前回は参議院議員の任期や、通常選挙のサイクルについて触れました。今回は参院選の投票区の説明と、当選の仕組みについてまとめてみました。

参院選の選挙方式には2種類あり、「選挙区選挙」と「比例代表選挙」に分かれます。衆院選でも小選挙区と比例代表の2種類の選挙がありますが、内容は異なります。衆院小選挙区は全国295区に細分化されていますが、参院選挙区は都道府県ごとの47選挙区からなっています。分かりやすいですね。また衆院比例区は全国11ブロックに分かれていますが、参院比例区は全国区のみです。当選人数は選挙区選挙で73人、比例代表選挙で48人なので、一度の参院選で121人の議員が誕生します。
衆院比例では「政党名」への投票しかできません。また政党の得票総数に比例して配分された議席数と、政党があらかじめ決めた候補者の当選位順(名簿順)によって当選者が決定する「拘束名簿式」が採用されています。一方、参院比例では「政党名」でも「候補者名」でも投票できます。また候補者名への個人票も政党の得票数としてカウントされ、得票総数に比例した数の議席が配分されます。衆院選と違って当選順位は個人名での得票数で決まる「非拘束名簿式」が採用されています。候補者にとっては個人名で投票してもらえるかどうかが、当落を大きく左右することになります。
全国から票を集められる候補者といえば、芸能人やスポーツ選手などの有名人が「タレント候補者」として毎回話題になります。来年選挙を迎える参議院2010年当選組では、元女優の三原じゅん子さんや、柔道元金メダリストの谷亮子さんが当選して話題になりました。ですがその他多くの「タレント候補者」が落選していることから、有権者の目は決して甘くはないことが分かります。
一年後に迫った参院選。タレント候補の話題だけではなく、選挙制度のあり方自体が今問われています。次回は「一票の格差問題」についてまとめたいと思います。
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