10月8日にトランプ氏の2005年の発言が暴露報道されて以降、トランプ氏批判が止まりません。これまで辛うじてトランプ氏を支持、あるいは態度を保留していた共和党政治家やメディアで公にトランプ氏を不支持しました。
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とりわけ衝撃を与えたのが、連邦議会の共和党トップ、ポール・ライアン下院議長の支持撤回でした。本来であれば、共和党トップは共和党の大統領候補であるトランプ氏と協力して、大統領選挙と同日に行われる下院議員選挙との双方で勝利を目指すのが普通です。
しかし、今回ライアン氏はトランプ氏の支持を撤回したことにより、大統領選挙での勝利を諦めたことになります。他にも、総勢160名以上の共和党連邦議員や州知事、政府高官経験者が既にトランプ氏不支持を表明しています。それだけ、トランプ氏の発言が波紋を広げているのです。
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トランプ離れは政治家やメディアといったアメリカの「エリート」「エスタブリッシュメント」における話です。実際に投票する有権者の多くは実は、トランプ氏の支持を止めていないのです。
アメリカのメディアによる世論調査を見てみましょう。
アメリカの世論調査は、調査機関によって結果が大きく異なることも珍しくありません。今回も同時期にクリントン氏のリードを伝える他の調査結果もあり、上記引用の結果のみでトランプ氏リードだと断定することはできません。しかし、トランプ氏の今回の暴言報道後もなお大きく支持率を落としていないことがわかります。
トランプ氏の暴言はこれまで流出した中で、最も醜悪なものでした。これから先も、おそらく今回以上の暴言が生まれることはないでしょう。そのため大統領選までの間に、トランプ氏は大きく支持率を落とさないと思われます。それだけ、トランプ氏の支持は堅いのです。それはクリントン氏への不信感が強いとも言えます。
つまり、今なおトランプ氏を支持する人々は「どうしてもクリントン氏を支持しない人々」と言って良いでしょう。
では、この「どうしてもクリントン氏を支持しない人々」はどのような人たちなのでしょうか。大きく2パターンいます。
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