラリーを捕まえろ)などを繰り返していました。
なるほど、確かに「ロックコンサートのよう」な盛り上がりでした。
トランプ氏は約30分ほど演説をした後、再び飛行機に戻りました。
すると、会場には大音量でプッチーニの『誰も寝てはならぬ』が流れ、トランプ氏のプライベートジェットは、観客に手を振られ去って行きました。
飛行機の格納庫という簡素極まりない会場に、これほどの量の観客を集め、音楽と飛行機、そしてトランプ氏という最小限の要素で一つのショーを完成させる。
まさに、一つの「祭」を見た感覚でした。
なるほど、トランプ氏の集会が“Spirited”だったことは間違いありません。
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